「やけに暑いな」ジョジョ・ラビット MARさんの映画レビュー(感想・評価)
やけに暑いな
ナチスへの忠誠心が人一倍強い、弱虫だが心優しい少年のジョジョが、家に匿われていたユダヤ人のエルサと出会い心を通わせていく物語。
予告を見る限り、おバカコメディの映画なのかと思っていたが、ある出来事があってからはガラリと雰囲気が変わり、劇場内もすすり泣く声があちこちから。
個人的に、笑えて泣ける系の映画が凄い好きなのだけど、笑い的にはそれほどハマらなかったが、後半はジョジョの悲哀や戦争の虚しさ・恐ろしさなんかが意外にも(⁉)丁寧に描写されていて、思わずウルっときた。ジョジョ役の子の演技が素晴らしすぎ!
ジョジョ以外の登場人物も、明るく気の強い母親や脳内フレンズのアドルフ、おデブな親友、コミカルで勇敢なキャプテン、秘密警察のおじさん等々…愛すべきキャラだらけだった。
ゲラゲラ笑える作品というよりは、イメージとのギャップにグッと胸に迫られる映画だった。
最後の場面でジョジョが家の扉を開くときに、ウィンクしてほしかった。
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