キングのレビュー・感想・評価
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映画館で観れてよかった
ネットフリックスのオリジナル映画だが、このスケールと陰影の深い映像は映画館で観て正解だった。ティモシー・シャラメは、屈折したティーンエイジャーのイメージの役が多いが、本格的な史劇の主人公を堂々と演じている。自由人として生きているヘンリー5世が、宮廷の権力争いや戦争を経て立派な王に成長していく姿を描いている。王としての責務の重さや戦争の恐ろしさや虚しさも描いているのが現代的と言えるかもしれない。
絢爛豪華な衣装に身を包んでいるが、戦闘シーンなどは、華麗さや勇ましさよりも泥臭さが勝っている。雨が降った後の地の利を活かした戦いのシーンでは、文字通り泥に塗れた戦いを繰り広げており、本気の殺し合いの雰囲気が漂っていて素晴らしい。多くの犠牲を強いて得た勝利にも喜びはなく、あるのは裏切りと策謀だけ。偉大さを称える史劇ではなく、虚しさや歴史の業の深さを描く史劇だ。
ティモシー・シャラメはこれからどんな俳優に育ってゆくのか、これを観て非常に楽しみになった。
静かで重く暗く沈んで行く
王の孤独
なぜフランスと戦うことになったの?
髪切っちゃうのかーー
泥臭さ
淡々と話が進む。友情やだましや敵のキャラくらー性などの仕掛けが、わ...
若き日のヘンリー5世を描いた久々の正統派
もっと早く観たかったなぁ
長尺なので、12月のクソ忙しい時に、腰を落ち着けて観られなかった「キング」を観ました!
シェイクスピアの戯曲を下敷きにしたこの作品。
シェイクスピアは、「ジュリアス・シーザー」と「ハムレット」と「オセロ」しか読んだことがなく、全く詳しくない(笑)けど、元々 海外の時代劇とか好きなので楽しめました(BBCの「マスケティアーズ」(←オススメのドラマ)とか大好きでした)!
父の持つ権力等には興味もなく、自由気ままで争いごとを好まない彼が、徐々に王らしく成長していく姿が良かったけれど、物語の終わりで やっと「キング」のスタート地点に立てたかなという感じ。
フランスの、血の気の多い(笑)王太子役、ロバート・パティンソンもある意味“良い味”出してた(笑)。
線の細くて、少し頼りなさげな印象のあるティモシー・シャラメを、周りの演技派俳優達でしっかり固めていたので、安心して観られた。
王の周りは、国を思う余り 王を謀る者や、王の命を狙う裏切り者で溢れているが、ジョエル・エジャートン演じるジョンが、ハルに忠誠を誓い、腹心(友)として全うした姿も良かった。
とにかく、ティモシー・シャラメが おかっぱでもイケメン過ぎて、見ているだけでウットリします///
美しい
王の重責と孤独
シェイクスピアの『ヘンリー5世』を下敷きにしているが、大分オリジナルな設定や解釈をしているので、歴史背景だけ押さえた全く別の物語として見て差し支えない。
若干愛国的な香りのする原作に比べ、国家というものの危うさ、指導者の苦難、戦いの虚しさを、重々しく暗く描いている。
放蕩時代の親友にして年上の良き助言者というフォルスタッフの立ち位置や、毅然とものを言うキャサリン妃など、現代的で大胆な変更もあり、共感し易い。
若く武芸にも長けながら、平和を好む繊細な王が、重責と孤独に苛まれ、終始憂鬱で寂しげな表情で奮闘する様を、ティモシー・シャラメが好演。
中世世界の薄暗い照明、武具や衣装、武勇など意味を成さないぐちゃぐちゃドロドロ殺し合いの集団戦闘、時代劇らしいもって回った台詞回しなど、全体に重くリアルな表現で、歴史物好きには堪らない。
歴史的事項や周辺諸侯の詳細が説明されないので、当時の英仏関係やイギリス文化の知識が無いと、多少解り辛い所もあるかも知れない。
望まぬままの突然の王位継承。平和を望みながら、国民感情や宗教的思惑、諸侯の損得争いでままならず、迷いと恐れに揺れつつ開戦、出兵。辛くも勝利を納めるが唯一信頼のおける親友を失い、成し遂げた偉業も策謀の結果と知る。その果てに、結婚相手の手を取り告げる、「多くは望まない。ただ本当の事だけを語ってくれ」の一言は、物語の描いた孤独と不信の苦悩全てがここに集約された、哀しくも完璧な台詞だった。脚本家を絶賛したい。
それを最後に暗転、王の業を表すかのように『THE KING』の題字が表示され、終幕していく演出もいい。
画面の暗さ、合戦シーンの迫力とえげつなさなど、大画面でこそ見易い要素もあるように思う。
配信のシステムについては全く知識がないが、スクリーンで見る機会に恵まれて良かった。
タイトルなし
今週11/1(金曜日)に
Netflixで独占配信される『キング』
劇場で期間限定公開とのことで
ハロウィーンで盛り上がる
土曜の渋谷の人波をかき分け
アップリンクさんで観てきました。
トレイラーを観る限り劇場公開して
欲しい内容だなぁとは感じてたので
スクリーンで観られて良かったです!
アップリンクさんはスクリーンと
座席が凄く近いのでティミーがアップで
映る度にドキドキでしたけどね(笑)
キャスティングが素晴らしいし、
重厚な史実作品には
演劇科出身のティミーのキャリアが
凄く活かされてるなぁと
ロバート・パティンソン
素晴らしかったですわ。
ティミーを喰ってましたね。
まぁキャリアはパティソンのほうが
上でしょうから当然なんでしょうが
存在感がね!
映像も見応えありますね~
特に後半のある場面での
長回しシーンは目が離せませんでした。
原作となるシェイクスピアは恥ずかしながら全く読んだことが無いんですが
人間関係、人物背景の描写の
若干の希薄さを除けば😅
重厚な2時間強は飽きずに観られましたので未読でも大丈夫かな。
個人的には、配信限定公開だし2話~3話位に分けての配信でも良かった気もします。
もちろん配信開始されたら
また観ちゃいますけどね~
ティミーのワカメちゃん頭を
また見たいので(笑)
映画館で見るべき!
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