シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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旧ウルトラマンかつ、映画的にダメ
当時の技術では表現しきれなかった、原作者の頭の中にだけあった真のウルトラマンや、新しい解釈での新ウルトラマンを期待していましたが、ウルトラマン的には全て旧でした。
当時、エフェクトやサウンドなどは時間と技術的制限の中、妥協して妥協して作られていたと思うのですが、その不完全な物をそのまま再現してどうするんですか。
音楽についても同様で、トーンもコンテキストも全く違う当時の音楽を、録り直しもせずに原音のまま流したかと思えば、リスペクトもクソも無い謎のメタル系音楽が流れたり。効果音も当時の爆発音一種類だけを連続で流すなど、正直あり得ない。
特撮へのノスタルジーはありますが、ウルトラマンで表現したかったこと、ウルトラマンの本質へのリスペクトはありません。
映画的にも問題山積み。
メインキャストの演技が絶望的で、SFオタクの中学生が知識を披露したいだけかのような、長いだけで意味の無いセリフも相まって、痛すぎて酷い。これだけで2回観る気は失せると思います。誰が主人公か分からないレベルで主人公の描写が薄い。その他、めちゃくちゃダレるペースと構成、意味の無いカメラアングル、カメラの後ろの変態オヤジが想像できてしまう変態描写(セクシーではなく変態) などなど。
よかったところは、格闘シーンはおっと思う所はありました。また、田中さんと山本さんの演技はよかった。
旧ウルトラマンが見たい人と、悪いところに目をつぶれる人は楽しめると思いますが、クリティカルに映画を観てる映画ファンにはお勧めしません。
洋画でいうと、バトルシップ楽しめるならオススメ。
庵野節全開です!!
さて本作!昨今のロシアの事もあり色々考えさせられる作品でした。
侵略の方法は古代から同じだなと(*´Д`)
出演の俳優陣は流石で、良い意味で洗脳されていました笑
ウルトラマンの世代的には外れていますが、SFCなどのゲームで良くプレイしていたので思い出深いキャラも多く楽しめました♪
ただ、個人的な意見ですが、90分でちょうど良い作品かなと思いました。(シン・ゴジラに比べたらシンプルな展開ですし)
とはいえ、明朝体?全開で庵野節作品です!
楽しく視聴できました!!是非、お子さんとの鑑賞をオススメします。
前半ベテラン向け 後半若年向け
①前半
空前の怪獣ブームの中でタケダアワーを見た年代には、TV版再現演出の数々が感涙モノです。
・いきなり水面絵具グルグルのオープニング
・ほぼオリジナル音源に近い挿入曲
・科特隊のテーマで泣きそうになります
・小道具にサンダーバードとマイティジャックの模型
・着ぐるみ感満点のウルトラマンの動き
・カラータイマーのないウルトラマンはトサカのないニワトリかたてがみのないライオンですよ
・ガボラのドリルはやり過ぎですが、ネロンガは当たり
・科特隊にはオレンジの制服がよく似合う
・怪獣をウルトラQとウルトラマンに限定したのは見識、真の怪獣ブームはウルトラマンまででしたね。
・ダンがアンヌに告白するシーンと同じ構図、カット割り
・隊員の顔を正面から次々映すのは実相寺演出
②後半
今ハヤリの「世界観」と、いかにも現代風の問題意識持ってます的なストーリー展開が鼻につく。
ウルトラマンは怪獣をやっつけてくれればそれでよい。
あと、「外星人」って言い方が今風でイラつく。「宇宙人」でいいでしょ
というわけで、前半5点満点 後半0点 間とって3点です
変身シーンで泣いてしまいました
最近のアメリカンヒーローばかりが活躍する映画に疎外感を感じていたし、最近の俳優も、女優も興味なかったけれど、それでも大丈夫でした。
ウルトラマンの存在を過去のものと思っていたし、存在すら疑っていました。大変に失礼なことだったと思います。
今回、我々日本人の心にはウルトラマンが宿っていることがわかったし、昭和の子どもたちの見たスペシウム光線の迫力がよく分かりました。
今も心にウルトラマンが宿っているから、昭和の少年たちは強かったのでしょうね。
待望したウルトラマンが変身して腕を上げたポーズで飛んできたときには、しびれて泣いてしまいました。
本当に勇気をくれるいい映画だったと思います。
カラータイマー落として来たん?
放送時小学一年生だった私は「大きくなったらウルトラマンのお嫁さんになる!」と固く心に決めておりました。セブン始めたくさんのウルトラ星人が来ましたが、私の彼はウルトラマンと。
半世紀ぶりに会えるウルトラマン!
オープニングで「わぁーこれよこれ」と期待マックス。
でも、
禍威獣?怪獣やろ!
外星人?宇宙人でいいやん!
特捜隊は飛行機に乗って戦わんかい、なにパソコンカタカタやってるねん!
そしてウルトラマン、どこにカラータイマー落として来たん?
あれがないとあなたぬめ~としてメリハリないボディがシャキッとしないやん!
あのピコンピコンがハラハラドキドキするのに無いんかぁーい!
怪獣もセットもリアルで凝ってるし、当時の怪獣博士たちの能書き満載なストーリーなのでしょう。
なんかやたらしゃらくさい政治の設定とか外星人の御託宣とか、そんなん要らないです。
テレビでは「子供にはよくわからないけどなんかジワジワくる哲学的な問い」みたいなのがあったのに、今回はよくわからない。切ないエンドのはずなのに実感湧かない。
ハラハラドキドキの後の爽快感もあんまりなくて、もやもや。
作った方々の「どうだ、凄いだろう」というドヤ顔だけが心に残る。
子供にも楽しめるストーリーにしてほしかった。
大人も子供も楽しめるスカーっとするウルトラマンが見たかったです。
特撮感
空想特撮映画と堂々と付けてるのからみて解るように、あくまでも特撮の映画なので、そういう視点で評価するならめちゃくちゃいいんじゃないかなと思いました。
俳優さん方の演技も結構よかったと思うし、CGも自分はそんなにクオリティも個人的にはよかったなと感じました。
真ウルトラマン
企画段階のデザインと、当時のスーツアクターを用いた、スポンサーやテレビ局の意向を排除した原初であり本来のウルトラマンがここに居ます。
庵野秀明センスの画面作りと、日本的な特撮技法のミックスのクオリティは、すでにシン・ゴジラで証明済み。
今回はポリティカル(政治的)な部分を排除した、外星人ウルトラマンと最前線で禍威獣対策を講じる禍特対の活躍に焦点の置かれた、より理解しやすいドラマとなってます
(ストーリー)
巨大不明生物、禍威獣につづけて襲撃された日本。
なんとか6体までは退けるも、新たな7号ネロンガにはなすすべがない。
放射性物質を食料にするネロンガは核廃棄物を食らわんと貯蔵施設に肉迫。
あわやの瞬間にあらわれたウルトラマンが、その強靭な肉体と強力な光線でネロンガを排除する。
次々と襲撃してくる禍威獣を打ちたおすウルトラマンだが、人間社会を丸めこむ外星人たちに正体を明かされ、禍特対とともに動きを封じられてしまった。
たくみに人心を惑わすメフィラス星人に、なんとか侵略を諦めさせるも、母星からの使者ゾーフィと星系破壊兵器ゼットンにはまったく歯が立たず、ついにウルトラマンは倒されてしまう。
人類の叡智を集めてゼットンの倒し方を見いだす禍特対と、最後の戦いにおもむくウルトラマン。
コンマ数秒の誤差も許されぬ作戦は、果たして成功するのか。
幼い頃に受けたイメージのままのウルトラマンの姿が、ここにあります。
彼は重厚な背中に、知恵と勇気をつめ込んで戦う巨大なるヒーロー。
高層ビルのたちならぶ都会で、こちらも巨大な禍威獣や外星人との戦いを見ずして何を見るのか。
シン・ゴジラにつづき、今後の日本の特撮技法のスタンダードを決めたであろう傑作です。
帰ってくる?
ウルトラマンは私が3歳から5歳のころにビデオで何度も見た思い出深い作品です。令和の世に映画館で再びウルトラマンが戦う姿を見られることにワクワクしながら映画館に足を運びました。
大まかなストーリー、登場する怪獣、宇宙人は当時のままなので敵の名前を思い出し、過去作へのオマージュ的な描写、BGM、現在のCGで見る当時のSEのままのスペシウム光線、八つ裂き光輪にはとても感動しました。
人間ドラマについては昔からウルトラマンが敵と戦うまでのオマケ程度と考えていたので、大人になった今から見てチープな演技、内容でもさして気にはなりませんでした。
ただし、終盤のゼットンとの戦いはストーリーのつなげ方に不満点があります。ガボラ、ザラブ、メフィラスと展開が駆け足なため不敗のウルトラマンがゼットンに敗北するという絶望感が足りません。
そのためか、肉弾戦をしないエヴァンゲリオンの使徒的なゼットンにも拒否感があります。
また、“ウルトラマンに頼らず人類の力で問題を解決する。”というテーマが、国際的に弱腰で外宇宙の高度な文明に依存しようとする日本政府の描写が多すぎるため、駆け足な展開も合わさり無理やり感のある終わり方だと感じてしまいました。
当時子どもながらに感じた、自立した存在としてのかっこいい人類、大人を最後に見たかったため、少し期待をしすぎてしまい視聴後に物足りなさを感じてしまいました。
しかし、やはりまた帰ってきてほしいです。次回作があってほしいです。
浪漫を楽しみたいという日本人の純粋な気持ちが詰まった作品
60~70年も前から日本の特撮ヒーローの最前線に立っていたウルトラマンが、新たな映画でよみがえり、旧ウルトラマンを知らない10代の僕も引き込まれました。何から何まで浪漫が詰まっており、日本人ってこういうヒーローが好きなんだって改めて思いました。「シン・ゴジラ」に引き続き、新たな特撮映画として歴史に名を残すことを期待します。
まずいきなりから設定が斬新です。日常的に怪獣の出現に見舞われる日本が舞台で、こんなんじゃ普通に生活できないじゃんって思うかもしれないですが、そこも浪漫の一つです。それがないとウルトラマンが始まりません。巨大怪獣が出現し、そこにウルトラマンが宇宙から現れるのが定番の流れといったところでしょうか。この作品の中で初めて人間たちが「銀色の巨人(ウルトラマン)」を観た瞬間が、一番ワクワクしました。今まで、こんなにちゃんと特撮のウルトラマンを見たことがなかったので、知っているキャラクターのはずなのに、初めて見るような感覚を覚えました。リアルな特撮をこんな臨場感あふれる演出で見ると、ここまで心が躍らされるのかと、映画館の座席で体中が揺れました。映画というものは、どれを取ってもたくさんの人の手で作られた浪漫でいっぱいです。表現が難しい描写も多々あったかと思うので、多くの製作スタッフの方々のご苦労を考えると、たとえ見る側が満足できなくても決してバカにできるものじゃないです。日本の特撮は、誰もが魅了されるようなものであると思います。
そして最後、米津玄師さんの主題歌「M八七」で心をすべて持っていかれました。映画の満悦を味わいながら最終的に主題歌が別の世界に引き込んできました。映画も神、主題歌も神。日本のエンタメ業界どうなってるんだって心の底から思います。
来年の3月公開の「シン・仮面ライダー」もすごく楽しみです。
関係ない話、ポケモン剣盾やってる方ならわかると思うんですが、キョダイマックスカイリキーってウルトラマンに似てますよね・・・。
こっち方向かという感じ
どんな映画かと思ったけど大怪獣の後始末とか、そっち系でした。パロディというかウルトラマンを大人の視点から皮肉ったというか。理屈をこねてウルトラマンの存在を説明したパロディ系。わざわざ大金だして映画館まで行って見るほどではない。
SFX + 公務員コメディ + α(庵野風味)
SFXは良かったです。レトロ感のある特殊効果を今の技術で実現したのは見事。
公務員のコミカルでシュールな対応の面白さはシン・ゴジラの二番煎じでもうお腹いっぱい。
特にアピール点もなく、この映画に付き合わされた自衛隊の方が気の毒でしょうがない。
お話としては、ウルトラセブンっぽいかな。
長澤まさみさんはベストキャスト!
一気に昭和感が出てエモい感じになりました(^^)
映画館で観る価値なし
シンゴジラが面白かったので、
ウルトラマン世代としては見逃せない映画だったので、
仕事を半休取ってまでして観に行きました。
そして、ガッカリ・・・。なんだ、このハラハラワクワクドキドキ感が皆無のクソ映画は?
リアリズムに欠けるオールCGのウルトラマンと怪獣、星人の戦闘シーンと、
芸能人の茶番劇とも言えるクサイ大根芝居の繰り返し。
盲目的な庵野殉教者達は大絶賛していますが、ハッキリ言って1800円を払って映画館で観る価値なし。
こんなのネット配信で十分なクオリティの映画。
『シン・ゴジラ』とは異なる
冒頭BGMと怪獣たちは”ウルトラQ“の世界が次々と現れ、オールドファンには、更に激しくノスタルジーを喚起させます。”ウルトラマン“と謳いながら、実に狡い演出です。ノスタルジーは人の感情を最も激しく波立たせますので、この導入部で観客を一気にウルトラ・ワールドに封じ込めました。
本作は、言うまでもなくアクションの極みの作品であり、従い人物描写は等閑で良い処を、何故か非常に丁寧に映し込んでいます。人物を映す時は常にローアングルで、而も斜に映すカットが多用され、一人を映す際は正面どアップで長カットにしており、特定の役者の表情が観客には刷り込まれてしまいます。
オフィス等の屋内シーン以外は、殆ど特撮ですが、特撮が引きカットだけでなく寄せてパンするカットも頻繁に織り交ぜますので、特に怪獣を至近でアップで見せられると異常な迫力を実感し、子供っぽい冒険心を擽られて満足感が湧いてきます。
一匹の怪獣をとにかく出現させればよかった『シン・ゴジラ』と異なり、TVシリーズ化されていたために複雑に絡まり合った物語世界、つまり昭和40年代の子供向けに創作された空想科学ドラマの枠組みをなぞらざるを得ない本作は、従いどうしても、『シン・ゴジラ』のようには現実的な世界に引き込み尽くすことは出来ず、現実のリアル性は薄まらざるを得ません。斯様なリアリティとフィクションのアンバランスにより、ストーリーの彼方此方で破綻が散見され、当然役者は真剣に演じているのですが、真剣であればあるほど違和感と滑稽感が漂います。
とりわけ長澤まさみの巨大化シーンは、その典型でしょう。
ところで、『シン・ゴジラ』では、ゴジラが暴れ回る東京をリアルに忠実にミニチュア再現したために、破壊された建物を特定化でき、それが話題になったのですが、本作もこの点は同様で、特に丸の内はありのままに正確に作り上げられていたために、嘗ての勤務先が長澤まさみにより破壊される寸前だったことに、無邪気に苦笑したしだいです。
本作は、異星人が地球制服のために繰り出す先端科学技術による攻撃から、人類が全力を尽くして防衛するという、捉えようによっては悲壮感に満ちた厳粛で重厚な物語ともいえますが、観客全員が結末を分かっており、従いどこか落ち着いて笑って観れる、一方で深刻に映像を捉えれば命を賭して戦う究極の覚悟と使命感のドラマであり涙を誘い、手に汗握らされます。
つまり、娯楽映画の三要素、「笑って、泣いて、(手に汗)握る」を全て兼ね備えた、基本に忠実な作品といえます。ヒットするのも宜なるかなと思わざるを得ません。
扨、作中でウルトラマンはスペシウム光線やウルトラスラッシュという、お馴染みの必殺技を駆使し、大いに満足させてくれましたが、本作で相手怪獣に最も効いたのは、がボラをKOした、ややカウンター気味に入った右ストレートパンチだったと、私は思います。
観ておいて損はない。
シンプルに面白かった。
ウルトラマンあまり観たことない人でも楽しめると思う。
監督のやりたいことを映画一本分の時間にすることを考えたら当然これぐらいの情報量になってしまうことは分かるので、そこはむしろ楽しかった。
というかよくまとめたな、といった感じ。
難しい言葉がいっぱい出てくるが、小難しく考えず観るのがコツ。
最初のスタートの時に全くテロップに追いつかずストレスを一瞬感じかけたが、このスピードで流すっていうことはむしろ覚えておかなくていいことなので、ちゃんと観ようとしすぎてたなと思う。
王道展開だが、後半の滝は良かった。最初は演技微妙と思っていたが、最終的にそこも含めてキャラに合っていた。
詳細は避けるが、勝手に相棒を信頼しているとことか、足取り掴めない時の褒めの一言はグッとくる。
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