「2人のローマ教皇」2人のローマ教皇 エバさんの映画レビュー(感想・評価)
2人のローマ教皇
内容は他のレビューワーの方が書いてくださったので、私は別の視点からこの作品について語ろうと思う。
この作品で面白いと感じた点に「言語が沢山登場する」ことを挙げたい。フランシスコ教皇の母語であるスペイン語や、ベネディクト前教皇の母語であるドイツ語、英語や、死語と言われているラテン語まで登場している。ただ言語が沢山出てきているというだけではなく、世界中から集まった枢機卿たちの会話に注目していただきたい。たくさんの言語を持つ人が集まる中、「○○さん、久しぶり!」といった挨拶に特に注目だ。枢機卿たちは相手の話す言語に合わせて挨拶をしていた。たとえその言語で多くは話せなくても、挨拶程度は相手の言語で話していると思った。相手を想う"気づかい"の1つではないか。保守的とも呼ばれるローマ・カトリック教会であるが、言語に関しては、とてもグローバルだと感じたワンシーンであった。
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