シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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ダメな政治家好きですね
シンゴジラでも感じましたが、ダメな政治家たちに時間を割きすぎ。
その時間をもう少しメインキャストに使えなかったかな?限られた時間の中で仕方ないのだろうけれど、チームの一体感もバディ感も薄く見える。
途中までは面白かったですが、メフィラスの辺りから…なんだか…。
オマケにラスボスがゾーフィ?命も分けてくれないただの無機質な存在のゾーフィでなんだか納得出来ない気分に。
ウルトラマンオマージュを実相寺監督風味で、シンゴジラエヴァ的につくってみました!みたいな感じでしょうか?
ちゃんとウルトラマンを観て、予習して行ったのですが、そっちの方が面白かったです。
あ!モーションキャプチャーのところに、ウルトラマンの中の人古谷敏さんのお名前があったところには心で拍手しました!
年齢的に全部は無理かなとは思うので、動きの監修でしょうか?
萌えない
萌え要素少なくてガッカリ。
斎藤工の演技は素晴らしいし長澤まさみはチャーミングなんだけど、科特隊には官僚の背広ルックではなくちゃんとお揃いのユニフォーム着てジェットビートルとかカッコいいクルマ乗ってレーザーガンで戦って欲しかったよ!机の上でノートパソコンいじってるだけじゃなくてさー!せっかく長澤まさみが出てるのに科特隊ユニ着せないとか信じられない‼️
あと禍威獣(怪獣)を主役にしてもっと大暴れさせて山の中だけじゃなくて東京のど真ん中でスカイツリーとか首相官邸とか虎ノ門ヒルズとか破壊しまくって欲しかったしデザインがイマイチ特にゼットン可哀想!こんなん最早怪獣じゃないじゃん。
あとシンゴジラにも思ったけどつまんない霞ヶ関&永田町の茶番の小芝居やめてほしい全然リアリティ無いし観てて恥ずかしくなる。ただし新聞記者でも思ったが田中哲司だけはホンモノの官僚みたいで実際にこんな感じの人たくさんいる笑
そこにウルトラマンがいるから
期待は大きかった。が、それを埋めるだけのものではあった。
ゴモラが一瞬で良いから見たかったなぁ。とは思った。
でかい長澤まさみは良かった(笑)
6/24 2回目。
じっくり見れて面白かった。特撮、庵野秀明、樋口監督が好きなので。そして長澤まさみが好きなので。
ベータカプセルがほしくなった。
2025 1月
何回目か、もうわからない。けどやはり良い。庵野秀明にずっと踊らされてる。
ウルトラマンのあとしまつ
まず、ウルトラQ〜レオまでしか観ていないウルトラマンライト層であり、アンチでも信者ではなくラブ&ポップや式日の監督としての庵野さんが好きな立場で飽くまで映画としての感想を前提で書く。
結論としては良くも悪くも前時代的なテレビドラマ。それは特撮部分が古臭いなどではなく、必要過多な説明セリフ、電話の演技(電話の内容を復唱する)蛇足だろってところが多い。また話を端折りすぎて登場人物に感情移入しにくい、シンゴジの様に人間味を極限まで削り取った話ならまだしも最後に長澤まさみを泣かせるぐらいウルトラマンや人間への愛を描きたいのならそこにこそ説得力を持たせるべきだと思う、ファンには伝わるのだろうけど人間を助ける動機が気薄になってしまっているのは残念。子供向けに作るにしても上記部分は必要に思う。
踊る大捜査線(その時は警察)が流行った時もよく見たステレオタイプ(映画の中での)の政府描写は陳腐で見飽きた感が強い。たとえ普段映画を観ない層をターゲットにして、門外漢だったとしても庵野さんの映画が好きでお金を払って観に行った身としてはとても残念で不誠実。空想特撮映画の細かい部分は気にするなという意見もありますが、「映画」と銘打ってる限り現代映画のストーリーラインとしては古臭すぎると言わざるを得ません。
正直特撮部分を抜けば大怪獣のあとしまつと評価は変わりません、ほんとに悲しいです。
これを面白いと言うなら日本映画は終わり
また庵野はやってくれました。
観に来る人はおおよそウルトラマンを観たいのです。
新しくなったウルトラマンを観たいのです。最新技術でウルトラマンが怪獣と戦ってる所を観たいのです。
我々は俳優が難しい単語並べてズームアップしてるシーン長澤まさみがおしり叩いてるシーンを観て来てるのではありません。
シン・ゴジラの時もそうでしたが喋ってるだけの映画、言葉だけで物語が進むのは観てる側は疲れ、眠くなります。
絵で残さないといけません
なんですか?ウルトラマンの正体がバレるシーンあっけなさすぎ専門学校でもあんな脚本書いたら説教間違いなしでしょう
もはやウルトラマンを道具にして俳優を売らせようとしか見て取れません。
ウルトラマンも怪獣もエヴァ化されてて途中からヱヴァンゲリオンみてる気分にもなりました。特にゼットンは13使徒
あとシン・ゴジラ同様政府嫌いすぎ毎回風刺で今の政治家ーとかしれっとディスってきます。
あとウルトラマンと言ったら「シュワッチ」もありません。これはどういうことですか?
これだけは言う
日本と言えばのキャラを使って自分の思想の押し付けや俳優宣言だけは本当にやめてほしい
おそらくシン・仮面ライダーも仮面ライダーを道具にして風刺をたれ流しでただ喋ってるだけの作品でしょう。
「何をいっているの?」
という人にこう例えましょう
シン・ドラゴンボールが上映されるとしましょう
そこで「おっすおら悟空」も言わず
戦う描写が全く無く
悟空とわけわからん市民が語り合ってるだけの映画
悪役は全く目立つことなく
政府と関わりをもつ
そしてフリーザ、ブウ、セルが使徒化
悟空が「こんな国はあぶねぇぞ、もっと政府は考えて動かねぇとあぶねぇーぞ」と言ってる作品
観たいと思いますか?
私は観たいとはおもいません
ワンパターンな展開で残念
禍威獣をちぎっては投げ、ちぎっては投げの展開で新鮮さがないと思いました。空を飛ぶポーズからのサマーソルトや、メフィラスとウルトラマンの脚と脚が蹴りあうシーンは面白かった。しかし私は正直脚本がイマイチだった。『シン・ゴジラ』のようなシリアス要素が薄かったので個人的には肩透かしを食らった感想です。
キャスティングは最高だった。禍特対は追い込まれれば追い込むほどキャラクターが爆発する人たちだったので、観ていて飽きなかった。
演出に関して、子供向けの特撮には出ないシーンがあって、禍特隊の船縁の自主規制音(ピー音)があったり、田村の喫煙シーンはちょっと意外でした。
もう一回観ようと思いますが、Youtubeの解説動画を見ると新しい視点で観賞できると思うので一回だけじゃ否定できない映画でした。
庵野ワールド全開
映画館にて鑑賞
エヴァ好きだしシンゴジラがヒットしたこともあり、今回もヒットするのかなと期待感ありでの鑑賞
あらすじは
禍威獣が出る日本でウルトラマンが出現し倒してくれたが、その時の衝撃で斉藤演じる神永が子供を庇って死んでしまいそれを受けてウルトラマンは神永と合体して禍威獣と戦うというもの
まず思った点はやはり庵野がウルトラマンに対する愛がすごいなと思った。
オープニングからこだわりを感じるし
最後の戦いでの変身シーンを昔の映像風にとっていたのは胸熱だった
ただ長い作品を映画にしているためか全体的に駆け足ぎみ
初めの禍威獣と禍特対の説明早すぎ笑
目凝らして見てたから初めから若干疲れた💧
また全編に庵野作品独特の難しい言葉や説明が溢れていて人によってはしんどいかなあと感じる
特に今回気になったのはところどころ映像がスマホで撮影したぐらいのレベルになるのがすごく気になった。
またカット割りもこだわりがあるのだがそれいる?ってカットが多い
ストーリーとしては敵が多すぎて1人ずつにスポットが当たってないように感じる
もう一人二人敵少なくてもいいと思った笑
個人的にはそこまでくわしくのないのでバルタン星人やダダ、ピグモンなどの有名なやつのほうが良かった
また戦闘シーンが昔のはもっと殴りあったりプロレスしてた気はする
特にカラータイマーはある方が危機感も感じるし良いと思う。
まあ次回作も作れるような感じでは終わったので今後に期待という感じかな
次はシン仮面ライダーもあるようなので庵野ワールドはまだまだ続く
続
予算をかけた特撮映画
とりあえずの感想は、ザ・特撮映画。
事前にハードルを自分の中で上げすぎた感があったかも、、、
全体を通して、めっちゃ見やすかった印象。
コミカルなシーンと他の差がハッキリしてるから飽きることなく見れた。
個人的には滝くんにめっちゃ色々感じた。
神様みたいな自分よりも上と思っている存在に対して、依存していくのではなく、自分の意思で進んでいくのが人間なんだ、と
それが側から見たら奇妙に見えたとしても、
っていうのがあの一連のシーンに感じてグッと来た。
パンフレットとかいろんな物を読んで改めて見たら違う感想がまた出てくるんだろうなー、と。
ウルトラマンらしい、勧善懲悪に収まらない作品だった。
82/100
ウルトラマンという男の物語
まず特撮として終始わくわくが止まりませんでした。
ウルトラマンの造形も良く、正体不明の知的生命体感があったし、融合後の口元デザインなどは素晴らしい。
ストーリーラインとして、色々な先入観がありとても分かりづらくなっていますが、
ウルトラマンという「男の戦い」が描かれています。これは文明の発達した外星人としての精神構造(ほぼ、まどマギのキュゥべえ)が分かると、途端に熱いストーリーラインが見えてきますし主題歌が泣けてきます。
最後に
愛想は良いが薄っぺらい、メフィラス星人と、
寡黙だが熱い、ウルトラマンの対比はすごく面白かったです。
ウルトラマン(光の国の戦士)という存在について考えさせられた
ゾーフィ(ゾフィー)が敵役にまわることに不信感を募らせた人が数多くいると思う。
今までのウルトラシリーズでは光の国の戦士達は幾度となく地球及び地球人を救ってきた。ただそれは彼らが地球人を好きでいてくれたからであり、何も知らない光の国の戦士が無条件で救ってくれるわけではない。そして彼らは私たちから見たら正義の戦士だが、怪獣や一部の星人からしたら敵である。そして今回、ゾーフィは地球人について対してゼットンを投入して滅ぼそうとしてきた。これは地球人は野蛮な知的生命体であり、その野蛮さを持ったまま光の国の戦士と同等の存在へと進化する可能性があると認識したからである。彼ら光の国の戦士達は地球の守護者ではなく宇宙の平和を守る者である。ゾーフィは地球人を怪獣と同様の悪だと判断し、宇宙の平和のために地球人を滅ぼそうとしたのではないだろうか。
そもそも光の国の戦士は誰の味方なのか、勝手に人間の味方だと考えているのはウルトラマンを神だと思っているのと同じではないか。
ウルトラマン(光の国の戦士)という存在について今一度考えさせられる、一つの考察を見るかのような作品だった。
ウルトラマンを初めて見た感想
誰もが知るウルトラマン。カネゴンとかバルタン星人とかそんなやつと戦うのかな?なんて考えながら、初めてその戦う姿を鑑賞するため映画館へ行きました...が
ウルトラマンて胸に3分タイマーなかったっけ?とか宇宙から来る謎のヒーローじゃないの?とか...本場(?)からウルトラマンの何たるか教えてもらいました。
本作品は汚い人間性が散見され、イラッと来るシーンがありました。特に手のひら返しや政府の責任の擦り付けのような会話の駆け引き...
でも結局やってる事は関係ない宇宙生命体の殴り合いですからね。横で小難しい事を話してる役に立たないホモサピエンスと力を持つが故に利用される正義のヒーロー『ウルトラマン』
そんな彼の勇姿は魅力的でしたが、救うに値するような登場人物がいなかった為、地球にいっそ滅んでしまっては?とふと思うような...そんな風刺ありありな映画でした。
ウルトラマンを知らなくても楽しいウルトラマン
ウルトラマンはこどもに頃に流行っていましたが、特に見ていませんでした。
昭和ウルトラマン(1980年)には生まれておらず、平成ウルトラシリーズではもう特撮を見る年齢ではなかったためです。
記号としてのウルトラマンはあちこちにあったこともあり、そこそこの知識はありました(怪獣がどうとかまでは知りません)
さて、そんな状態で見たのですが、
庵野監督のリブートはおぼろげながらウルトラマンを知っている人でも楽しく見ることができました。
もしかしたらそういう人ほど楽しいのかも。
例えば「原作のアレは…」系の話。代表的にはカラータイマーがないなど、そういう細かい差分も全然気になりません。
怪獣が現れたら、異星人がコンタクトを仕掛けてきたら、
その状況で政府はどう対応しようとするのか、という点も非常にリアル。このあたりはシンゴジラと同じノリ。そのかわり「そこまでやらんでも」っていうところはばっさりカット。
なんなら必要な説明も「これ見に来ている人なら今更説明いらんでしょ」ってばっさりカット。
これが非常に良い方向に転んでいて話のテンポがとてもいい。
「大怪獣のあとしまつ」に言及したくなりますが、やるべき方向はこちらだった。
リアルに考えれば政治家が人類をひとつにまとめて対抗しようとか、ウルトラマンを全面支援しようなんてしませんね。
しかしヲタは叡智を結集しようとしますね。わかります。
ヲタをほめてるわけではなく現実的に何とかせなばならず、その後のことも含めて考える政治家と、
とりあえず今をどうにかできればそれでいいヲタの違いです。
相変わらず早口で難しいことをしゃべり続けています。
あれを聞き取ったうえで理解できる人はあまりいない気がします。
できるなら超楽しい空想科学のシーンかも。
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以下、どうでもいい話。ネタバレ部分。
・神永さんの唇が分厚い。
・班長、シブい。
・初対面から先輩を見下してかかる浅見さんの好感度がマイナスから始まりすぎて映画の尺で取り返せない。嫌いな人のままで話が終わる。
・においを嗅ぐシーンをいれる意味がわからない。あれは何のためなの。
逆探知では追えないから残り香で追いかけて捕まえる、ってフックを脚本にいれる必要があったのか。
逆探知で追えたので捕まえに来た、でもシナリオへの影響はまったくなかったはず。
これがなければ脚本に何か入れられないフック、あるいは原作へのリスペクトの一環だったのか。笑いどころとしていれるにしては人を選びすぎるのでは。
→あ、もしかして浅見さんの好感度リカバリのためにヒドいめにあったシーンをいれたつもりだったのかな?
・遺体が数日たって、血の気が引いている顔色がリアル。
・圧倒的な暴力を持っているウルトラマンに対し、権力で縛ろうとする姿は「ありそうだなぁ」って思った。
シリーズへの思い入れで結構見方が変わりそう
おそらく昭和のウルトラマンシリーズに漂っていた空気の再現なんだろうけど、ウルトラマンのシーンはなんとも言えない可笑しみと悲哀があって、なんだかクセになってしまった…。ウルトラマン、何だか可愛らしいよね。
動作の独特の間の取り方というか、どこかゆっくりとしたウルトラマンの動作とか、言葉を発しないウルトラマンの動かない表情のアップとか、飛んでる時の背中の反り具合とか高速回転とか…。
ちなみに私はウルトラマンシリーズは本当に触ったぐらいしか観たことない人間。
それでもやっぱり庵野監督作品なので面白かった。
まず冒頭数分の情報量がすさまじい。
シン・ゴジラのカットとタイトルロゴが挟まって「あ、これはシン・ゴジラの世界線なのね」ということが説明(?)される。
実際シンゴジメンバー(本作の首相もそうだし、何より赤坂さん…!相変わらずご苦労されている…)も登場するし、劇伴もアレンジ違いのものが使われたりで、あの作品大好き人間には嬉しい。
そしてゴジラの脅威を乗り越えたことで日本政府の対応のスピードや仕組みが強化されている感じがしたのも、「ゴジラ対応の教訓が活かされているんだなあ」となんだか感慨深い。
そして怒涛のダイジェストで流れる禍威獣と禍特隊の存在や経緯。
いやいや、速い。情報量多い。笑
このあたりも庵野監督カラーを感じて面白かった。
そして本編。
まずは印象に残ってるとこだけ。
・相変わらず登場人物のセリフの情報量多すぎ&早口がすごい(シンゴジで慣れたはずの人間も驚きの専門用語の多さと登場人物の頭の回転の速さ)
・禍威獣に感じる使徒感と、戦闘シーンのウルトラマンに感じるエヴァみ。
・巨大化する長澤まさみ!ウルトラマンシリーズに出てくる女性隊員巨大化エピソードがベースらしいけど(※ウルトラマンシリーズ履修済みの夫情報)、初見勢はあっけに取られること必須。
・本作は個人的にメフィラス(山本耕史さん)のインパクトがすごい。爽やかで物腰柔らかで胡散臭い感じが最高。「私の好きな言葉です」が私の中で流行った。神代くんと居酒屋で飲んだ後割り勘にするシーンも好き。外星人体のフォルムも格好良い。
・ウルトラマンの飛び立つシーン、どうしても「ふふふ」となってしまうんだよな。可愛い。
・すさまじく簡単に外星人と契約締結してしまう日本の首相たち。
・終始悲哀を感じる神代くん(斎藤工)のまなざし。
・班長(西島秀俊)や室長(田中哲司)さんの安定感良いなー。しれっと莫大な請求を防衛省に回させる室長がツボ。
・異空間で会話するウルトラマンとゾフィー。ウルトラマンの声、誰かと思ったら高橋一生さん…!
私はウルトラマンシリーズを観ていないので、エピソードの取捨選択や庵野監督のアレンジがわからないし、今この作品を観られるという感動がないのも残念だけど、ストーリーの大筋はちゃんと追えるし、終始楽しめた。
でもウルトラマンシリーズを通ってきてるか感想は結構変わるんだろうなとも思う。
でもわからないなりに作り手からのウルトラマンシリーズへの愛が詰まっているのも感じた。
ウルトラマン/神代さんと、長澤まさみ(ごめんなさい役名忘れた)のバディとしての描写の部分は少し物足りないかも(バディという関係性に夢を抱く人間としては)。
良い意味で漫画なのに何故批評?
長澤まさみへのセクハラとか禍特対の隊員の描写が足りないとか、何を書いてるのか?と思う。特に前者はメフィラスの意図を効果的に見せるために必然とも言える巨大化でしょう?着衣だとか見せ方の問題?記号として捉えたら不自然でもいやらしくもない。だいたい演者や製作者側はそんなの最初っからわかっているよ。そんな批判書くからものつくりに閉塞感が付きまとうんだってまだわかんないかな(泣)これは【空想特撮映画】なんだよ。思い入れで作られた世界観に好き嫌いの評価は仕方ないが、もっとこうした方がとかこの方が良かったと書くならば自分自身の頭の中で空想してくれないかな?ウルトラマンの作品世界を下敷きにして1人(もしくは複数人)のファンが円谷と東宝を動かしてここまでの物を作り観せてくれたことに素直に称賛を送りたい。
庵野監督と同時代を生きている喜び
ウルトラマンを知らない小4の息子と小1の娘と一緒に見に行ったが、案の定娘はドラマパートで飽きてしまい、鑑賞後も「ウルトラマンはカッコよかったけど、話はよくわかんなかった」という感想だった。
私自身も66年のウルトラマン世代ではないが、昭和と平成の合間世代の私は、ビデオデッキが普及し始めたことも相まって、小学校入学前後に昭和ウルトラマンに触れた世代である。ウルトラマンは、ビデオ等で全話見た記憶がある。
1960年生まれの庵野監督は、もちろんウルトラマンのドンピシャ世代なのだろう。庵野監督の『シン』シリーズは、彼が生きてきた中で彼が好きだったものが詰め込まれているように思う。本作も、にせをチョップした際の痛がるシーンや、ゾーフィとゼットンの件など、当時を生きた子どもたち(それを知っている次世代のオタクたち)に向けた小ネタがバンバンと繰り広げられる。彼の映画にとっては、ネタバレも何もない。なぜなら「全部すでに出ている」からである。この映画を見た人の中にも、娘のように「よくわかんなかった」という感想を抱く人は多いだろう。「よくわかんなかった」という娘に言いたくなった言葉は「それはお前が勉強不足だからだよ」(もちろんそんなことは本人には言わないが…。)
パンフレットの樋口監督のコメントの中に「僕らが少年時代に熱狂した感じを共有すること」とある通り、これは全方位的映画でもある。オリジナルを知らなくても見られるようにできている。おそらく小1のこどもにとっては「よくわからないけど、カッコイイ」でいいのであろう。そう考えると、30分というTVシリーズは絶妙な長さである。これを入口にして「ウルトラマン」という沼にはまる若い世代も、もちろん増えるであろう。
同人誌と一般向け作品の、絶妙な中間作品。それが私の『シン』シリーズに対する感想である。庵野監督と同時代を生きられている幸せを感じながら、『シン・仮面ライダー』を楽しみに待つとしよう。
※マイナス評価ポイント(-0.5ずつ)
・ストーリー展開上どうしても仕方がないのだが、メフィラス(引き分け)⇒ゼットン(負け)と続くのでどうしてもウルトラマンが「そんなに強くない」という印象を受けてしまう。
・ウルトラマンが倒せなかった敵を、人間が倒すというプロットならば、「1ミクロン秒でパンチ」は雑だろう。
以上でマイナス1、4.0採点にさせていただきました。
シン・マルチバースへの序章の一歩となってくれ。
本作は、初代テレビ版ウルトラマンへのオマージュが多い作品だとは聞いていたが、
ここまでやるのかと思ってしまう。
着ぐるみ怪獣の使いまわしネタ。
銀色から赤色の体色変化(カラーテレビ普及率を表しているのかなぁ)や、独特なカメラワーク。
空の飛び方や飛行効果からのオマージュ。
当時の効果音・劇中曲。
ゾフィーのゾーフィ呼びなど、あげるとキリがない。
ストーリーは主に4つの話を繋げたダイジェスト的な作品で、一本の映画として見ると、やや小間切れ感があるため、骨太の物語を見たかった方には物足りなさを感じたかも知れない。
また、過去の映像を現代風にリメイクする事に重きを置いているようにも感じるので、ウルトラマンの大きさを表す為の装置が戦場セットのみで、人間側からウルトラマンや怪獣を見上げるような映像が極端に少ない。シン・ゴジラはゴジラの大きさを感じるカットが多かったので、巨大怪獣の恐怖を感じられるが、本作はそこの恐怖感がオモチャのような愛らしさすら感じるのが、作品の方向性とズレているようにも感じる。
しかし、やはりウルトラマンの格好良さに関しては素晴らしい。ウルトラマンと言えば、基本的には宇宙プロレスを見る作品だ。そこに関して言えば、本作の面白さは非常に高い。
ネロンガ・ガボラ戦も素晴らしいが、特に素晴らしいのはザラブ星人(偽ウルトラマン)との戦闘時の、市街戦。ビルの間を飛ぶウルトラマンの映像は美しいとしか言いようがなかった。
本作でのMVPはメフィラス星人役の山本氏。いやぁ、絶妙な変態感と胡散臭さ(良い意味で)である。ビジュアルも、より現代風になっている為、スタイリッシュ悪魔な感じが良い。
各所で言われているが、渦特隊 が全然活躍しない。
現場の指揮権の行使のみで、情報収集程度の仕事。基本的には現場に行くけど有効打を出さないし、最終戦での結論もウルトラマン頼み。もっと人類の叡智の結晶を見せて欲しかったよ……。
特殊兵器の開発や、ビーグルでウルトラマンとの共闘とかあっても良かったのでは?
そこが肝だと思っていたので、渦特隊にイマイチ感情移入が出来ないのが残念。
ただ、見終わった後の感想としては、……昔、正月くらいには特撮のダイジェスト特番とかあったなぁと。意外と面白くて、それを見て作品を知ったものも多かったなぁと。
それに近い感覚があったので、まさに初代のテレビシリーズを模しているとも言える。
難しい言葉は多いが、内容はシンプルなので万人向けとも言える本作。
劇場で初代ウルトラマンの「音」を楽しむ事に特化した映画とも言えるので、劇場での音に特化した宇宙プロレスを楽しんで欲しい。
個人的にはラストの余韻がもう少し欲しい派なので、そこについては今後のシン・サーガとも言えるマルチバース展開での「帰ってきた」あたりを待ち望みたいと思う。
※シン・仮面ライダーも公開するし、1993年に発売された「スーパーバトル ウルトラマンVS仮面ライダー」をもう一度やろうとしているのかなぁ。いっそ、2大ヒーローに復活したゴジラと戦ってもらっても良いので、そんなお祭り映画を作って欲しいなぁ(版権的には頑張ってクリアして頂いて……)
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