「ホラー映画の入門編」スケアリーストーリーズ 怖い本 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー映画の入門編
血しぶきが飛び散ったりするわけでもないし、惨殺体が出てくることもない。それどころか、出てくるモンスターも案山子であったり、ふくよかなおかちめんこであったりして、恐怖感よりも愛らしささえ感じさせる。
一瞬の静寂の後に大音量でおどろおどろしい音を流して恐怖感を演出するというのも古典的な手法。
率直に言って、コアなホラー映画好きには物足りなさを感じるだろう。
ただ、全体的にスティーブン・キング作品のオマージュのようであり、劇中にジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画が出てきたり、チャイルドプレイのチャッキーのようなキャラクターが出てきたりと
ホラー映画の先達へのリスペクトも感じさせる。
むしろ、ホラー映画への導入にはピッタリな作品だと思う。
コメントする