「愚かな私の心」マイ・フーリッシュ・ハート 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
愚かな私の心
チェット・ベイカーという人物のことを全く知らない状態での鑑賞。
表向きは伝説のトランペッターであるチェット・ベイカーの死の謎を追う刑事の話であるが、チェットと主人公の心情が重なっていく。
チェット・ベイカーのファンの方は肩透かしを食らう映画だと思う。
この映画でのチェットの役柄は天才トランペッターではなく、「愛を見失った悲しき男たちの亡霊」である。まさにマイ、フーリッシュ、ハート。
退廃的な雰囲気や聞き心地の良いジャズなど好きな要素は多々あるが、少々盛り上がりに欠ける。
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