シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
全1258件中、341~360件目を表示
「ウルトラマン」の主人公はウルトラマンではない!
TV「ウルトラマン」シリーズの主人公はウルトラマンではない。毎話ごとに登場する怪獣・宇宙人こそが主人公である。というのが、私の持論です。
ウルトラマンは所謂「デウス・エクス・マキナ」、「困った時の神頼み」という存在であり、「ウルトラマン」という作品の本質は怪獣映画であると思っています。
そこがヒーローとしての側面に徹底的にフォーカスした「仮面ライダー」との一番の違いであり魅力です。
だからこそ、「シン・ゴジラ」や「シン・仮面ライダー」と違い「ウルトラマン」を1本の映画として作り直す事の難しさを感じていましたが、予想通りだったというのがこの映画を見た感想でした。
「ゴジラ」はザ・怪獣映画。人智を超えた強大な力による破壊と蹂躙。それに対する人類の抵抗。
「仮面ライダー」はダークヒーロー。望まぬ力を得た男の苦悩と葛藤、そして活躍。
このようにどちらもエンタメとして分かりやすい展開がありますが、それに対して「ウルトラマン」は悪い言い方をするとどっちつかず。
原作にあった様々なテーマを無理矢理一本の映画に詰め込んだせいで、一つ一つのテーマの説得力が薄れてしまっていると感じました。
人類の力の到底及ばない存在に対しての救いとなる「ヒーロー」としてのウルトラマンと言う側面は、ウルトラマンの強さをアピールする一方、人類にそれなりに怪獣に対抗出来うる力があり、強敵も最後は人類の力で退けたという原作の展開をなぞった結果、「必要なのはウルトラマンでは無く「ウルトラマンの武力」」という描写になってしまいヒーローとしての魅力を表現出来ていませんでした。
個性豊かな怪獣・宇宙人が次々と登場する怪獣映画という側面は、「シン・ゴジラ」宜しく現実の世界にそうした存在が現れた時、人類はどう対応するのか?という描写の方に重きを置かれており、怪獣・宇宙人はただの舞台装置に過ぎないと感じさせる作りでした。
「シン・ゴジラ」はゴジラの強大さ・絶望感が舞台装置に収まらない存在感を放っていたのですが、本作は「まあ何とかなるでしょ」という空気感が作中にも観客にもありました。
ウルトラマンの世界観が現実に出てきたらどうなるのか?本作が描きたかったのはそこでしょうが、原作の世界観とミスマッチ過ぎた。その結果、「原作のネタを散りばめてみました」感だけが残り、原作を知らない観客を引き込む事が出来ない作品だったというのが全体的な感想です。
もちろん、ウルトラマン好きとしては最新のCGで描かれたウルトラマンを劇場で見れる事、原作の設定を新たな解釈を取り入れて描写している事など見どころもあり、楽しめました。
個人的には何部作かに分けて、もう少しテーマを絞って描いた方が良かったのではと思いました。特に最後の敵の話に関して。
人間
めっちゃ良かった!
面白かった!
斎藤工さん良いよー!
カット割斬新
エヴァ感が度々ある笑
長澤まさみがミサトさん的な感じで、セリフの後にシーンが変わるところがまさに
脚本、庵野監督だからかなぁ
監督は樋口監督だからかなぁ
それも含めて良かった
声まさかのあの俳優さん✨
豪華ですね
戦闘シーンも迫力
ウルトラマンのツヤ感とかリアル
シン仮面ライダーも期待
そして
居酒屋亭主が白石和彌監督でびっくり😂
特撮アクションは良いですが、ストーリー構成や人物描写は微妙な気が……
ウルトラマンは子供の頃になんとなく見ていた程度の者です。
「シン・ゴジラ」がとても面白かったので観ようと思いました。
ちなみに、大人になってから再放送で見た「怪奇大作戦」は好きです。
率直に言って、期待し過ぎたというか、モヤモヤする部分が結構ありました。
冒頭の入り方や世界観の伝え方は、昔のテイストを含みつつ現代に置き換えているようで、好感が持てて期待が高まりました。
山間部や都市部や工場地帯などリアルな風景の中でのウルトラマンと禍威獣の戦闘シーンも、シュールな迫力で見応えがありました。
長澤まさみ演じる浅見の巨大化のシュール感も好きではあります。
しかし、ストーリーの流れとしては、後半、微妙と感じました。ザラブとメフィラスのエピソードは、政府の要人と交渉して騙してという、同じことを繰り返して見せられている印象で、またかよと。
複数の敵の独立したエピソードを繋げているような構成なので、仕方ないのかもしれませんが。
ザラブ戦の後、なんのフリもなく突然浅見が巨大化しているとか、ストーリーとしてブツ切り感があるという印象です。
例えば浅見がさらわれるとか付け狙われているとかいう描写がある方が、自然な流れになるのではと思いました。
最後の敵は、人類が知恵を集めて打開策を得るのかと思ったら、結論がウルトラマンに犠牲になってもらうというのは、何だかモヤモヤしました。
あと、個人的に肉弾戦アクションが見ていて面白いので、最終戦のアクションに乏しいCG画面は、クライマックスにしては微妙でした。
また、人物描写も分かり難かったような。
ウルトラマンと神永が入れ替わった後、チームメンバーは入れ替わったことに気付いていないようでしたが、元々神永が無表情で寡黙ということなのか、チームメンバーがお互いに興味ないということなのか、よく分かりませんでした。
ウルトラマンが人間に好意や興味を持つ理由というところも、神永が子供を助けたという件以外、あまり何もないような気がしましたが。
子供を助けに行くところも、分析官として来ているのに子供を助けに行くのか?現場の自衛隊員などに指示しないのか?と思ってしまいました。
子供を見つけてじっとしていられない熱血漢、みたいなキャラクターなのかとも思いましたが、それだと後から無表情過ぎる変わりようにチームメンバーが気付かないのも不自然な気がしましたが。
浅見とのバディ感や信頼関係も、何故急にそこまで?と。
それで自己犠牲するまでになるのかなと、モヤモヤしました。
セクハラ描写が話題になっていますが、浅見の尻を叩く部分は、確かに無くてもいいと思いました。
サバサバしたキャラクターという描写なのかもしれませんが、他の仕草で表現できると思いますし、現代的ではないかなと。
巨大化の場面も、巨大化自体は面白いのですが、カメラのアングルやポーズにやはりセクハラな目線が感じられるような。
モヤモヤする部分が多いので、クライマックスのチームの仲間との感動的な流れは、あまり入り込めませんでした。
自己犠牲の精神
4歳の息子と見に行きました!
息子は面白くなかったと笑
鑑賞中、退屈にしてました笑
帰りにウルトラマンタロウを買ってあげて、喜んでました^_^
こうなる事は見る前から分かってましたが(^^)
ちなみに私にとっては面白かったです。
シン・ゴジラも観てたので、大体想像してた感じで良かったです。
リアルにウルトラマンや宇宙人が地球に来たら、こうなるでしょうというのが、面白かった。
宇宙人が先進国のトップと密約をしているのがリアルだった。
これは現実で起きているといわれているので。
やはり、現在の科学では解明されていないことはまだまだあるでしょう。
宇宙人がいないとか、神や霊界の存在を否定することは限界であり、唯物論は人間の傲慢さであるといえる。
ということを映画が教えてくれた。
そして、ウルトラマンの自己犠牲の精神は現代に生きる私たちにとっても学ぶべきテーマであるといえる。
地球人ではないウルトラマンが地球のために命をかける。
愛とは自己犠牲の精神であると体現してくれた。
これぞ、theヒーロー
ウルトラマン最高!
映画最高!
あのファイテングポーズこそ、ウルトラマン!
本当は、4.5だけども、ボーナスポイントで、満点です。
レビューは、久しぶりです。感想思いつくまま。
元祖ヒーローウルトラマン。多分子供の頃再放送で見た。
地球人のために、戦ってくれる「神」の様な存在。
ピンチにねると助けてくれるのが、当たり前のように
見ていた。
しかし、当たり前でもなんでもなかった事に、
今更ながら気がついた。
個体、個人として完全体に進化した生命体のウルトラマン。
人類が、ウルトラマンと同等に進化する可能性のある
生命体のひとつだと、言ってた。
まだ、群れで行動している人類。別々の個性が集まって
目的を遂げようとしている段階。
完全ではない為、まだ弱い。
弱いなりにも、自分の命を投げ出しても、他人、子供を助けるという精神性を持つ。
そこに、興味を持ち、ウルトラ神(リピア)が、人間について調べて、多分違う進化の可能性を感じて、地球に残ってくれたんだと思う。
リピアで無かったら、どうなってた?
ゾーフィだったら?
あっ、死んじゃった。馬鹿だなぁ。
弱いもんは、みんないない方がいいよな。
代わりは、宇宙に何億といるから、
この地球と呼ばれているほし🌎は、無くしちゃおうかな。
バーン!はい!おしまい。なんてね。
自分は、バットマンも、スーパーマンも好きだけど、
なんか、物足りない感じがしていた。
今回、そのわけが、わかった気がする。
ウルトラリピアは、
自分から人間について勉強し、調べて、
興味を持って、最後は、自分の命までかけて地球を守ろうとしてくれた。
他のヒーローは、なんか、大ざっぱに言うと、強いんだから、義務として正義を守るよって感じ。
単純に浅いんだ。
とりあえず今は、ここまで。続き書きたい。眠い。また。
コレを、組織で行ったのが、戦時の特攻隊だよなぁ。
後半は微妙(ネタバレアリ)
前半はすごくよかった。
銀色の未確認生命体という部分で強いことがわかり、興奮もできる戦闘だった
庵野はウルトラマンというので不明な点が多いという謎の部分を残したいのが上映中に理解できた。
ザラブ星人とかの演出はすごく良かったが突発的に出てきて理解ができなかった。最初だからまだ許せた。
戦闘シーンは空中で熱かったのだがところどころダサいところも何点かあり。
メフィラス星人とでは正直、いらないとすら思ったしドラマの場面では何を見せたかったのかわからない。
星人が2体も攻める展開にも少し冷め、難しい用語が瞬時に流れるので理解するのにも少し時間がいる。
また、斎藤工の役で融合したとか言ってるが人間をなぜ守りたいのか何のために来たのかをもうちょっと言及するべきだった。
長澤まさみが巨大化させる意味もわからないし、いらなかったと思う。
ゼットンにいたっては生物兵器とかし、ウルトラマンの残虐さを伝えるというもの
正直、円谷英二の作りたいウルトラマンを尊重して作れたのかすら微妙。
精神世界をやるのも良いが、空白の使い方が微妙で少し、見てる側が気まずくなる。
しかも、その気まずさが残った後にすぐ終了。
微妙という感じが残ったまま終わってしまった。
米津玄師で誤魔化さないでほしい。
もちろん良いところもある。
戦闘シーンやグラフィックはすごいし、あのウルトラマンのフォルムも良かった。
シンゴジラとのつながりもあったし、そのキャラが出てくるのとかもすごく熱かった。
特撮好きの人が期待する映画でもないし、ウルトラマンに興味が薄い人でも、ちょっと後半微妙だなと思うぐだぐだな展開も多いのであまり見るのはお勧めしない。
シンシリーズってなに?
シンゴジラ、シンウルトラマンと流れは一緒じゃないかな。
現在にゴジラがいたら?ウルトラマンがいたら?って事でリメイクしただけなので、それはそれでよくできてると思うけどちょっと薄っぺらいかな。
しかもウルトラマンは、元は何話もある作品なので映画としてリメイクして、禍威獣やら外星人を複数出してたら脚本も駆け足になりますよね。
禍特対も別に科学特捜隊で少しは未来感出してもよかったと思うけど、現代に合わせてホワイトカラーみたいにしたのかな?その割にはオタク集団にしか見えなかったけど。
最後は感動したってレビューもありますが、話の中でウルトラマンが地球人に感情移入する描写は少なかったので感動まではいかなかったです。
その他に気になるところは、バトルシーンやゼットンが出現するシーンはエヴァと重なる部分があったり、会話の時に何かと物の隙間から人物を写すシーンが続き過ぎて途中からすごい違和感がありました。
シン仮面ライダーも悪と人間の狭間に立たされたヒーローとしての苦悩みたいな話しになるんでしょうね。
小難しい大人用ウルトラマン
テイストとしてはシン・ゴジラ。
【現実的にウルトラマンを考えたら】
っていう話。
そうすると
「怪獣があらわれる理由」や
「ウルトラマンが地球に来た理由」
っていう[そもそも]の話から、
「どういう原理で空飛んでいるのか」とか
「どうやって巨大化してるのか」
っていう話まで
全てにおいて
大人が聞いて納得するように
説明しなくちゃならない。
で、ぶっちゃけ
本来ファンタジーなんだから
説明できるわけないので
あたかも説明しているかのようにする
ってことになるから
どうしたって小難しくなる。
思ってたのとはだいぶ違った。
もっと
❲ヒーローもの❳って感じを想像してたけど
考えてみれば、
「こうなっちゃうよなぁ」とは思う。
いろんな意味で
[よくできた作品]だとは思う。
ただ、
ストーリーにのめり込む感じには
ならなかった。
セリフを聞いて理解しようと
必死になってしまうので。
シン・シリーズとしては
「シン・ゴジラ」
「シン・エヴァンゲリオン」
「シン・ウルトラマン」
「シン・仮面ライダー」
のシン・シリーズの三作目。
何だろう「長澤まさみ」の画面占有率の高さたるや。
そして「え?そこに恋愛感情いる?」と不思議な流れ。
そして「ウルトラマン=光の子」はウルトラマンの話上必要さがわかるのだが、全く説明がない。
ウルトラマンと言えば「ジョワ(シュワ)!」と掛け声と共に怪獣と肉弾戦しトドメに必殺の「スペシウム光線」のイメージなのだが今作では隙あらばスペシウム光線で肉弾戦は控えめ。
次から次へと現れる禍威獣だが、あまりパッとしない。。。若干「シン・ゴジラ」を意識させる様な禍威獣もいたが。
カラータイマーを廃止したのは良いが唐突に始まるウルトラマンの変身時間の説明。
物語後半ではウルトラマンにとって最悪なヤツが現れウルトラマンが全く歯が立たない。
これも扱いが個人的には雑に思えたのだが。。。
てっきり最悪には兄弟パワーで対抗し次回への布石にするのかと思ったが、あっさり終った。
ちなみにウルトラマンは磁場の力を利用出来る設定はどこからきたのか?元から設定だったのか?自分には全く記憶にないが。
どうもウルトラマンが飛ぶ(浮く)がチープに感じてしまってスーパーマンの様な表現ではダメだったのかと思ってしまった。
全体的には「ウルトラマン」は詳しくないけど気になると言う人には気軽に見れるだろう。
前半の良さが次第に冷めてくるのが残念。
公開後の評価が高かったので見に行ってみましたが、食い入る様に観ていた前半が嘘の様に中盤から後半にかけてザラブ星人など数々の歴代人気宇宙人を畳み込む様に登場させてきた所で興醒めしました。ゾフィーとゼットンの関係性も不明ですし、後半のCG多用が製作側のお疲れモードを感じ残念でした。CG主流の時代ですがウルトラマンは着ぐるみが人間味があって良かったな、ウルトラマン世代として期待感が大きすぎたかな?
ウルトラマンの美しさにうっとりする
劇画タッチが面白い!これは一種の様式美ですね。
神永とバディを組んだ浅見が恋する乙女に変わっていくさまは微笑ましい。
斎藤工さんの生活臭の無さはウルトラマンにピッタリ。
けれど一番心掴まれたのはゼットンの禍々しさ、音楽も含めて。
本来なら人智の及ばない絶対的存在に、しぶとく挑んでいく。
「天は自ら助くる者を助く」私の好きな言葉です。
今回は庵野監督を評価したい
ウルトラマンと共に子供時代を過ごした者として最高のプレゼントだった
あの頃の子供番組を現代に甦らせ、歳くった大人が観ても納得させられる作品でした
庵野さんがウルトラマンをどんな想いでみていたのか、どう捉えていたのか、それをどう昇華していったのかがよくわかる
偉大な才能を見せつけられたと言うより、作ってくれてありがとうと言う気持ちになりました
シン・ゴジラは確かに面白かったし、迫力もあった
初期のゴジラに最も近い存在である事は否定しない
ただ、あれはヱヴァンゲリヲンの使徒だった
ゴジラを自分の世界に取り込んで説明しようとした
ゴジラは自然災害そのものの荒ぶる神のような存在で在らねばならないのに
ゴジラ使徒化はエヴァファンを喜ばせはしたが真のゴジラファンには納得できない仕打ちだった
その上、東京に惨めな姿で置いてけぼりにした事は冒涜以外の何物でもない
だから、シン・ゴジラはキライだった
しかし
今回の作品で庵野監督がまだまだ進化しているのがよくわかった
外星人の微妙に頭が大きく身体が細い造形や、戦闘にエヴァらしさが出ていだが、ウルトラマンの本質は変えていなかった
だから懐かしくもあり、大人にも見応えのある作品になった
しり切れとんぼのようなラストシーンは、テレビアニメのヱヴァンゲリヲンのラストのようで庵野さんらしい
今回は快く受け入れられた
ウルトラマンというタイトルだけれど、前フリはウルトラQでした
懐かしいウルトラシリーズ最初の怪獣ゴメスを初め、ウー、マンモスフラワー、ペギラなど
そしてウルトラマンで人気のネロンガ、カバラ
ザラブ星人、メフィラス星人、ゼットン
今だからできるリアリティ
もちろん白銀の巨人ウルトラマンの造形もすばらしかった
まあ、ネロンガやガバラの顔がポケモン風だったのは???となったけど
そして俳優陣
斎藤工と長澤まさみが素晴らしい
新人俳優の登竜門だった特撮作品に、しっかり演技のできるスターが出ればやはり違います
山本耕史や田中哲司、声だけ出演の津田健次郎、高橋一生
いやいや豪華
ただし、何も知らない若い子や女性は置いてけぼりだっただろうなぁ😸
君たちは他の作品で楽しめばいい
多分あるだろ?
たとえば、次回作のシン・仮面ライダーとかね
シン・仮面ライダーの予告
な、なんと浜辺美波ちゃん
庵野さん、オジサンのハートをワシヅカミやん
次も楽しませてもらいます
懐古主義の成れの果て
ウルトラマンを観てない人はお呼びじゃない映画。
それならCMで宣言してくれれば良いのに。
ディテールにこだわって全体がぼやけてる。
画面もぼけぼけだし、「これはあの演出のオマージュで、これはあの小ネタがあって」
そんなの詰め込む前に会話の不自然さ見直してほしかった。
特撮特有の足りない部分を観客が補うスタイルをCG全盛の時代にやられても。
シンゴジラで顎割れて熱線出すシーンみたいに分かりやすく誰でもアガる所がない。
オトナ帝国で夢に浸る時代じゃないでしょ。
タイトルに偽りなし
私は52才で、初代ウルトラマンは再放送世代、リアルで放送を見た記憶があるのはエースからという世代。特にマニアではありませんが、この作品は節々にオリジナルへのリスペクトが感じられます。ストーリー的にはとても分かりやすく、主に3つのパートで綺麗に分かれています。早々とウルトラマンが出てくるのでもう出るのかと思いました、個人的にはもう少し引っ張っても良かったかな。言葉を発しないことで神々しさがありました。
台詞回しや演出等は完全に「エヴァンゲリオン」です。好き嫌いはそこで結構分かれるでしょうね。怪獣の作りやウルトラマンの作りは恐らくそんなに予算がない中でチープにならないよう頑張って作ったんだろうなーと思います。好みはあると思いますがカッコいいと思います。怪獣はやっぱ使徒っぽいですけど。「ゼットン」の作り込みは感心しましたが、破壊の理論や呆気なさに日本映画の限界を感じて残念ではありました。サラウンドもそろそろ頑張ってほしいですね。
かつてウルトラマンにあこがれた人たちへ・・・
中盤まではこのフォーマットは映画よりもドラマのほうがあってるのでは?と思いながら鑑賞した。というのも怪獣が矢継ぎ早にでてきて落ち着く暇がなかった。だが鑑賞していくうちにこれは映画というフォーマットを選んで正解なのだと思った。
一体一体との戦闘や自衛隊との連携もじっくり読みたいなと思っていたがメフィラス成人が登場してからの会話を見るに、前半からのシーンはこのための伏線だったのかなと思った。今回のウルトラマンは人間がある意味で巨人化という生物兵器に適合できる可能性を持ってしまったがためにそのデモンストレーションとして怪獣が用意された、と解釈したのだがすべてはそのための予行演習だったのかなと中盤でようやく腑に落ちた。
今作は昔リアルタイムで見ていた少年少女向けだということは理解できたが映画を選んで正解だなと思った理由に「次世代のファンへの継承」という言葉が思い浮かんだ。昔見ていた子供たちは今や大人になって家族を作った人たちも多いのだと思う。年代を超えた人たちが一つの大きなスクリーンでウルトラマンに熱中する。それはかつての昭和の家庭でテレビという媒体にかじりついていた当時の楽しみ方を踏襲した形を再現したのではないだろうか?だからもしこれをドラマとして配信してしまったら個人個人が見るスタンスに矮小化してしまい結局は一つ一つの個として完結してしまう。今の子供たちにもウルトラマンを好きになってもらいたいという製作者の心境を考えるにあたって映画というツールで作ることはとても良かったと思う。
実際SNSなどでリアルタイムではまってた人たちが好印象の感想を述べていた。何十年も前はテレビしかなかったと思うが現代はSNSなどで感想を言い合い同じ趣味の人を見つけられる時代になった。思い出などを共有しまた劇場に足を運ぶ人もいるかもしれない。それが輪となりもしかしたら意気投合した人と映画館に行くかもしれない。そんな人たちへ向けた熱意を存分に感じた1作だったように感じた。
全1258件中、341~360件目を表示