ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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苦しい映画その①
ドイツ人少年の視点で描かれた第二次世界大戦。
同じ戦争の同じ側にいたのに、日本で描かれる戦争映画にはない明るさ。語弊がないように言うが、決して戦争を明るくとらえているわけではない。でも、戦争当時、子供だった少年には「戦争ごっこ」の延長のように感じたんだろうな、と。リアリティのある「ごっこ」のつもりだったのに「リアル」は「ごっこ」と違うという事を痛いほど突き付けられていく展開で観ていて苦しくなってくる。
「常識」って時代や環境によっていともたやすく移り変わる。それほど脆いもの。だからこそあたしは「自分の尺度、自分にとっての常識」を持つ事が大切だと思ってきた。でもこの映画を観ると、もし自分がこの時代ここに居て、自分にとっての常識や正義を振りかざしても妄信的となっている圧倒的大多数の前では太刀打ち出来ないだろうな、と思い知らされる。スカヨハもそうだったように。またしても苦しい。
第二次世界大戦についてまだ何も知らない子供がこの映画を観たらどんなふうに感じるのかな?そう感じた映画。
感じたことはたくさんあるけど上手く言葉にできない。
そして同じ日に『リチャード・ジュエル』を観に行ったから余計に苦しくなった…
せめてもの救いは両映画に登場していたサム・ロックウェルのイケメンっぷりε-(´∀`*)ホッ
愛は最強‼︎だけど戦争には敵わない現実
蝶々結びは左右のバランス良く綺麗に作るのが簡単そうで、難しい。
紐を用意したのは母親役のスカーレット・ヨハンソン。
紐の片端にはユダヤ人のエルサ。
もう片端にはナチスに洗脳されたジョジョ。
この物語はその3人が蝶々結びを創る物語だ。
この作品は、最初はハイテンションすぎて正直ついていけなかった。
でも進んでいく内にナチスの醜さに気付き引き込まれた。
そしてジョジョ母のダンス中が脳裏に焼き付いたら、まさかのあの展開…ジョジョの演技に涙腺がむず痒くなった。
そこからは、怒涛の展開。
日常を戦争に壊されていく様を描く。戦争は本当に醜い。
しかし何か物足りない感がある。
心地よい余韻の残る傑作でした。
余韻に浸りたい人は野田洋次郎楽曲提供、唯一無二の歌声の持ち主Aimerの「蝶々結び」という曲を聴くといい。
蝶々結びは、奥が深い!
余談
ヒトラー役であり監督のタイカ・ワイティティはユダヤ人だそうです。
やー良かった‼️
凄く良い!
ライフイズビューティフル
エンドロールを眺めながら涙が止まらない。
初日に観ました。感動してものすごく泣いたのに、悲しいだけでも嬉しいだけでもない涙の意味が自分でもわからず、2度目も観てきました。
個人的な話ですが、私は20代前半で、子供を見守ることが身近でもなければ、守られる子供の歳でもないので感情移入の方向がよく分からず、1度目観た時はものすごく感動したのに感想が全くまとまらなくなりました。
2度目は観る前に「一旦子供視点になりきってこの世界を見よう!」と思い観ましたが、途中からは「子供を見守る大人視点」になりました。
第二次世界大戦のナチスドイツといえば、圧倒的にタブー要素の多い歴史です。
しかしその時代のドイツ人であろうと、抵抗した人々や、当然全く無知な子供もいました。
そんな時代に、ただでさえ大変な子育てをしているジョジョの母親や見守る大人たちの、穏やかで寛大な様子は、いつの時代のどんな大人でも見習うべき姿です。
正しいと思うことをするのに、怒り狂って叫ぶ必要はない。頭がいい必要も無い。必ず生き延びる必要も、もしかしたら無いのかもしれない。
やるせないことをお酒を飲んでやり過ごし、冷静に見ること。かっこよくウインクをすること。笑うこと。ダンスすること。大切な人に大切だと伝えるために、必ず抱きしめること。
そんな大人たちの愛情深い姿がこの映画で見られる勇姿です。
寛大でありながら愛に溢れていることは、どんな暴力・支配・言論よりも、最強のメッセージです。
レビューなんか読んでないで、はやく観に行ってください。
宝物にしたい言葉や笑顔が、たくさん詰まった映画です。
私にとっては傑作でした
ジョジョ目線の胸響く演出に唸らされた、コメディタッチな戦争映画
戦争の悲惨な状況、命の尊さ、敵対する立場でも理解深め歩み寄る重要性を、心優しいジョジョ目線で描かれた考えさせられた
ジョジョに寄り添い支える、登場人物との関係がステキで心打たれた
笑いあり涙ありの展開で、戦争通し、いじめから立ち上がる姿も描かれ、現代社会にも通じる問題を分かりやすく説明しており、胸に響く演出に唸らされた
期待のハードルを上げすぎたせいか
笑えないコメディー
子どもの目線だからこそ見える戦争
トロント映画祭で話題になり、アカデミー賞でも6部門でノミネートされている、タイカ・ワイティティ監督作を、渋谷シネクイントで鑑賞。
平日なのにほぼ満席。シネフィルっぽいお一人様が7割でしたが、カップルもちらほらと言った感じでした。
本作は、予告編くらいしか予備知識がなく鑑賞したのですが、予告編の印象と全く違う作品でした!
ハチャメチャ戦争コメディかと思ったら、こんなに泣かされるなんて!!!
まあ、「アレのことは隠しておきたい」ってゆうネタバレ注意案件なので、あんな感じの予告編になるのも納得です。
(…っと思っていましたが、いま予告編を見返してみたら、予告の段階から出てきてましたね。。。)
第二次世界大戦末期のドイツを、10歳のジョジョくんの目を通して描いていて、
(陳腐な言い方しかできませんが)いかに戦争が悲惨で無意味かをあざあざと見せつけます。
それはまるで、妹尾河童さんの「少年H」のよう!!
本作の白眉は、スカーレット・ヨハンソン演じるジョジョくんの母親と、ジョジョくんとのやりとりではないでしょうか。
どのシーンも印象深く、より一層映画の中に引き込まれます。
自転車・靴ひも・ダンス・食卓…、それら全てが物語をより一層色濃いものにします。
いままで演技派路線ではイマイチ当たり役に恵まれなかったスカーレット・ヨハンソンですが、本作を筆頭に2019年度は当たり役のオンパレードで、今後が楽しみな女優さんです。
また、監督タイカ・ワイティティ演じるヒトラー(!)とジョジョくんの掛け合いも、この映画を特異なものにしています。
心の中の代弁者として現れるのがヒトラーという歪さと、現れるヒトラー像がナチスの忌み嫌う黄色人種であるという歪さ。
それこそがジョジョくんの心のうちを象徴的に反映しています。
そして、なんといっても、アレ!!
アレ以降、「わあ!そうゆー話しだったんだ!!」って映画の方向性がドドドーッと変わっていきます。
ドタバタコメディかと舐めて観てたらエライことになりますので、
もうこれ以上情報収集はせずに、ぜひハンカチを忍ばせて観に行ってください。
普通・・・ハードル上げすぎたな~
『ジョジョ・ラビット』鑑賞。
*主演*
ローマン・グリフィン・デイビス
*感想*
久しぶりの映画館鑑賞。評判が良かったので、観ました。
ヒトラーの為に訓練をする少年ジョジョは、ウサギを殺すことが出来なかったことで、周囲から「ジョジョラビット」と呼ばれ、からかわれてしまう。確かにあんな可愛いウサギはさすがにね、、、
そんなある日、自分の家の屋根裏部屋でユダヤ人の少女を発見したことにより、物語が加速するというおはなし。
最初は戦争映画かなっと思いきやユーモア溢れてて、ヒトラー万歳や、空想上の友達ヒトラーがぶっ飛んでて、ジョジョに優しい助言を言ったり、戦争モノなのにちょっとクスッとしました。
笑いもあって、戦争の残酷さを描いてて、とてもバランスが良くて良かったんですが、個人的には普通だったかなぁ~(^^;
ただ、ジョジョとヨーキーが可愛かった。特にハグのシーンがお気に入りww
凄く良かった!
とにかくキャラが良い。MVPはサム・ロックウェル
ジョジョを中心にナチスをディスりまくっている世界観が最高。ソー・バトルロイヤルもこんなノリだった記憶が蘇った。
とにかくジョジョを取り巻くキャラがそれぞれしっかり構築されていて良い。スカヨハも良いし、監督自ら演じた心のヒトラーもとても良い。
世界を代表するバイプレイヤー(と個人的に思っている)サム・ロックウェルはユダヤ寄りであるジョジョファミリーに気づきながらも良い大人へとしっかり導く役柄は感涙者。キャプテンKの金魚の糞と化してるスカルスガルドもほぼ喋らないのに存在感ありすぎ!
ナチスのホロコーストは人類の歴史でも最も暗い過去ではあるものの、1個人にフォーカスすれば明るい日常もあっただろうし(ドイツ人が主役というのもあるけど)ポップに歌える平和があれば現代の分断もどうにかなるような気がした楽しい映画だった。
オープニングでビートルズというのも意図あるな!と感じる始まりだったのを思いだしました
死せる者は最早死なず!シオンの笑顔尊い
アルフィーアレン出てるって知ってヒェェまたクズな役だったらどうしよう〜!って思ってました。
何も考えてなさそうな平和そうなシオンって感じで良かった。キャプテンKとの関係性も良かった。
WW2のドイツが舞台、ワイティティだからコメディあり、ライフイズビューティみたいなやつかな〜と思ってたらそれより軽くサクッと観れる内容で良かった。
学校の人権の授業とかでやるのに丁度いい重さというか。人に薦めやすい。
ローマンくんマジでかわいい。子どもながらの残酷さと純粋さ、優しさが滲みました。ヨーキーもかわいかった。
ナチスあるある
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