てっぺんの剣のレビュー・感想・評価
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大分を売り出すためのご当地映画かな
大分が舞台。というよりも、大分を売り出すための映画ですかね。
秋野太作さん、亡くなった八代亜紀さんが出演。
主演は北乃きいさん、相手役は本郷奏多さん。
本郷さんは、どのような役でもいつも同じような感じで、良く言えば安定。
北乃さんの演技は、とやかく論評するのは野暮というものでしょう。
話は「しこふんじゃった」と「侍タイムスリッパー」を足して20で割ったみたいなライトな内容。
こういう映画を観てから深夜に帰宅するのは、どっと疲れが出ます。
冗談の構え
ジャンプかコロコロに載ってる漫画みたいなイメージ。
北乃きいはかわいいけど、精悍さは一切なく残念ながらまったく剣士に見えない。
まぁ見た目は仕方ないにしても、何も凄さを見せないまま周りが持て囃すので説得力は皆無。
口調も戦国時代から来たようには感じられず…
正人も感情の動きがまったく描かれず、自分で廃部にした剣道部を自らすぐに再始動させる。
結衣への当たりが柔らかくなるのもあまりに唐突。
ましてこの二人の恋愛模様なんて、どこから発してどう発展したのか、台詞以外では読み取れません。
一時が万事その調子で、焼酎造りも剣道も恋愛も、どれ一つまともに描けていなかった。
全体的にチープな昭和感が漂うにも関わらず、ドローン撮影なども導入され統一感に欠く。
演技もお世辞にも褒められたものではない。
全国大会にいくと、謎のナレーションや文字演出、オーラのCGなど笑いどころだけは満載。
社会人の話なのにノリは一貫して高校の部活だし。
試合の描写にはいい所もあったし、風景のカットでは目を引く箇所がいくつもあった。
しかし、脚本と演技という二本の柱がまともに立っていないので勿体ない。
最後に二筋の光が流れたが、まさか刀と正人?
別れ際にも色恋第一に聞こえかねない発言をしてたけど、軌道に乗ったら社長業はおしまいですか。
剣道で優勝したからって焼酎は爆売れしないでしょ。
二刀流がOKなのは初めて知ったし、自分で「秘密兵器」とか言っちゃう塚原さんはかわいかった。
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