「こういうアプローチ、ありだ。」痛くない死に方 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
こういうアプローチ、ありだ。
一言「涙は出ないけど、胸熱感満載」。
もっと「御涙頂戴物」「重い話」かな、と思ったんですが、違いました。
家で最後を迎えたい=在宅・訪問看護の話。
「尊厳死」という言葉は、患者さん=相手を尊く厳かに導く。
これがわかっていなかった若い医師の主人公(佑さん!)。
在宅の患者さんが亡くなって初めて、「もっとできることがあったのに」。
と後悔する場面。全然寄り添ってなかったんだよなあ。
その後先輩医師(奥田瑛二さん!)の姿を見て、少しずつ学んでいく。
先輩らしい経験から出るアドバイスが、効いてました。
随所に「患者さんからたくさんのことを学ぶ=医師を育てる」箇所が。
胸に染みました。
後半患者さん(宇崎竜童さん!)と過ごした数ヶ月が、時にクスリと来る場面もあり。
限られた時間だったけど、どこか「ファミリー」って感じで、やっと寄り添えたね。
この宇崎竜童さんが、とってもロック&粋で助演男優賞物だわあ。
歳を重ねれば、家族の死を経験します。
そしていつか自分だって、死ぬ。
避けられないことだからこそ、最後はどうしたいのか。
そしてあとどれだけかはわからないけど。
自分に残されている日々を、毎日きちんと過ごさなきゃって思えた良作でした。
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