「らしさ」銀魂 THE FINAL 仁兎なずなさんの映画レビュー(感想・評価)
らしさ
12歳の頃、放課後友達とお菓子を食べながら家のテレビで銀魂を見ていた私も、もう25歳。1人で映画館に映画を見に行ける大人になりました。
何事にも終わりはあるものですが、本当に見終わってしまうのが寂しかったです。見終わったあとのこの気持ち…なんと言ったらいいんでしょうか。なんだか卒業式を終えたあとふとひとりになった時に感じる気持ち…みたいな心持ちです。
原作の最終回から少し間が空いたので最初のあらすじ、ちょっとくどかったですけど割と助かりました!ですがほんとに最終決戦からスタートするので原作やアニメをあまり見てない方には結構唐突な始まりで理解しずらいかと思います。予習は必要かもですね。
久しぶりのアニメ銀魂ワールドに触れて目が離せない楽しくてハラハラして泣ける充実した2時間でした。
坂田銀時を初めとする登場人物に幾度となく励まされてきた自分や笑顔を貰った過去が松下村塾の回想にダブって思い出されてずっと涙が止まりませんでした。
漫画よりもこの映画は割と万事屋の坂田銀時ではなく、坂田銀時として銀さんが描かれていたなあと感じました。もう少しかぶき町のみんなとの絡みや万事屋メンバーとの絡みも欲しかったところです。が、まぁ尺もありますし仕方ないですね。たくさん脳内で補完しておきます。
今回は特に銀さんの表情がすごくよかったと思います。つられて沢山泣いてしまいました。
もちろんここはこうして欲しかったとか演出面での気になる部分や要望は沢山ありますが何はともあれこのご時世にここまでつくりあげてくれたスタッフの皆様に心から感謝します。そしてゴリラ、最後までありがとうございました!