劇場公開日 2022年5月13日

シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価

全876件中、461~480件目を表示

4.5俺は、怪獣の造形が心から好きです!!

2022年5月20日
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鑑賞方法:映画館

金曜日に公開され、月曜日の夜に観た。
土日の2日間、皆があっという間にレビューを書いてくれたので、手当たり次第に読み漁り...気づけば、ストーリーをほぼ丸ごとカバーした状態で鑑賞。こんなにワクワクして映画を観に行ったの久しぶりだ。TV画面の30分枠でなく、映画スクリーンで112分観続けることができるウルトラマンを堪能しました。

宇宙のかなた、光の星M八七(「光の国M78星雲」ではないんだね)からやってきた、地球を見守る役割の銀色の巨人が、自分の出現による衝撃から子供を守るために死んだ地球人男性と命を共有する。両者が混ざり合った存在は、人類からウルトラマンと呼ばれ、地球に現れる怪獣(禍威獣か)と戦う話。登場人物の所属組織等は異なるが、原作39話の最初と最後のポイントをかなり忠実にトレースしながら別の話として語る。庵野総監修(脚本も担当)に「上手!見事!」と言うほかはない。

「キングコング髑髏島の巨神」のレビューで書いたが(下に引用)、俺は、CG全盛の中で、特撮はもはやそれは、ハリウッドが得意とするものとなり、日本はすっかり置いていかれてしまったと思っていた。円谷英二監督時代は、数多の知恵と工夫によって、日本発の高度な特撮も編み出し続けてきたが、今はCGとなり、基本的には "資金力" の差がものを言うのだと。邦画に期待するのは "酷" だと。
---ここから過去レビュー引用---
尊敬する円谷英二監督も、きっとこんな特撮を撮りたかっただろう。CGという技術がない中で、モノによる工夫によって空想の世界を実際の映像に映し出してきた特撮技術は、工夫という点で俺の心を捉え続ける。しかし、これだけリアルに描けるCG技術がある時代に円谷監督がいたら、いったいどんな映像を俺たちに見せてくれたのだろう。それを見られないのは、残念だ。
---ここまで過去レビュー引用---

引用した以前のレビューを少し反省して、今、言わなければいけないのは、「円谷英二監督、日本でもここまで描けるようになりましたよ」ってことだ(「シン・ゴジラ」で言うべきだった)。前半を構成する怪獣(禍威獣か)とウルトラマンの対決シーンは、山地シーンが多いなど予算面からの工夫はそこかしこにあるのだと思うが、とにかく素晴らしい!

そして素晴らしいCGの合間に、空飛ぶウルトラマンを初めとする「当時のままの特撮映像」が挟まれているのを円谷監督も楽しんでくれるでしょうか。「空を飛ぶシーンは、ウルトラマンや飛行機を糸で吊るして撮るのだが、糸はどんなに細くても映ってしまう。しかし、天地逆に吊るして撮り、それを天地逆に放映すると、人間は吊るし糸が下にあるとは思わないので、糸が見えないんだ」という技術を聞いた時から、「特撮の工夫」に感動し続けてます。「水の中に牛乳を流し込み、それを逆さまに放映すると "火山の噴火(モノクロ)" が撮れる」も感動です(本作には、もちろんそのシーンはないけれど)

TVシリーズでは怪獣との戦いに活躍する科特隊という5人のチームは、映画では現場の行政機関として描かれ、戦うのは自衛隊! これは、平成ガメラシリーズから、樋口監督の得意とするところで、今回も自衛隊完全協力のもと、リアルな "戦い" が観られる(テロップには、協力した部隊が駐屯地別に表示されるところまでいきましたね!)。ステルス戦闘機から投下される地中貫通弾は、数十発投下されて弾切れ。「次を米国から購入しても納入に数週間かかる」というセリフは、変なところでリアルを追求する庵野総監修らしい脚本。

終盤のゼットンとの戦いは、近年の円谷プロ的な、巨大な相手と空中(または宇宙空間)で戦う比較的すごくないCGだが、いつかはこの戦いすら肉弾戦を感じられるモーションピクチャーを駆使したCGで観たいなあ。金が全て、ではあるけれど。ああ、たとえば前○さんとかが、庵野・樋口チームに100億円くらいをポンとくれないかなあ。
それでも、当時のTVシリーズでは、円谷プロメンバーが毎週死にそうになりながら30分実質24分枠の終盤5分の特撮シーンを撮っていたと考えると、今回112分のうち約30分の特撮シーンを見られるのはすごいことなのだろう。ああ、次の「シン・ウルトラセブン(注1)」では、「上映時間の8割を占める特撮シーン!」といった宣伝文句を見てみたい!!

(注1)次の「シン・ウルトラセブン」…もちろん自分の願望であり妄想。でも、終盤でのゾフィー(ゾーフィか)のセリフを耳にしたら、宇宙人(外星人か)と戦い続けるウルトラセブンへの流れを、俺は当然期待しちゃいます。
セリフ「今回の件で人類はベータボックスにつながる技術を自分たちのものとしたが、理性の面では成熟にほど遠い。このことは、すでに多くの星の関心となっているだろう。人類のアンバランスさを危惧する外星人が、これからこの星に続々と現れ、大変な時代になるだろう」

追伸1
「シン仮面ライダー」の予告観た。庵野監督が「浜辺さんを撮りたいんだ」とわくわくして撮っている感じがにじみ出ていた。

追伸2
自分は、怪獣が好き。特に恐竜を意識して作り出されてきた初期デザインがこの上なく好き。庵野さんだと細身でメタリックになるのかなと思ってましたが、その造形は成田デザインを踏襲した上で、当時は出来なかったが現在なら出来る造形の妙を組み込んで、ホントにカッコいい怪獣(禍威獣か)達でした。観られて、幸せ。今回みなのレビューを読んでいたら、映画を観たら、レビューを書いていたら、ウルトラマン全39話の怪獣達の様々な造形が懐かしくなった。彼等の造形への個人的感想を人気ランキングとともに書いちゃおう。俺の好みってだけで誰の役にも立たないけれど。◎は造形大好き。

●一般に大人気な怪獣達(皆の記憶に残っている彼等)
レッドキング  怪獣王だし、何度も出るし、力持ちだし。俺はああいう色や質感は好きでないけれど、皆に大人気なのは間違いない!
バルタン星人  フォッフォッフォッフォって誰でも真似したことあるでしょ。セミとザリガニくっつけただけなのに、見事な造形は深く子供の心に刺さったんだね
ピグモン  あの巨大で意思がないガラモンを小さくしたら、人情あふれる愛玩動物のようなピグモンって、考えた人すごすぎ。ま、目つきも変わったんですけどね
◎ ベムラー  なにせ第一回の怪獣。そしてその恐竜らしさが、俺の心を捉えて離さない。小さめの頭、短い腕、逞しい足、小気味よくトゲトゲした頭部〜背中〜尻尾、う〜む、素晴らしい!
◎ゴモラ  頭部が大きくてもカッコよさを維持できるという奇跡を見せてくれるフォルム。この絶妙なバランスは、信じられない太さの尾があってこそなのか。そして光線や炎がないのに、強い。その点はレッドキングと同系統だが、自分はゴモラの方が好きだ
◎ゼットン  なにせ、その回のタイトルは「さらば、ウルトラマン」そして、最終回にウルトラマンを倒すにふさわしい人工的な匂いをプンプンさせる姿形。着ぐるみの出来不出来がモロに出る造形で、怪獣ショーやその後のウルトラシリーズでは何度悲しい思いをしたことか。ちゃんと作れば、あんなにカッコいいのに
メフィラス星人  ゼットンと並ぶ「宇宙的な顔」。そして、一人の少年に地球を渡すか否かの意思決定をさせるというストーリーは、どれだけ多くの子供に「僕もしっかりしなきゃダメだ」と決意させたことだろうか
ジェロニモン  怪獣の酋長という概念は誰が思い付いたのか。そして酋長そのままの造形を恐竜型に見事にマッチさせた造形!どんな怪獣も蘇らせることが出来るというとんでもない能力も、酋長だったらそうかも、と思わせる何とも言えない説得力
ザラブ星人  石板のような姿形を俺は好きではないが、ニセウルトラマンだからか、人気は高い
ジラース  人気があるのは、襟巻きの愛らしさか、それともゴジラそのままだからなのか。自分はときめくところまではいかなかった。

●コアな人気を博する怪獣達
◎ブルトン  「次元が異なるってなんかすごく違うってことなんだ」と、子供にすら感覚的に理解させるこの造形!
ガヴァドン  子供達が愛する怪獣を倒さずに宇宙に運んだ後に、子供達に「毎年、七夕の夜に空を見上げてご覧」と語りかけるウルトラマン。「七夕の日に雨が降ったらどうするんだよ!」と涙声で叫び返す少年。名作。自分ははんぺんみたいな最初の造形が好き
ザラガス  「射つな、アラシ!」というタイトルが本編の全てを示す、極限状態での選択肢を少年たちの心に刻みつける作品。名作。だんだん強くなっていく、ということを造形で示す見事さ。
ダダ  シュールなその造形は根強い人気
◎アントラー  その強さ!甲虫好きな子供心を捕らえるその頭部
スカイドン  生真面目に演じるコミカルストーリーNO1。造形はそんなに興味ない
ガマクジラ  多くの人が愛嬌を感じる造形
ギャンゴ  生き物?機械?融合の不思議さを子供達に体感させる造形
◎テレスドン  その顔形、シャープとはこうだ、と訴えてくる
ジャミラ  子供達に「理不尽」という心象を体感させ、なにかおかしいと感じさせる話と造形。ウルトラセブンの「ノンマルトの使者」、帰ってきたウルトラマンの「怪獣使いと少年」と本作で理不尽三大名作と自分は思っている
シーボーズ  愛嬌というより哀愁。それをこの造形で描いたのは天才か?
ウー  遠ざかっていく自然や過去、という感傷を、子供達に体感させる。名作

●渋すぎな怪獣達
ケムラー  俺は好きだな。でかい口、デフォルメの妙。そして開く背中、羽?
ペスター  ヒトデとは。それも二つ?!どこから思いつくのそのアイデア。二人の人が入っているんだよ。
◎キーラ  虫みたいで俺は好き。でもなぜかこの回は人気ないよね。最終回の前の回なのにね。
ネロンガ  渋すぎに俺は入れるけど、今回は抜擢されてよかったね。電気好きだったおかげだね。エネルギー好き特集なのになんでバルンガ出ないの?(ウルトラQだけど)
ラゴン  半魚人は俺にはあまり響かないみたい
グリーンモンス  ケロニアと並んで「動く植物」というのは、画期的アイデアと思うけれどねえ。
ガボラ  彼も今回、抜擢されたね。その襟?は秀逸なアイデアだけどなぜか俺には響かなかった
アボラス  俺の中での「怪獣らしい怪獣。ただ頭部デカすぎ
ヒドラ  鳥はあまり俺には響かない。でも、話は傑作。
ザンボラー  これも怪獣らしい怪獣。オレンジ色を熱そうに感じるのは、彼のおかげ

●影が薄い怪獣達
チャンドラー  「やられ役」というのがあるだろう。かませ犬というのか。彼のための言葉だ。
マグラ  岩。それは怪獣のフォルムとしごく相性がよい。カッコいい。揺れる大地。しかし登場時間が短い!
スフラン  しょうがないよね、ただの草だから。序盤の登場(第5話)だったからか、意外と図鑑類には登場してるのにね。
◎ゴドラ  チャンドラーと並ぶ噛ませ役。でも俺は彼のフォルムが大好き。小学生の時に絵に描いた。黒と白の絶妙なコントラスト!
サイゴ  砂から出るせいか、暗い星が舞台なせいか、とにかく見えない印象。悲しい印象。
ドドンゴ  キリンビールのラベルで見てたからかな。俺が黒色・褐色・灰色系が好きだから、黄色は響かなかったのかな。
ミイラ人間  ミイラだし…
バニラ  アボラスの青との対比、結構工夫した回と思うが印象薄い。なぜだろう。
グビラ  ユニークな造形!だけど俺はカワハギ型にときめかない。
ゴルドン  レッドキングやドドンゴと並んでたぶん俺は、金色よ黄色がハマらない。
ケムール人  ウルトラQで代表格。向こうでの印象が強すぎて、こちらでは薄い。
ケロニア  植物が動く斬新さ、その強さ。なのになぜか影が薄い。
地底人  背広の人が目にパッチ当てただけって…ただ子供心には怖かった。
ゼットン星人  それ、ケムール人だし…と子供心にも思った。なかなか名前が公開されなかったしな。

ちゃんとゼットン星人で終わった。これで本当に、さらばウルトラマン。

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CB

1.0もったいない

2022年5月20日
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鑑賞方法:映画館

役者は少なくとも日本では有名な人たちを結構投入しているのに、生かせていない気がする。
この役者ってこんなに演技下手だったっけ? と感じた。何人も。これが演出ならもったいない。
ストーリーもなんだかね。喜劇だと割り切れば少しは楽しめるかも。
最初の「過去のエピソード」部分が説明的で速すぎて消化不良。もやもやしたまま始まった。
ゆっくりと進めばそれなりに楽しめたと思うのに残念。
それにウルトラマンが自分の命をかけてまで地球人を愛するに至った経緯も理由も浅くて陳腐。
更に政府に繋がる関係者があれほどの素早い決断力・行動力をみせるなんて、日本じゃないね、ここは。
ラストの歌だけがよかったので★1つ

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ヨッシー2

3.0ウルトラマンに特別な思い入れはありません

2022年5月19日
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子供の頃に見た記憶はあるけど、そんなに真剣になって見たりはしていないレベルなので3分しか地上に入れないとかそんなレベルの知識しかないです。
目当ての映画まで時間あったので暇つぶし程度に鑑賞。
なので特別な期待をせずに見ています。
思ってたより面白かったし、乏しい知識で見ても全く意味不明とかはなく楽しめました。
豪華俳優の無駄遣い感は否めません笑
あとこれは笑うところ?というようなシーンも何箇所かありました笑笑
映像は頑張ってるんだろうけど、海外に比べるとやっぱりレベル差を感じました。

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kanako

2.0合わなかっただけなのか

2022年5月19日
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「帰ってきたウルトラマン」がリアルタイムの者ですが、ウルトラマンがでてるシーンだけが救いだったかな。他のシーンは何を見せられてるんだという感じ。

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persimmon orange

4.5普通の映画館でも分かりやすく面白いが、圧倒されたかったらIMAXで観る必要あり

2022年5月19日
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1回目、地元映画館の最前列で鑑賞。
あちこちに元祖ウルトラマンへのオマージュやリスペクト、トップ、巨神兵、エヴァなどのセルフオマージュも見られる。BGMもシンエヴァなどで聴いた感じの曲がちらちら流れる。いちいち面白いし、ストーリーも「そう来るか」と思わせるものがあったが、シンエヴァに比べると圧倒的なモノが足りないように思った。

2回目、遠征してIMAXレーザーで鑑賞。
さすがに音も映像も抜群にキレイで迫力満点、ストーリーは1回観て分かっていても「どノーマル映画館」で観たのとはちょっと別物の映画になるので、出来ればIMAXで観てから評価して欲しい。短期限定で上映されている「ウルトラマン4話4K」が結構元ネタになっているので、あちらも観て比べるとおもしろいと思う。

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もりひ

4.5昔子供の頃にウルトラマンのフィギュアで遊んだだけ

2022年5月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

だった位の思い出の、思い入れはそんなになかった存在のウルトラマンが、この映画を観て180度印象が変わりました。

ウルトラマンと禍威獣のシリアスな戦いのシーンと禍特対の面々のやりとりのゆるいシーンのギャップ。
CGによる戦闘シーンの迫力と規模が自分の知ってるウルトラマンとは別次元でカッコよく、見入ってしまう。
また、それぞれすべてのキャラの性格と生き様が垣間見れて感情移入せずにはいられない。
セリフがちょっと説明的で、若干見る人を選ぶかも知れませんが、自分は何度も観たいと思わせてくれる作りでした。
何より、何度も言いますが、そこまで思い入れがなかった筈のウルトラマンを見る目が映画を観る前と後で180度変わりました。
最後のシーンは気付いたら泣いてました。
使ってくれた方々に心からありがとうと言いたいです。
思い入れがある人もない人も、是非観て欲しいです。
映画館では若干音量が大きいので、小さい子はちょっと要注意かもです。

最後に、出来れば2を使って頂きたいです。
よろしくお願いします。

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whackman

5.0庵野さんが描きたかったものは描かれている

2022年5月19日
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楽しい

興奮

幸せ

最初のウルトラマンの最終回を今、見直すと自分の記憶に残っていたものよりもチープな映像です。でもそれを見てワクワクしていた訳で、庵野さんが「自分もウルトラマンを描いてみたい。」と思ったなかで、描きたかったものを描き、その上で映画として成立しているだけで十分でしょう。
シン・ゴジラだって会議のシーンや登場人物の会話のシーンを描きたかったわけではなく、多分、東京駅周辺を火の海にした禍々しいゴジラの姿を描けただけで庵野さんは満足なんじゃないかな。在来線爆弾で倒れるゴジラの姿を描きたかったわけじゃないと思いますよ。それは映画として成立させるためのお約束です。他のシーンは映画として成立するためのオマケです。そのオマケすら面白かった。
この映画はコミケで売っている同人誌であって、それを製作者という大人として商業レベルにしている訳で、むしろ自分の欲求を満たしながらもきちんと東宝映画館で全国公開作品にしているだけでも素晴らしいと思いますよ。この映画でもオマケだけで十分に面白かったです。子供がこれを見た時に爆心地から立ち上がる銀色の巨人の姿に心を囚われて、いつか自分もウルトラマンを描いてみたいと思ってもらえればそれだけで十分じゃないですか?
子供の頃にウルトラマン映像に憧れたなかで、映画研で自らウルトラマンを演じて、プロになってここまで実績を十分に残してきたうえで自分がウルトラマンを映画にすることを任せてもらえるようになる。これだけでも奇跡です。エヴァですらこの時のために登ってきた階段のようにも思えます。日本の監督、脚本家のなかでウルトラマンを撮ることを許される人は他にいないですよ。
庵野さんの夢が叶って、私達がそれを見ても面白いという映画にしてくれたことを素直に喜んでもいいのでは?
円谷プロだって自社のアーカイブに残ることを承知のうえで庵野さんに任せたわけです。東宝だって全国の映画館の上映枠を与えたわけです。この作品は円谷プロ、東宝、カラーが共同で制作した映画です。いろんな、多くの人を関わったうえで、自分の夢を叶えたうえで商業映画に仕上げたんです。
あと、総監修ですから樋口監督の映像を切り貼りしたのは庵野さんです。自分が撮らないなかでも樋口さんに任せて、上げてきた映像を編集したわけです。樋口だからダメとかではなく、その前に庵野さんが納得出来ない映像だったら使っていないと思いますよ。自分が夢見た映画を樋口さんに監督を任せたんです。
庵野さんは試写会にすら出ない方です。庵野さんのなかではこの映画は終わっています。次回作のシン・仮面ライダーや噂にあるシン・ウルトラマン2に構想を練っているのでは?
あれがダメ、これがダメと今の時点で色々言うよりもDVDが出たら擦り切れるほど何度も観て、こんな仕掛けがあったのかと驚くほうが楽しめると思うのですが。

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kildare1966

5.0あの頃のように

2022年5月19日
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ウルトラマンを見上げていた私たちは、今に至るもその視座を変えることは出来ていない。ピアノ線が見えるようなチープさを克服することは、目指す方向ではないのだ。好きなものに強く強く憧れること、本気で仰ぎ見ること、そのパッションに溢れている映画だった。

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あるとー

3.0長澤まさみ

2022年5月19日
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ウルトラマン。楽しみにしていました。 シン・ゴジラがよかっただけに!

長澤まさみファンのための映画としか思えなかった!

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taiyasan

3.0レビューが消えた

Mさん
2022年5月19日
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「たまには観ないでレビュー」って題で「シン・ウルトラマン」レビューしたら消されてた。

観てきたけど、観る前と変わらず星3で、批判のポイントも同じ。

同じ内容書くの面倒なので1つだけ、久しぶりに岩松了見たけど、良いね。

やっぱり悔しいから前に書いたレビューを簡単に書くと、アニメヲタ、特撮ヲタ、最近だとマーベルヲタ、頼むからジャンル問わず映画をいっぱい観てほしい。っていう事をやんわり書いたのと、監督樋口真嗣に星3・5以上の映画は撮れないという2点。

今回の「シン・ウルトラマン」もTVシリーズと比較したり、他の庵野作品との繋がりを考察したりする人がいるけど、1ミリの意味も無いよ。
2時間スクリーンに向き合って受けとめたものが全てだから。

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M

5.0待ちに待ってたウルトラマン

2022年5月19日
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興奮

懐かしい懐かしい、とにかく懐かしい。音、ビジュアル、鳴き声、モーション、構図、とにかく懐かしい。回転が多いのも懐かしい(笑

初めてウルトラマンというものを見た人は「不気味」と思う点があったかもしれません。
そりゃそうです、ウルトラマンは本来子供向けの作品ではなかったのですから。
時代の流れにより子供向け作品のポジションになりましたが、シンウルトラマンでは大人向けに戻っていたと感じます。
シンウルトラマンが令和の時代に放映されたことが何よりも嬉しいです。

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しん

5.0最高!

2022年5月19日
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楽しい

興奮

知的

リピートします!

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あかさ

5.0愛と正義と美の化身

2022年5月19日
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シン・ウルトラマン
2回目鑑賞。
3年前の制作発表イベントでお披露目されたシンウルトラマンの胸にはカラータイマーがなく、初代ウルトラマンのデザインを手がけた成田亨氏のコンセプトそのものだという。
コンセプトは「愛と正義と美の化身』
会場に現れた身長2メートルほどのウルトラマン像のなんと美しかった事か!
あれからコロナと言う禍威獣に襲われ、
編集が長引き公開日が決まらないと言う事態を潜り抜け、
満を辞して、待ちに待った本作の公開。

前置きはさておき、本当に楽しめた。
何せ推しがウルトラマンになっちゃったもので、1回目は無我夢中で見た。
俳優達も口を揃えて言うように、とにかくセリフが膨大で、専門用語が飛び交う。
なんちゃら対策本部やら、防衛省やら、日本政府や、米軍基地なども出てきて追いかけるのに精一杯でストーリーがどんどん進み、あれよあれよと展開される。
押し花が作れるほどだったと言う台本の厚みから倍の上映時間でも足りない内容だったかもしれない。
少女時代にリアルにテレビで見ていたウルトラマンより遥かに美しく崇高にさえ見えるそれが、巨大な禍威獣をスペシウム光線で退治してくれる。
ただ、外獣をやっつけるだけではない、人間への限りない愛と優しさを感じて涙した。

夜景を背にウルトラマンが戦う戦闘シーンがあまりに美しく、
健気な姿に感動した。

3年前からのカラータイマーの謎もしっかり解けたし、
「ウルトラマンよ、そんなにも人間が好きになったのか」
愚かさや滑稽さも含めて…その意味を心から楽しめた。

最後に流れる米津玄師の『M八七』がまた素晴らしい。
エンドロールに流れる出演者達の多彩さを眺めながら、
また感動に酔いしれて劇場を後にした。

1度目より2度目、より感動や気付きが大きくて、また見ようと思った。

#シンウルトラマン
#斎藤工
#長澤まさみ
#西島秀俊
#有岡大貴

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しゅな

3.5オリジナルを完璧リスペクトしたオリジナル

2022年5月19日
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あれもこれもが登場で大興奮
併せてオリジナルの音源使いは絶妙でした

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たつじ

5.0シンとは

2022年5月19日
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シリーズを1話から最終回まで凝縮

破綻もないが驚きも無い

各所に仕組まれた小ネタと各々が持つイメージを照らし合わせ「ウルトラマン」に想いを馳せる

消化の良いスナック菓子のようだ

チープさを感じさせつつ緻密で大胆なアクション、盗撮アングル?と仰角の多用に庵野を

山本耕史が色々な意味でおもしろい

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労働4号

4.0色んなオマージュありがとう

2022年5月19日
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ウルトラマンをリアル視聴していた世代としてはオープニングが絶妙!ストーリー抜きにして随所にウルトラシリーズだけでなく、様々なSF作品のフィギュアや模型が並び、更にはウルトラマンがグルグル回転するシーンも敢えて(なのだと私は思いたい)TV当時の「あれ?ソフビの人形回してるよね」って感じのチープな画にしてくれていて感激しきりでした。
そして、ゼットンとの最終決戦、ゼットンもイメージがしっかり感じられるフォルムで良かった!
まあ、最高なのは他のレビュアーさんも書かれている通り山本耕史さんでしょうね、正に配役の妙でした。
作品的には往時を知る面々には懐古的に受け入れやすく、TVシリーズに縁遠い世代の方にはVFX・ストーリー共に今一つの感想になるのではないかと。
でも、万人受けせずとも良いのだと思いますよ。

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ニコラス

2.0庵野のウルトラマン

2022年5月19日
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庵野のウルトラマンとしては星2だった。
ウルトラマンという特撮からしたらまた違った評価だった。

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たつのり

3.5面白かったんだけど、、、

2022年5月19日
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昭和のウルトラマン世代の主人と鑑賞(笑)

率直に言えば、シンゴジラはすごく面白かったけど、ウルトラマンはちょっとハマらなかったという感じです。
世代的には懐かしいですが、あまり引き込まれる内容じゃなかったように思います。

主人はとても満足していたようなので、やっぱり男性の方が好きなのかもしれないですね。

私は、まず冒頭のあまりにも素早い画面展開とハイスピードな字幕の流れに全く付いて行けず、、、
役者のセリフも難しい専門用語的なものが多く、しかも早口、、、少し疲れてしまいました。

ですが、空想特撮映画としてはとても面白かったし、良く出来ていたし、何よりも作り手や演者さんの想いがすごく伝わったと思います。

話題の作品なので、観て良かったです(笑)

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Mi-chan

4.5テンポの良さで展開される胸アツ シン・ウルトラマン

2022年5月19日
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ウルトラマンファンではなく、映画ファンとしてこれは見ておかねば!という気持ちで、シン・ウルトラマンを鑑賞。実はウルトラマンシリーズも見たことがないミーハーレビューです。

シン・ゴジラ同様、舞台を現代に置き換えて作られており、今話題の“メタバース”や宇宙空間なども登場し、壮大な物語として昇華している。映画評論には“同シリーズに特徴としてみられた約束事や設定、ひいては実相寺昭雄ら旧メインディレクターたちの演出スタイルを踏襲している”とのことで、初代からの「ウルトラマンシリーズ」を知る人にはたまらないとのこと。私は知らんけど。

本作は『君の名は(2016)』のように、とにかくスピード感が良く、目まぐるしく駆けていく(脚本がエヴァンゲリオンの庵野秀明さんだからなのね)。役者も饒舌なため、1.5倍速で観ている感じで、2倍速での動画鑑賞に慣れている若い世代も退屈することなく楽しめるかと。さらに上映時間も120分以内でちょうど良い(ファンは不満でしょうけど)。

一方でセリフが早口で、聞き慣れない謎の言葉のオンパレードとなるため、やや疲弊。(特に始まってすぐの字幕がついていけない)

カメラのアングルも独特、長澤まさみの美しさを拝めるシーンも多数(ファンはたまらないでしょうね)!ただし、セクハラ的な描写も多くて(これはTwitterでも話題になっていた)、不快な人もいるでしょう。
ドキドキワクワク心踊るシーンは盛り沢山だけど、ラストは意外にもあっさりでしたね。

人類とはなんぞや、生きるとはなんぞや、といった哲学的な意味も込められた作品となっていた。

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あさ

4.0禍特対は浮いている

2022年5月19日
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この映画で全員一致で良かったと言える共通認識は、
メフィラス星人山本耕史のキャラクターだろう。
彼のキャラクターだけで星3つ分ある。
個人的に言えば、メフィラス星人山本耕史には地球を征服されてもいいと思ったくらい魅力的だった。

斎藤工のウルトラマンも、その演技も最高だった。
初めに、ウルトラマンが禍威獣ネロンガごとスペシウム光線で山を吹き飛ばした事も、住民に今回は被害が少なくて良かったと言わせたシーンも良かった。
ウルトラQでの怪獣出現回から続く入りも悪くない。
ウルトラマンが神永と合体し銀一色から血の通った赤のラインに変わったり、アイデンティティの掘り下げも良かった。

個人的には、モンスターファイトが最高だった。
ガボラの襟巻きがドリルで武器な所も超かっこよかった。

が、不満も多い。
禍威獣がチープで薄っぺらで重さを感じない。ウルトラマンのファンではなく怪獣ファンの私は、それだけで初日鑑賞をやめた。
禍威獣はほぼエヴァの「使徒」。
メフィラス戦は、シンジ対カヲルにしか見えなかった。
(私は庵野のファンでもエヴァのファンでもないからそんなシーンがあるかどうかも知らないが。)
また、多用された実相寺アングルが非常に不快。
(ウルトラマン制作者 実相寺昭雄監督の回はウルトラマンファンに人気)
樋口組が、基本的に嫌い。(原作ファンの気持ちを無視して金儲け映画にするから)

シンゴジラは万民の共通認識があった「日本」対「災害」である。
だから、旧ゴジラを期待した人には何ひとつささらなかったろうが、概ね受け入れられた映画だった。

シンウルトラマンはどうか。
これは庵野個人のウルトラマンだ。この世界は、私の住んでいる地球でも日本でもない。そして私が子供の頃に憧れたウルトラマンでもない。
私が好きなのは、怪獣であって禍威獣ではない。
禍特対の存在は、滝君の活躍くらいでは埋まらないくらい浮いている。

庵野秀明はシンエヴァンゲリヲンの監督制作があったから今回は監督はしていないが、本当は設定決めて脚本書いて逃げたんじゃないかと私は思う。
庵野本人もこの映画には納得してないだろう。

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真理