「不自由な時こそ生まれる者がある」HOKUSAI カルヴェロ1952llさんの映画レビュー(感想・評価)
不自由な時こそ生まれる者がある
私ら世代はテレビで時代劇のドラマがまだまだ幅を利かせていた時代
家庭にテレビは1台、チャンネル権は父
だから多少也とも江戸時代は色々と決まりがあり庶民の生活は制限されていたことは分かります
庶民の楽しみもなかなか不自由な事が多かったのでしょう
やりたい事をやり描きたい物を書く、そんな事すらできない中で投獄されたり命を取られた者もいる
どれほどその時代を恨んだことかわかりません
でもね、私思うのです
そんな時代だったからこそ生まれた作品たちはその時代にしか出来ない物ばかりじゃたかったのかとね
手枷足枷があるからこそ才のある者は石に齧りついてでも何かを成し遂げんと物を作れたのではないのかなと
時代の波にもまれて底の方に沈む者もあったでしょう
そうな中でそれでも何かを成し遂げたいと強く思う者が洗い出されて原石は磨かれてきたんじゃないかってね
どこの国でもいつの時代でもそうなジレンマはあるでしょ
何もかもが自由にできる時代が来たとしたらその時にできる作品は意外につまらない物になっているかも知れません
親の出かけてるすきにこっそり食べるおやつにはスリルやリスクがスパイスになって普段食べるより格段に美味いものになっているはずです
例えが正しいかは別にしてとにかく制約があるからこそ人は試行錯誤し切磋琢磨して良い物を作ろうと骨身を削って生み出すのだと思います
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