「2020年ベストエンディング候補」ジョジョ・ラビット kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)
2020年ベストエンディング候補
WWⅡの話だから悲惨なこともある。
でもそれをユーモアある笑いととともに見せてくれるのが素敵。
気合を入れなくても見に行ける。
みてて登場人物が愛しくてたまらない。
こんな戦争映画は珍しい。良作!
飄々とした独特の笑いは英語が聞き取れたほうが面白いかも。
言い回しの妙でニヤっとする。
ここらへんのニュアンスは字幕では拾いにくいっすね。
主人公の少年・ジョジョはナチズムでなかなかに憎たらしい。けど可愛らしい子供。
色々なことに戸惑いながら成長していく。
難しい役を見事に演じていました。
偉そうに喋るのに、どうしようもなく子供で……あ~、愛おしい!ってなる
たまにジョジョ4部の康一に見えて仕方がないときが。
唇の出っ張り方とか。
そやねん、実写化するならこうやねん!
母親役のスカヨハが注目を浴びているけど、ユダヤ人少女エルサの娘も素晴らしい演技と存在感。
”少年目線から見て”のシュッとしてカッコいい年上の女の子。
小学校の時とか中学校の女の人があんな風に見えてたなぁとか思い出したり。
あと音楽の使い方が秀逸。
オープニングのハイル・ヒトラー連発しながらのbeatlesはたまんないし……なんたってエンディング!
”あぁ、来るぞ来るぞ!これ来たんちゃう?!キター!!!”ってな。
SW ep9の締めセリフばりの鳥肌ありました。
よく見ると二人の表情と動きが最後の2カットだけ……。
そしてラストのジョジョの表情。
あぁ、素晴らしい!!!!
早くも2020年ベストエンディング候補!
大笑いするよりフフっと微笑みながら見れる。
それでいてメッセージががっつりハートにくる。
コメディな部分も思い返すと”あぁ、人生訓だなぁ”と。
子供ならではの思い込み、強がり、混乱、成長……。
そして自由、温かみ……。
総統っぽい身振りながらしょうもないことばかり言ってるイマジンリー・ヒトラー。
ちょい役かと思いきや素晴らしい見せ場を2つ持ってる◯◯。
あぁ、ほんと登場人物が愛おしい映画!
回想すればするほど好きになっていく~。