「むしろ心が疲れるこんな時にオススメしたい。」スケアリーストーリーズ 怖い本 ウシダトモユキ(無人島キネマ)さんの映画レビュー(感想・評価)
むしろ心が疲れるこんな時にオススメしたい。
世の中エライことになっちゃったね。
恐怖や不安がストレスになって、努めて平常心をキープしてないと、殺伐とした気持ちに飲み込まれてしまう。
スキーを楽しむ神田うのを叩いてる人と、叩いてる人を叩く人。
ドラッグストアに長蛇の列なして紙類買い占めようとする人と、それを情弱だ、自己中だと嗤う人。
兎にも角にも安倍憎しの人。
こういう時に「日本は、」「日本国民は、」と主語が大きくなりがちな人。
気持ちはわからなくないけど、怖いよ。
自分もそうなりそうなのも怖い。
それに比べたら映画館の中では、
「お化け屋敷からオバケが出てきてギャー!!」なんて、すっごい健全。
「振り向けば廊下の奥からオバケが来てギャー!!」とか、癒やされちゃう。
半分本気でいうと、「あぁ、やっぱ映画館で映画観るのイイな」って思うよ。特に疲れてる時はぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがイイように、心が疲れた時はぬるめの映画をゆったり観るのがイイんだと思った。
そういう意味で『スケアリーストーリーズ』はちょうどいい塩梅。
ホラーほどエグくない。
怪談というほど不気味じゃない。
殺人鬼や死霊ではなく、
オバケが出てくるコワイ話。
「私、怖がりだけど、たまには怖がりたい!!」
そんなホラー苦手派の人が、安心して怖がれる1本だし、おすすめよ。
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