「ビートルズで皮肉り、ボウイのコスプレで締め(ヒーローズの歌詞は復習推奨します)」ジョジョ・ラビット bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ビートルズで皮肉り、ボウイのコスプレで締め(ヒーローズの歌詞は復習推奨します)
ジョジョがシャツの襟をドバッと広げて、金髪をかきあげて。何かいきなり雰囲気変わった事無い?これがデビッド・ボウイのコスプレだってのに気付くのは、ヒーローズのイントロが流れ出した瞬間。レッツ・ダンスでも良かったよね。
トロントの観客賞なのでオスカー獲る感じでも無く、ちょっぴりだけフランス的な戯曲感を漂わせる脚本が好きなのと、監督であるタイカ・ワイティティを含む、メイン・キャストのハッキリしてて象徴的なキャラの立て方が良かった。
反ナチの母は、子供を巻き込まないために、息子を親ナチスとして育てながら、人として正しく育てる為に、何が大切なことかは教え様としていました。が、ここはも少しバシっと描写して欲しかったかなぁ。
自由になったら、まず、踊る。思想・内心・行動の自由。なんて許さないのがナチズム。なんだけど。なんでこれ、こんなに大騒ぎで宣伝してるんですか?そこがディズニー?
コメディ要素も、皮肉要素も、振り切り具合に多少の不満ありでした、俺的には。
サム・ロックウェルがリチャードジュエルの弁護士役に続いて、カッコいい所を持って行きました。カッコ良すぎひんかね?
良かった。けど、割と普通で物足りなさもありました。
ーーーーーーーーーーーーーー
1/22 追記
"Maybe we're lying, then you better not stay."
デビッド・ボウイのHeroesの歌詞の締め部分は2人のその後を示唆してると思われ。戦争で家族を喪った2人は、一日だけKing&Queenとなった後、それぞれの道を歩みだす。そんなデビッド・ボウイの歌声を響かせながら、映画はおっ終い!になります。
Beatlesに熱狂するファンの姿と、ヒトラーに心酔する民衆の姿を被らせて始まる映画は、締めにも音楽を使ってます。こう言うところは好きです。
デビッド・ボウイ 大好きっ子です
こちらのコメントを読んで本編に興味を持ち鑑賞しました。
ヒトラーとベルリン壁の違いはありますがボウイ の思い目線、メッセージは生きてるし活かされていると思いました
ドイツ版ヒーローズが聴けて良かったです