「Well-madeな工芸品: いろんな意味で無駄のない」2分の1の魔法 LittleTitanさんの映画レビュー(感想・評価)
Well-madeな工芸品: いろんな意味で無駄のない
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最寄りの映画館では、今週で上映終了なので、慌てて鑑賞しました。
結論を言うと、見逃さなくて良かったです。
Pixar作品全般に言えることですが、練られた脚本に感心しました。
イアンはちゃんと成長するし、最大の目標だったはずの父親の復活のチラ見もおしゃれ。
物心つくまえに失った父より、ずっと傍にいてくれた兄の大切さに気づき、父との再開を譲る展開が秀逸。
母子家庭で育った自分には、目頭が熱くなる感慨深い作品でした。
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主要キャストの違和感のなさにも驚きました。
見た目もまんまの春菜は、まさにママ。
城田優も彼の顔を想起することなく、お兄さんのキャラに没頭できました。
志尊くんのナイーブさも、イアンにピッタリ。
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ただ、1点気になったのは、作品に無駄がなさすぎること。
他愛もない台詞が、終盤でキッチリ回収されるし、とにかくよく設計されている。
でも、その高すぎる完成度はまさに工芸品で、アーティスティックな荒々しさには欠けていた。
同時期に観た作品としては、突っ込みどころの多いけど「Tenet」の方が、圧倒されました。
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