シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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予備知識得てから2回目観ても面白い。
基本、お客さんオッさんばかりです。
40代ながら、ウルトラマンは各シリーズ観たことありません。
前半がなかなかキツい展開で大丈夫か?って感じでした。
途中寝落ちしましたが、後半エンジンがかかってきて、まずまず納得の出来でした。
後半は第三村感、ヴンダー突入感などエヴァオマージュもありましたね。
一部、CR女子ザジャイアントを思い出しました。
もう一度観ようと思います。
↓
2度目観ました。1度目観た後に、
ネット配信で原作数話観てから改めて観てみると本作の工夫やこだわりが色々理解出来ました。(ウルトラマン第一話、時代が時代だけにこんなだったんだとある意味衝撃。
やり方によってはチープになりかなねない中、よくまとめ上げたなという印象です。
ゼットン戦あっさりですが、結構悲しいし。。。
ウルトラマンファン向け映画
ウルトラマンというものをよく知っていて、小ネタやオマージュがよくわかる層にはヒットしそうですが、良くも悪くもファン向け映画でシン・ゴジラのようなものを期待してよく知らない人が見にいくとイマイチと感じるかも。
物語としてもとにかくあれもこれもと詰め込んでいて、それぞれの展開がアッサリなのも残念。
クライマックスに向けての盛り上がりが乏しい。
非常に面白かったです。
カメラワークに関してはイライラするところもあるけど後々思い出してみると記憶に残るので良い。
CGのリアルを求めるのはキリがないと思うが、例えば土の中から隆起するところでアスファルトも掘り起こすシーンがあるが掘り起こす直前にCGが終わってしまう。難しいと思うがそこでCGにこだわるとより怪獣のリアルで凶暴性が表現できるのではないか。むかしは怪獣というアイデアだったかもしれないが今はその怪獣がどう動きどう破壊するのかを求めていると思う。
最後の斎藤工がラスボスと戦いに行くシーン、宇宙に上がっていく時の顔は今まで見てきた斎藤工で1番かっこよかった。
特撮ファンではないですが清々しい映画です。
特撮ファンではないですが
高校生の娘と観に行きました。
こんな言葉が正しいかわからないですが
海外のヒーローものを見て感じる
「派手だけどなんか感情移入できない」
感じではなく
戦闘も生々しくて手に汗握りました。
カトクタイの活躍も
前段のここまでの関係性とか時間の都合なのか
描かれてないのに空気感で「仲間」という感情が伝わってきました。
娘が有岡くんのファンで行ったのですが
有岡くん演じる滝くんも良かったです。
ヒーローが地球を舞台にバタバタする話に終わらないストーリーに滝くんの役割も大きく
観客の共感を呼び起こす素晴らしい演技だったと思います。
カトクタイみんな好きになりました。
清々しい気持ちになりました。
以外に面白かった
巨人があれだったので…あまり期待を持たずに鑑賞しました。
なので全く下調べせずの鑑賞です。
知っていたのは
監督が樋口真嗣、
スタジオカラーが制作に参加している、
位です。
お話は結構面白かったと思います。
後半尻すぼみをしていった感じがありましたが、続編を作るのなら上手くまとめたなと思いました。
次はセブンなのでしょうか?
エンドロールで庵野秀明脚本と知りました。
気になったのは「シン・ゴジラ」「シン・エヴァ」に引っ張られすぎ。
「シン・」がついているので、仕方がないのでしょうが…
特にエヴァ感が強かったです。実写でエヴァやりました的な所があり、特に鷺巣詩郎が作ったんだろうなと思える曲のシーンではそれを強く感じました。
なんか変わった構図も画がイマイチ決まりきってないので、不自然?違和感?を感じずにはいられませんでした。シン・ゴジラのブラッシュアップされたものでなく、まだ過渡期だったラブ&ポップみたいな、それに近い感じのアングル?カット割り?だなと思って観てました。
あれは天才庵野秀明の才能、経験とこだわりがあって始めて成立するのだろうと。
そういう過去作的な所は敢えてやっているのは分かるですが、庵野監督でないのならちょっとどうだろうと思いました。
樋口監督がダメというわけではないのですが、普通のトップクリエーターがやっても、「何か違うな~」と。「シン・」にとらわれず樋口的なウルトラマンは無理だったのでしょうか。
巨人の再来になってしまった?
良かった所は、
上にも書いた脚本。
あと、爆発やものが壊れるエフェクトはいい感じで、
最初のスペシウム光線の爆発は映画館で観て良かったなと感じました。
それと役者。
皆さんいい感じでしたが、斎藤工、長澤まさみ、山本耕史が印象に残りました。出すぎず引きすぎず。早見あかりってこんなにいい感じなんだと、勉強不足でした。
シン・ゴジラは庵野監督の演技指導がすごかったと聞いていたのですが、シン・ウルトラマンはそうでもなかったんだろかと。下手ウマというか、小芝居というか、少しぬけてる感じがよかったです。
役者の力も使って作品を作っている感がありました。
津田健次郎の声はエフェクトをかけていても、すぐに彼だと分かって「ええ声の人はエフェクトかけてもええ声か」と思いました。もしセブンをやるならクール星人は櫻井孝宏、メトロン星人は杉田智和がいいです。
この映画を観ると映画前の作品紹介の中にもあった、「シン・仮面ライダー」の事を考えずにいられなのですが、この作品に「シン・ゴジラ」、「シン・エヴァ(エヴァ全般)」のテイストをこれだけ強く出しているということは、次のカラー作品、庵野監督作品はこの感じのテイストでなく、何か新しい面白い表現を私達に観せてくれるのではないかと期待をしてしまいますし、というかそういうのが観てみたいと思ってしまいます。
【”ウルトラマンが身命を賭して、愛してしまった人類に伝えた事・・。”今作は日本が世界に誇る円谷プロの空想特撮映画を、庵野秀明氏が独自の世界観を反映させ、更に深化させた作品である。】
ー オープニングから、ウルトラQのオープニングを彷彿とさせる、油絵具(だったかな・・)を溶液に解いた映像を逆廻しにした、懐かしきオープニングに、内心、心躍る。
そして、待ってましたの、ウルトラマンの登場。
だが、身体に真紅の模様が入っていないし、カラータイマーもない。
今作はオリジナルへのリスペクトをふんだんに織り込みつつ、庵野秀明氏が独自解釈を入れた作品になるのだろう・・と推測する。
オリジナルシリーズに出て来た比較的マニアックな怪獣(今作では、禍威獣)や人間臭い宇宙人(今作では、外星人)のザラブ星人や、メフィラス星人の姿を堪能した。
そして、科学特捜隊ではなくって政府諸機関から出向した人々で構成される禍特対のキャラの立ったメンバー達が、次々に現れる禍威獣たちに右往左往しながら、日本を守ろうとする姿も・・。ー
◆感想
1.前半はコミカル要素を微妙に絡めながらも、大真面目に物語は進む。
・禍特対室長(田中哲司)が、重々しい表情で”禍威獣は、何故か日本にしか現れないんだ”と言うシーン。
- 私は、ウルトラマンのリアル世代ではないが、”何で怪獣は日本にしか出現しないんだ!”と再々放送を見ながら、小学生時代、頭の片隅で思っていたモノである・・。-
・禍特対メンバーが”禍威獣の名前は誰が決めるんですかね?”と聞くと、禍特対班長(西島秀俊)が、笑みも浮かべずに”防衛大臣の趣味だそうだ・・”と答えるシーン。
- ネロンガが登場したシーンでの会話だが、クスリと笑ってしまう。パゴスとかガボラとか・・、センスがあるんだか、ないんだか・・。-
2.それまで自力で禍威獣たちを、斃してきた禍特対メンバー。だが、電気を捕食するネロンガ登場の際には、苦戦。そこに現れた紅い光の玉が天空から落ちてきて、現れた謎の巨人。
- 禍特対メンバーの神永(斎藤工)が、子供を助けようとし、爆風に吹きとばされる。オリジナルに敬意を表したシーンである。そして、ウルトラマンが神永の行動を見て人類の善性に触れた瞬間を描いた重要なシーンでもある。-
3.ザラブ星人に簡単に言い含められる首相や大臣たち。・・おいおい・・。
- ザラブ星人が化けた、偽ウルトラマン登場。
だが、オリジナルと違い、目と爪先が釣り上がっていない。独自解釈シーンだね、庵野秀明さん・・。-
4.更に、メフィラス星人登場。
物腰穏やかで笑みを絶やさずに、人類に取り入ろうとする、野心を抱えるメフィラス星人の人型姿を山本耕史さんが絶妙に演じている。ナイス・キャスティングである。
■今作が面白い点は幾つかあるが、ザラブ星人やメフィラス星人とウルトラマンが交わす外星人から見た、人間(ホモ・サピエンス)についての会話である。
勝手な推測であるが、企画・脚本、総監修を担当した庵野秀明さんの、現在の人類に対する考えが詰まっているように思えたシーンである。
■更に、べーターカプセルを使っての神永がウルトラマンに変身するシーンの懐かしさに胸躍り、メフィラス星人が提案して来たべーターシステムを使った人類巨大化計画なども、オリジナルに敬意を表している。
- 神永のバディでもある浅見(長澤まさみ)が巨大化するシーンは、フジ隊員巨大化シーンへの完全なるオマージュだよね!。-
■一番の見所は、ゼットンとゾフィ(劇中では、ゾーフィと言われていたが、敢えてゾフィと記す。)との関係性の新解釈である。
ゾフィは、ウルトラマンが、自分が最初に登場した際に爆風で吹き飛ばされた神永と融合した事は”光の国”では禁じられていた事であり、ウルトラマンの行為により、マルチバース(ここで、この言葉が出て来るとは思わなかったよ。)の全ての生命体に人類が、生物兵器への転用が可能である
事を示してしまったと諫める。
そして、ゼットンを出現させ、人類を滅亡させようとする。
ビックリの展開である。
それに対し、人類は虚脱感の中、何もしない。
だが、ウルトラマンは神永の姿で禍特対メンバーに対し、べーターシステムの原理を活用したゼットンを斃すためのヒントをUSBメモリーに入れていた。
この辺りは、脳内フル回転で鑑賞する。
そして、ウルトラマンが言った事。
【私は万能の神ではない。君達、人類の全てに期待する・・。】
<そして、禍特対メンバーの滝(有岡大貴)が、必死に世界中の科学者たちと、(滑稽な姿に見えたが・・。)バーチャル会議で遣り取りし、ゼットンを斃す方法を考え出す。
だが、その方法は、ウルトラマンが永遠にいなくなってしまう可能性を秘めていた・・。
今作は、オリジナルシリーズに敬意を表しつつ、庵野秀明氏の独自の世界観を反映させた作品でもあるのである。>
■それにしても、スペシウム光線のリアル且つ迫力ある映像には胸躍り、八つ裂き光輪という渋い技でザラブ星人をやっつけたり、登場する禍威獣選択の渋さよ。
だって、普通に考えたら、ゴモラとか、バルタン星人は必須で登場でしょう。
庵野秀明氏、矢張り拘りの職人だなあ・・。渋いなあ・・。
とてもガッカリしました。
なぜシン・ゴジラで出来ていたことが出来ていないのでしょうか。
物凄くテンポが悪く、長ゼリフの為か役者が台詞を言うのに精一杯で演技が出来ていなくみんな表情が死んでます。
シン・ゴジラには特撮リスペクトがあり、CGでも頑張ってパペット感を出していました。しかし、今回はCG丸出しでモーションに関しても一切リスペクトが感じられません。おまけにCGの出来が良いならまだしも一部を除いて出来が悪いです。
ウルトラマンという設定で一般受けし辛いと言う問題ではなく、映画作品としてとても退屈で終始単調な出来はとても厳しい物だと感じました。
期待通りの面白さでした。
シン・ゴジラとはあくまで別の作品で、ストーリー上の連続性こそないのですが、個人的にはやはりシン・ゴジラを先に鑑賞しておくことをオススメします。
シン・ゴジラは虚構対現実という構図でしたが、今作はウルトラマンという空想の存在が味方サイドに付くことにより、その構図が崩れていく様が奇妙で面白い。
シン・ゴジラ鑑賞時点でもちろんある程度のストーリーラインは想像出来たのですが、概ねその想像通りながら、ウルトラマンという作品の良さを、大人向けにリアルな演出で表現してくれたのが良かったです。
ウルトラマンは正義の味方で、僕たちのヒーローなんだ、という子供の頃の大切な思い出を裏切らずに描いてくれた作品でした。
嶋田久作、田中哲司
田中哲司と嶋田久作が大好きでその二人が中心的な役というだけで好感。
田中哲司が新聞記者で暗い部屋の中でtwitter書き込んでる描写がそんな訳ねーだろなんだけど楽しかった。
嶋田久作は好きに決まってる。
役人組織についてはシン・ゴジラより薄めなので、上記の二人を厚めに扱ってた
斎藤工も、落ち着いた雰囲気で去年の愛のまなざしをでも好演していたので、期待していたが、好青年な態度が好ましい。
最初の早いカット割りでノリが良い。早めにバレてから、さぁどうするなんだけれど、そんなに大袈裟な葛藤がないのもダレなくて良い。長澤まさみを後ろから撮ってタメるんだけれど、顔出したらもう、私既婚者ですから!とロマンスには応えませんよと観客に宣言する。
日本でディザスター超大作は近年、上手くいってないから大目に観たいけれど、エターナルズでも思ったけれど、そんな宇宙規模で地球を破壊する必要があるなら、人間に判断できることはないよなと改めて思ってしまった。外敵じゃくて、自滅の方があり得ると考えている。
童心に帰るべし。
正直、最初はどう見ればいいのか分からなかった。ガッチガチの映画として観るのか、それとも童心に帰ったような気持ちで観るのか
答えは、、童心でした。
心をカラにして、深読みせず、ただただ目の前の展開を楽しむ。
でも、悪い意味じゃなくて、それくらい原作リスペクト(?)があって、少しチープに感じるCGとかちょっとダサいアクションとかすごい感動した。
そもそもオマージュ作品ではないからリスペクト云々ってのはおかしいかもしれないけど…
ストーリーは112分とは思えないくらい、盛りだくさんでMARV〇L作品だったら、3,4作品かけるんじゃないかってボリュームだった。
しかし、それゆえ展開がめちゃくちゃ早くて、感情移入はしにくいかもしれないと思った。
これは完全にストーリーと関係ないけど、主題歌はウルトラマンの曲???なの?
タイトルが"M87"だったにしては、ウルトラマン????ってなりました。自分の読解力無いだけかもしれないけど。
追記
米津さんウルトラマンを思い描きながら作詞作曲したそうです。自分の読解力無いだけでした。
震えるほど素晴らしい!
ウルトラマン愛にあふれている作品。
怪獣達のデザインもエヴァの序のラミエルを見た時の衝撃です。
メフィラスとゼットンのかっこよさときたら!
音楽とストーリーも素晴らしい!
何話か初代ウルトラマン見たほうがもっと楽しめるかも!
その名に恥じぬ
『空想特撮映画』
正しくその名に恥じぬ作品だったと思う。
ウルトラマンの良さを残しつつ結構大胆な庵野アレンジが効いてて良かった。
ガリバー旅行記長澤まさみとまさかの光の星持ち込み兵器と化したゼットンは結構思い切ったなぁと思った
(まぁ長澤まさみの部分は演出的に少しガチャガチャ言われるかもだけど)
尺の都合、予算etc…そんな大人の都合的しがらみが無ければもっと色々やれたのかなぁとちょっとした歯痒さも観終わって感じた
後、個人的に最初はこんなとこにもジャニーズかよと思ってた有岡くんがいい味出してて偏見かましてごめんなさいってなった笑
エンジンかかるのが遅い
説明が必要なのはわからんでもない。
しかし、ウルトラマンといえばさすがに皆知っているでしょう(特に初日組は)。
前半は、大怪獣のあとしまつを彷彿とさせるお寒い劇中劇が多くて、本当にきつかったです😭
後半のザラム星人〜は良かったと思う。
むしろ、最初から後半みたいにやってたら、大絶賛してたと思う。
というか、特撮部分は良かった。
それ以外が良くなかった。
前半の印象がとにかく悪くて、そこが大きなマイナス点です…。
純度100%ウルトラマン
初代ウルトラマンが一番馴染みがあって、全話見てて、公開日に見に行くような私のレビューです。
のっけから吹き出しまくりました。思わず懐い!!と感じて吹き出したのです。あとかなりマニアックなオマージュに気付けたと言うのもあります。そう言う表現のオンパレード映画です。紛れもなく純度100%のウルトラマンでした。
逆に言うと、私のような人間でない方にはどうなのかな?この映画。
映像はわざとテレビ特撮のようなチープさを表現してて、そこもツボでしたが昔のウルトラマン知らない人にはどう見えるのだろう?シンゴジラみたいな映像表現ではないですね。
テレビのエピソードをうまく2時間に纏めた内容でした。ただし今までの歴代ウルトラマンと決定的に違うのが光の星の戦士の性格や価値観ですね。お子さんは違和感覚えるかもしれません。地球人からすると危うい位です。
メフィラスが見たもの、それがもたらす未来と結果、全てを悟ったメフィラスの言動がそれを現してますね。
庵野秀明に嫉妬しました。
一特撮ファンとして、一ウルトラシリーズファンとして、庵野秀明に嫉妬を覚えました。オリジナルのオマージュから特撮あるあるといった小ネタを散りばめた本作は、『シン・ゴジラ』とは違い、一般向けというよりかは玄人向けな印象でした。
天然色娯楽作品
シン・ゴジラよりポップ寄りに、でもしっかり庵野カラーを落とし込んだ娯楽作品でした。
監督というクレジットがない庵野作として不安もあったけどちゃんと作品になっていて、なんというか安心したーーー、面白かった!というのが鑑賞後の正直なところ。
ウルトラマンの異物感、怪獣の単純な動きの可愛らしさ、最後の戦いの絶望感、何よりウルトラマンの格闘シーンが見易くとても良かったな。
ウルトラマンは人類と外星類の狭間にいて、人類のことなんとなくわかるけど、わからない、という実は庵野的な人間へのアプローチの仕方がそのままテーマともなっていて、本も上手いなー、と。
シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオンと比較してどうしても気になったのは役者のセリフのリズムの気持ちよさが希薄だったこと。
映画を見ているときの身体的な気持ちよさというか。
でもこれは子供も見るウルトラマン作品としてはギリギリの落とし所なのかなとも。
編集は庵野秀明クレジットだからね。
あと、脚本のエリート至上主義的なところは今までで1番気になったな。
この世界に一般人は一人もいないような世界だった。
シン・ゴジラはそのへんバランス取れていたな、と。
でももう娯楽作品として、庵野関連作品として十分楽しかったです。
また観るよ!
新しいウルトラマン
今作のウルトラマン
ウルトラマンを追い続けてきた自分としては、今作のウルトラマン像というのは非常に新鮮であった。今作ではウルトラマンをヒーローとして描いていない。初っ端から過失で人間を死なせている上、原作ではハヤタを死なせてしまった贖罪として人間と同化したウルトラマンは、今作では理解不能な自己犠牲というものへの好奇心から神永と同化している。ウルトラマンは個人主義で合理的な考え方をする存在として描かれていた。ゾーフィが人類という存在を抹消するのを全く躊躇わなかったことも如実に冷酷さと合理主義を表していたように思える。
人間とウルトラマン
作中、ウルトラマンに頼りっぱなしの人間(滝)は情けなさゆえ闘いを投げてしまう。しかし、人間からすれば神に近いウルトラマンも今作では万能の存在ではなかったのだ。ウルトラマンは神永新二として生きていく過程で、人間への愛着を深めていき、最終的にウルトラマンはゼットンを倒し、自身の命を神永に与え死を迎える。これこそウルトラマンが人間に興味を持つきっかけとなった自己犠牲である。科学や身体能力において大きく劣る人間にあってウルトラマンになかったもの「自己犠牲」の意味を知ってはじめて、ウルトラマンは本当に完全無欠なヒーローとなったのかもしれない。
まとめれば、どんどん人間を好きになり、人間臭くなっていくウルトラマンがたまらなく推せる。
評価
自分的には星5だがオタクの自分だからこそ最高に楽しめたと思うし、客観的に見たら少し面白さが減ってしまうかなと思い4.5にしました。
こんな必死なウルトラマン、初めて観た!
冒頭のテーマ音楽と随所に見られるウルトラQテイスト。もうそれだけで嬉しくなります。政府筋など脇役のみなさんも、しっかり昭和顔を集めてくれました。居酒屋や公園の日常シーンと特撮シーンのバランスも絶妙です。普通の何気ない日常を挟み込むことで、起こっていることの異常性が際立ちます。私たちの平和な日常を守るために戦う奴らに感謝!
しかしこの制作陣、どれだけ長澤まさみのこと好きなんだろう。カメラワークがいやらしいw。それにしっかり応えてみせる長澤まさみのセクシーコメディエンヌぶりも素晴らしいw。単なる陳腐なヒーロー映画に堕落しなかったのは彼女のおかげです。放り投げられたりガリバーになったりクンクンされたりの大活躍!彼女に「気合入れていこうぜっ」と尻を叩かれたい!
最初から飛び道具を使い、退屈な殴り合いを排した格闘シーンも大正解。しかし、こんな必死なウルトラマン、初めて観ました。なんとか地球に帰ろうともがくウルトラマンの姿に、不覚にも涙がこぼれました。
ウルトラQとウルトラマンと長澤まさみの好きな方ならおすすめです!ぜひ劇場でお楽しみください!
じんわり温かい映画
2回視聴。
わたしはウルトラシリーズをそれなりに観てきたが、ウルトラシリーズ初見の、全く知らない人でも今作は充分楽しめると思う。
今回の主役は個人的には人間よりもウルトラマン。
それを意識して観るだけで随分違う映画に感じ、それもまた面白かった。
昔からいた怪獣をそのまま出すのではなく、新しくする所はしっかり変えている所も好感がもてた。
話の展開がやや早く感じるところもあったし、個人的には派手なバトルシーンももっと欲しかったが、話で理解し難い所は逆に考察の余地があるという考え方もできると思うし、大筋は一回見ればしっかり理解出来ると思う。
それに戦うだけがウルトラマンではないと思うし。
纏まりのない感想となってしまったが、昨今の情勢で何かと気が滅入ってしまいがちな中、どこか希望を感じさせてくれるいい映画だった。
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