「救われない娘たち」少女は夜明けに夢をみる Zitaさんの映画レビュー(感想・評価)
救われない娘たち
弱い人間がさらに弱い立場の人間から暴力で搾取する世界。一番弱い少女たちとそのお腹の赤ちゃんたちが、家畜以下の扱いを受けている。この映画の少女たちの中でいったい何人が成人まで生きられるだろう。聖職者との面談で質問し切実に神に訴える彼女たちの声に、聖職者は応える言葉がなくはぐらかすシーンがあった。日本の福祉の現場でも同じような場面を見慣れている。更生すべきは犯罪を犯した少女たちではなく、社会に紛れて無関心に暮らしている私たちの方だと、胸をえぐられました。
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