ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
全376件中、241~260件目を表示
ライフイズビューティフル
ナチスに憧れる少年が可愛すぎます。根本は優しい少年だろうけど、こんな少年を洗脳する戦争は改めて恐いと感じました。初めてユダヤ人に会った少年のリアクションや少年のユダヤ人像が今まで扱われなかった気がする。 しかし、この映画、絶妙なコメディや風刺とシリアスの割合が最高です。スカーレット・ヨハンソンもチャーミングでステキなママ!絶望に支配され過ぎない、前を向いてる映画だなあと思います。サム・ロックウェルのゲイ将校もなんかいいよね。
エンドロールを眺めながら涙が止まらない。
初日に観ました。感動してものすごく泣いたのに、悲しいだけでも嬉しいだけでもない涙の意味が自分でもわからず、2度目も観てきました。 個人的な話ですが、私は20代前半で、子供を見守ることが身近でもなければ、守られる子供の歳でもないので感情移入の方向がよく分からず、1度目観た時はものすごく感動したのに感想が全くまとまらなくなりました。 2度目は観る前に「一旦子供視点になりきってこの世界を見よう!」と思い観ましたが、途中からは「子供を見守る大人視点」になりました。 第二次世界大戦のナチスドイツといえば、圧倒的にタブー要素の多い歴史です。 しかしその時代のドイツ人であろうと、抵抗した人々や、当然全く無知な子供もいました。 そんな時代に、ただでさえ大変な子育てをしているジョジョの母親や見守る大人たちの、穏やかで寛大な様子は、いつの時代のどんな大人でも見習うべき姿です。 正しいと思うことをするのに、怒り狂って叫ぶ必要はない。頭がいい必要も無い。必ず生き延びる必要も、もしかしたら無いのかもしれない。 やるせないことをお酒を飲んでやり過ごし、冷静に見ること。かっこよくウインクをすること。笑うこと。ダンスすること。大切な人に大切だと伝えるために、必ず抱きしめること。 そんな大人たちの愛情深い姿がこの映画で見られる勇姿です。 寛大でありながら愛に溢れていることは、どんな暴力・支配・言論よりも、最強のメッセージです。 レビューなんか読んでないで、はやく観に行ってください。 宝物にしたい言葉や笑顔が、たくさん詰まった映画です。
私にとっては傑作でした
子供の目を通した戦争 ポップでコメディ多めで、軽く描きすぎとの批判もあるかもしれませんが、戦争の悲惨さや残酷さは痛いほど感じられました。 私は映画のテクニカルなことはわからない、ただの映画好きです。 ただ、今作で間違いなく大きく心を揺さぶられました。 思えば中学でシンドラーのリスト、高校でライフイズビューティフルを観ました。今の子供たちに戦争の悲惨さを伝えるにはいい映画じゃないでしょうか? 加えて、キャストも素晴らしい。主役の子役と親友も素晴らしかったですが、特にトマシンマッケンジーとスカヨハの表情が素晴らしい。この二人とジョジョとの「愛」が一層この映画を素敵な映画に昇華させてくれています。
ジョジョ目線の胸響く演出に唸らされた、コメディタッチな戦争映画
戦争の悲惨な状況、命の尊さ、敵対する立場でも理解深め歩み寄る重要性を、心優しいジョジョ目線で描かれた考えさせられた ジョジョに寄り添い支える、登場人物との関係がステキで心打たれた 笑いあり涙ありの展開で、戦争通し、いじめから立ち上がる姿も描かれ、現代社会にも通じる問題を分かりやすく説明しており、胸に響く演出に唸らされた
期待のハードルを上げすぎたせいか
第二次世界大戦の末期、ナチスを信奉する気弱な少年が、屋根裏にかくまわれていたユダヤ人少女と出会う。しかも監督自ら演じる想像上のヒトラーまで出てくる、という設定から、ブラックユーモア&ヒューマンドラマの感動作を大いに期待したところ。 主人公のジョジョ少年、母親のスカーレット・ヨハンソン、将校のサム・ロックウェルと、それぞれいい味を出していたが、映画全体としては、ここぞという見せ場、盛り上がりに乏しい印象。ヒトラーの出番は、ちょっとうるさかったかな。 靴ひもやダンスのエピソードは活かしていたが、シナリオや演出をもっと練り上げたら、凄い傑作になっただろうにと、少し残念。
笑えないコメディー
この映画は、コメディーの手法によって逆に残酷さが際立つという新しさを持っている。 確かに前半は笑える部分が多く、戦争を滑稽にしていることに対し、違和感を感じる人がいるかもしれない。 しかし、だんだんとコメディーでは覆いきれない戦争の非合理性が姿を表し始める。決定的なターニングポイントは、途中から、存在感の強かった母親があまり写らなくなるところからだろう。 それまで少年の愛嬌に親しみを感じ、笑っていた観客は、あのシーンから全く笑えなくなるだろう。 後半においても、伏線の形でコメディーが残っているのだが、その周りの環境の残酷さがかえって際立つようになっている。 直感に訴えかけてくるような映画だった。
子どもの目線だからこそ見える戦争
トロント映画祭で話題になり、アカデミー賞でも6部門でノミネートされている、タイカ・ワイティティ監督作を、渋谷シネクイントで鑑賞。 平日なのにほぼ満席。シネフィルっぽいお一人様が7割でしたが、カップルもちらほらと言った感じでした。 本作は、予告編くらいしか予備知識がなく鑑賞したのですが、予告編の印象と全く違う作品でした! ハチャメチャ戦争コメディかと思ったら、こんなに泣かされるなんて!!! まあ、「アレのことは隠しておきたい」ってゆうネタバレ注意案件なので、あんな感じの予告編になるのも納得です。 (…っと思っていましたが、いま予告編を見返してみたら、予告の段階から出てきてましたね。。。) 第二次世界大戦末期のドイツを、10歳のジョジョくんの目を通して描いていて、 (陳腐な言い方しかできませんが)いかに戦争が悲惨で無意味かをあざあざと見せつけます。 それはまるで、妹尾河童さんの「少年H」のよう!! 本作の白眉は、スカーレット・ヨハンソン演じるジョジョくんの母親と、ジョジョくんとのやりとりではないでしょうか。 どのシーンも印象深く、より一層映画の中に引き込まれます。 自転車・靴ひも・ダンス・食卓…、それら全てが物語をより一層色濃いものにします。 いままで演技派路線ではイマイチ当たり役に恵まれなかったスカーレット・ヨハンソンですが、本作を筆頭に2019年度は当たり役のオンパレードで、今後が楽しみな女優さんです。 また、監督タイカ・ワイティティ演じるヒトラー(!)とジョジョくんの掛け合いも、この映画を特異なものにしています。 心の中の代弁者として現れるのがヒトラーという歪さと、現れるヒトラー像がナチスの忌み嫌う黄色人種であるという歪さ。 それこそがジョジョくんの心のうちを象徴的に反映しています。 そして、なんといっても、アレ!! アレ以降、「わあ!そうゆー話しだったんだ!!」って映画の方向性がドドドーッと変わっていきます。 ドタバタコメディかと舐めて観てたらエライことになりますので、 もうこれ以上情報収集はせずに、ぜひハンカチを忍ばせて観に行ってください。
普通・・・ハードル上げすぎたな~
『ジョジョ・ラビット』鑑賞。 *主演* ローマン・グリフィン・デイビス *感想* 久しぶりの映画館鑑賞。評判が良かったので、観ました。 ヒトラーの為に訓練をする少年ジョジョは、ウサギを殺すことが出来なかったことで、周囲から「ジョジョラビット」と呼ばれ、からかわれてしまう。確かにあんな可愛いウサギはさすがにね、、、 そんなある日、自分の家の屋根裏部屋でユダヤ人の少女を発見したことにより、物語が加速するというおはなし。 最初は戦争映画かなっと思いきやユーモア溢れてて、ヒトラー万歳や、空想上の友達ヒトラーがぶっ飛んでて、ジョジョに優しい助言を言ったり、戦争モノなのにちょっとクスッとしました。 笑いもあって、戦争の残酷さを描いてて、とてもバランスが良くて良かったんですが、個人的には普通だったかなぁ~(^^; ただ、ジョジョとヨーキーが可愛かった。特にハグのシーンがお気に入りww
凄く良かった!
映像、音楽、ストーリー全て良し。 特にストーリーが良く出来ていた印象。 コメディーをはじめとする全てのカテゴリーが満載の作品。 笑が多めなんだけど観賞中は色々な気持ちにさせられてお腹いっぱいに。 それぞれが無理の無い構成で作られていて満足度はかなり高かったです。 ナチスの残虐なシーンも上手いカット割で目を覆う事も無し。 主役のジョジョの子役がめっちゃ演技が上手い。これからに注目したい役者さん。 成長するとイケメン俳優になる予感(笑) 靴や靴紐が本作では象徴的。 特にジョジョの成長を靴紐で表していたのが良かったです。 自分的に「名作」に認定です( ´∀`)
とにかくキャラが良い。MVPはサム・ロックウェル
ジョジョを中心にナチスをディスりまくっている世界観が最高。ソー・バトルロイヤルもこんなノリだった記憶が蘇った。 とにかくジョジョを取り巻くキャラがそれぞれしっかり構築されていて良い。スカヨハも良いし、監督自ら演じた心のヒトラーもとても良い。 世界を代表するバイプレイヤー(と個人的に思っている)サム・ロックウェルはユダヤ寄りであるジョジョファミリーに気づきながらも良い大人へとしっかり導く役柄は感涙者。キャプテンKの金魚の糞と化してるスカルスガルドもほぼ喋らないのに存在感ありすぎ! ナチスのホロコーストは人類の歴史でも最も暗い過去ではあるものの、1個人にフォーカスすれば明るい日常もあっただろうし(ドイツ人が主役というのもあるけど)ポップに歌える平和があれば現代の分断もどうにかなるような気がした楽しい映画だった。 オープニングでビートルズというのも意図あるな!と感じる始まりだったのを思いだしました
死せる者は最早死なず!シオンの笑顔尊い
アルフィーアレン出てるって知ってヒェェまたクズな役だったらどうしよう〜!って思ってました。 何も考えてなさそうな平和そうなシオンって感じで良かった。キャプテンKとの関係性も良かった。 WW2のドイツが舞台、ワイティティだからコメディあり、ライフイズビューティみたいなやつかな〜と思ってたらそれより軽くサクッと観れる内容で良かった。 学校の人権の授業とかでやるのに丁度いい重さというか。人に薦めやすい。 ローマンくんマジでかわいい。子どもながらの残酷さと純粋さ、優しさが滲みました。ヨーキーもかわいかった。
ナチスあるある
早くいいたい 『英語でしゃべりがち』 本作もまあハリウッド制作なんで、全員英語で喋ってくれる親切設定ですw(アメリカ軍はもちろん、ロシア兵も?) ビートルズ、ボウイの曲はドイツ語版を入れてみました、もなんだかトンチンカンな印象 会話が多く、金曜夜に見たせいか眠くなってしまい… アカデミー賞候補とのことですが残念ながらあまり乗れなかったです タイカワイティティ監督の描きたかったテーマとは? インタビュー読んで勉強します
子供は染まりやすいから怖ろしい。
好きなタイプの作品だけど、ビミョーです。10歳児から見たナチなんてTVのヒーローみたいなんだろうけど、脳内ヒトラーから壁の中のユダヤ人の少女に心がシフトしていくのは、いい感じです。だけど、風刺コメディなのかファンタジーなのか中途半端な感じで、没頭できなくて残念。母親役!のS・ヨハンソンはカッコよくて最高でした。
ジョジョの正しい選択
評判聞いてハードル上がってたんですが、軽く超えて行った本作。 最高過ぎです。 コミカルでユーモア溢れる映画ですが、ちゃんと戦争の残酷さが伝わって来る。 前日にリチャードジュエル観たんで、2日続けてサムロックウェルにやられました。
私も弱虫ラビットでいたい
第二次世界大戦中のドイツが舞台なのになぜか英語、でも観ているうちに気にならなくなる。だってこれは10歳のジョジョが見た世界だから。 ジョジョのイマジナリーフレンドがインチキヒトラー(ジョジョの想像の産物だからあんな感じ(笑))とか、ラブリーなママとか秘密の友達とか。10歳のジョジョにとって戦争は、時に笑ったり怒ったり泣いたり。国や政治なんか関係なくて、何より大事なのは友達や好きな人と遊んだり笑ったりすることなのだ。子どもの世界ってシンプルでうらやましい。 ママのあの靴のシーンと二人のダンスシーンが秀逸。 そしてキャプテンK…! オープニングのビートルズとデヴィッド・ボウイの名曲のドイツ語版がグッときます。 ノスタルジックでカラフルな色使いもあって、大人のための絵本のような映画でした。
絶妙なバランスで描かれた傑作
予告編をチラッと見た程度の知識で観賞。 つい数日前「リチャード・ジュエル」を観てサム・ロックウェルにしびれていたら、本作のオープニングに彼の名が…。あら、これは拾いものだ、と。 ところが、「拾いもの」どころではなかった。 戦争をコメディタッチで描くことって凄く難しいことなのだろうとは思う。特にナチスを用いると、「戦争」「独裁」の悪と合わせて「差別」も大きなテーマになる。差別はここ10年で考え方も世界的に大きく変動しているし、既に第二次世界大戦のヨーロッパを描いたコメディには「ライフ・イズ・ビューティフル」をはじめ、傑作がある。 しかし、本作はその課題をしっかりクリアしてくれた。 主人公の少年ジョジョの演技が凄い…ってことはひとまずおいておいて、戦争に巻き込まれていく彼を、決して「純真無垢な天使」としてではなく、子供なりの正義やエゴを持つ「一人の人間」として描いているのがまず素晴らしい。 そして、戦争を子供の視点で捉え、人と人とが殺し合う戦火の中でさえ、どこか現実味を欠いた演出。 この辺り、リアリティがあり過ぎると子供の視点を離れるし、ファンタジーに寄り過ぎると現実の厳しさが伝わらない。そしてあくまでコメディ。 その微妙なバランスの上に、一人の人間としてジョジョの成長や恋を見事に描き切っている。 これみよがしの「伏線の回収」って大嫌いだが、ここでは作中に登場する小さなピースが、物語を読み進める上で大きな意味を持っていたり、暗示として細かく機能していることに映画が終わってから気付かされる。 なんと憎たらしい(笑)。 …で、ジョジョ役の男の子。 映画監督の息子さんらしいけど、見事な演技でした。この難しい映画が魅力的なのは彼の力に拠るところは大きいよね。 そして、このラストですよ。 ドアを開け新たな世界へ歩み出す、年端もいかない少年ジョジョ。 作り手がここで彼に何か政治的なメッセージや、大人への第一歩といった分かりやすいテーマを背負わせるのかと思いきや、そうじゃない。そんなものはあくまで「大人の求める子供像」でしかない。 ひたすらに視点は子供のまま。 「(さあ、○○○を始めようよ。)」 うん。 それでいい。 観た後、心が軽く、温かくなる作品。 サム・ロックウェルやスカーレット・ヨハンソンなどハリウッドスターも出てる(また二人とも素晴らしいんですよ、コレが)のに、作品の注目度が低いのは非常にもったいない。 たくさんの人に観てもらいたいな。
全376件中、241~260件目を表示