「現実と希望・・☆」痛くない死に方 ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
現実と希望・・☆
在宅医療・介護と終末医療の物語。
前半は、もし身内にガン患者及び在宅で介護・看病等をされている方には
結構きつい展開になる。
しかし、ほとんどの場合は、この状況になるのかもしれない。
江本佑の演技が素晴らしい。
戸惑い、悩みながら先輩医師とともに成長していく。
対して、後半は彼の成長にともなった希望が描かれている。
患者夫婦の、宇崎竜童と大谷直子が哀愁を感じるほどのいい夫婦を演じ、
江本佑がしっかりと寄り添い、夢物語のように展開していく。
そこで救われる気がするのだが、見終わった後で現実は前半だろう・・と
何とも言えない気持ちになる。
一人の高齢者が増え、ガン患者も増加の一途。
母は、病院で亡くなったが、最後は経管栄養をとらされていた。
家族で話して、経管栄養を止めて 10日ほどで亡くなった。
もし、経管を中止しなかったら 今でも存命だっかかもしれない。
しかし、意識もなく生きているだけだった母にとって何が幸せだったのか・・
答えは、もちろん出ないが自分は延命治療は絶対にしないで欲しいと
家族に言ってある。
生きることには、いろいろな形があるということを改めて考えた作品。
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