劇場公開日 2020年1月17日

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「エルサはアンネ・フランクの化身!?」ジョジョ・ラビット MPさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エルサはアンネ・フランクの化身!?

2020年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

第二次大戦下のドイツで、幻のヒトラーと対話しながら暮らす小心者の少年、ジョジョの物語は、描き尽くされてきたホロコーストにユーモアを持ち込んで異色の世界の構築している。アートワークはウェス・アンダーソンのそれを彷彿とさせるジオラマ的でシンメトリーな作りで、ファッションも小粋。音楽のエッジィさは言うまでもない。ユーモアや凝ったプロダクション・デザインの隙間からこぼれ落ちてくる戦争の悲惨が返って観客の心を打ちのめすことも確かだが、監督のタイカ・ワイティティは、ジョジョの家に隠れ住むユダヤ人少女、エルサに希望を託すことで、見る側の心も気持ちよく解放してくれる。エルサはナチスによってその命を奪われたアンネ・フランクの化身であり、アンネに代わってその後の人生を開拓していったであろう希望の証なのだ。

清藤秀人
清藤秀人さんのコメント
2020年2月6日

おっしゃる通りだと思います!

清藤秀人
mrnakazumaさんのコメント
2020年2月6日

全く、同感です。アンネフランクがもし助かっていたらの、
物語でrすよね。タランティーノのシャロンテートが助かっていた、
物語と同じですよね?

mrnakazuma