「呆れて笑って、呆れて呆れて、笑って、最後に泣けた。」ルディ・レイ・ムーア ウシダトモユキ(無人島キネマ)さんの映画レビュー(感想・評価)
呆れて笑って、呆れて呆れて、笑って、最後に泣けた。
「そいえばエディ・マーフィって随分久しぶりじゃね!??」
と、軽い気持ちで観始めたら、来ちゃいました2020年暫定ベスト(笑)!!
エディ・マーフィの「べしゃり」名人芸を堪能する。
落ち目のおじさんコメディアンがワンスアゲインしていく姿に感動する。
ゆかいな仲間たちがワチャワチャ映画作りをやってるドタバタに笑う。
70年代ブラックカルチャのカッコ良いカンジに酔う。
褒めポイント盛りだくさんなワリに、軽いテンションで観れちゃうテンポ感もまた良しです。サクセスストーリーとしてはちょっと上手く行き過ぎな気もしなくはないけれど、まぁ、実話がベースの話ですし、物語全体のトーンをハッピーな方に調整してくれてるという解釈で、観心地は爽やかです。でも扱う題材が「お下劣シモネタコメディ」なので、そういうのが生理的にイヤという人にはキツいかも。
とはいえ監督はクレイグ・ブリュワーって、『ハッスル&フロウ』を撮った人。あの作品が好きな人であれば、本作も「なるほど確かに」って思うような、テーマ性やメッセージ性を感じられるような芯が通ってる作品になってます。
呆れて笑って、呆れて呆れて、笑って、最後に泣けてしまいました。
『ブリグズビー・ベア』とか『ゴーストマスター』を好きな、映画好きには特にオススメしたい一本です。
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