シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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アンチから支援者へ
私は庵野秀明氏が嫌いだった。なぜなら、1995年の「新世紀エヴァンゲリオン」が大っ嫌いだったからだ。
自分の周りにあるはずの地域社会やシステムを理解する事なく、ちょっと手を伸ばすだけで全世界の存亡を担ってしまうようなチャイルディッシュな展開。いわゆる、当時「セカイ系」と呼ばれた風潮を助長し、後陣に多大な悪影響を与えた罪は看過出来ないと感じていた。
しかし「男子三日会わざれば刮目してみよ」(私の好きな、以下同文)
三日どころか約三十年もまともに庵野作品に向き合って来なかったのだ。三十五歳の青年が、ずっとそのままでいるとは限らない。
人は変わる。人は成長する。
本作を見て、つくづくそう感じた。
ウルトラマンが大好きな人間を喜ばせる数々の仕掛け。原作の根幹を掴みきった見事な現代版リメイクシーン。各人物達の複雑な心情。人間や組織の繋がりも縦横に描かれている。人類(観客)へのメッセージもきちんと込めて。
これだけの作品を創り上げるには、庵野氏自身が幅広い経験を積み重ね、多様な事柄にアンテナを張り、その醍醐味を味わってきた事だろう。
「一事は万事に通ず」私の好きな(もうええっちゅーねん)
元々、一つの事を突き詰めるタイプの方だからそれが積み重なるうちに奥行きや高低も幅も凄い事になる。
庵野氏自身の努力もあるだろうが、細君の存在もきっと大きいのだろうな。
ここまで原作への愛とリスペクトを見せつけられてしまっては、庵野氏を我らがウルトラファンのトップを牽引するリーダーの1人と認めざるを得ない。
長年、アンチ庵野だった偏屈な観客を強力な支援者に変えた事が、本作の評価である。文句なしに星5をつけたい。
こうなったからには、他の「シン・〜」関連も期待を抱いて素直に鑑賞出来そうだ。ここはひとつ「シン・エヴァンゲリオン」とやらも観てみるか。序破Qも。きっと、私がエヴァを嫌いだった原因のすべてにケリがつけられ、納得出来る仕上がりになっていると推測する。
さて、本作だ。
いや、アンチ庵野だったから(過去形w)事前情報&予備知識、一切持たずに観たんだけど、おかげで大正解だったー!
初っ端のオープニングから喜ばせてくれる。
例のマーブリングからウルトラQの文字、一転して真っ赤な背景の中に「(シン)ウルトラマン」のタイトルと「空想特撮シリーズ」の文字。
クーッ!(イツキくんか!w)これですよ、これ。テンション上がります。
でも、まぁ、ここまでは予測通りの展開。「当然やってくれるでしょ」との期待もあった。
ところがここで「ウルトラQ」のテーマソングがー!こーくるかー!(あの、タラ・ララ・ララ・ララ・タラ・ララ・ララ・タラ〜♪ってやつ)
サムライマック頼んだら、オマケでクォーターパウンダーが付いてきた的な!
続けて世界観説明を兼ねた往年の怪獣達の出現。そりゃあ「Q」を流してきたからにはやっぱりゴメスですよ。庵野さんも制作スタッフも「わかってる」よねー。(再び、クーッ!)
でも、何か違う。もしかしてゴジラベースじゃなくてシン・ゴジラベースなのかな?今度確認してみよう。(多分そーなんじゃないかな?期待w)
そして、マンモスフラワー、ペギラ、ラルゲユウス、パゴス。
ちょっと、極太明朝テロップ説明がエヴァっぽいけど、ここまで嬉しがらせてくれたからもう許す。エヴァ風味、庵野風味はこの先すべて受け入れOK♪
なになに?「禍特隊」?「禍威獣」だと?
いや、もういいよ。すべて受け入れOK(笑)
楽しませて頂きましょう?
いや、待て!ゴーガじゃない?カイゲル?うっわ!クソマニアック!
そして「透明」「電気」とくれば、もうネロンガだというのは瞬時にわかる。
子供を保護しに行った神永が謎の飛翔体降着の衝撃波で死亡。(子供を庇って命を落とす姿に感銘を受けるのは新マン1話も彷彿とさせますね。でも、マンは何しに地球に来たのかな?)
銀色の巨人登場。(脳裏にバラージの青い石が浮かぶ・・・)
スペシウム光線で一気にワクワクはMAXへ。マンと融合した神永が子供を抱いて現れるお約束の展開。
禍特隊面々の序盤シーンは、畳み掛けるようなトークの応酬。コンテにしたらネーム(この場合は台詞そのものの意味で)だらけだよなー、と想像して笑ってしまった。
俳優陣みんな滑舌お見事!世界観内ロジックに満ちた固い用語の早口言葉。うる星やつらやパトレイバーなどサンデー系作品等に端を発するオタク的ノリで(押井が拍車かけたな)本来あまり好きではないが、まぁここまで徹底してやってくれれば好感は持てる。(シン・ゴジラにて3時間に及ぶ脚本を2時間に収める為の手法だったと聞くがw)
そう言えば「空想科学読本」が最初に発売されたのはいつ頃だったっけ、当時めちゃくちゃ笑ったよなー、なんて思いながら鑑賞。
次がガボラなのは「アタッチメント」のトークで意図的なバラゴン使い回しネタだと笑わせてくれる。「進化の過程で同じ種族から枝分かれしていった」とは、よくぞ言った(笑)
また、マンが光線を使わない理由にして「格闘を魅せる」意図もあったのかな?と感じた。光線を出す前の格闘シーンもウルトラマンシリーズの大きな魅力なのだから。
曲は戦闘シーンでおなじみのウルトラ作戦第1号(チャ〜チャ〜チャ〜タララ〜ン♪)しかし、ガボラの光線を身体を張って受け止めるシーンは、これガボラじゃなくドドンゴの時の曲ですね。人間側の都合で罪のない禍威獣を殺す事への躊躇いを表しているのでしょうか。運び去ったのは、放射性物質や核爆発への配慮だけではないかもしれません。シーボーズの回も少しよぎりました。
効果音は光線も飛行も足音も何もかも原典そのもの。
いやぁ、特撮ってやっぱり良いなぁ、、、と喜びながら、ハタ!と気付いた。CGなんだよね、これ?(笑)
ウルトラマンのスーツに皺はあるわ、人形グルグルぶんまわしからの蹴りとか(これもCGか・・・!)
凄い技術&特撮愛!
もっともっといくらでもリアルっぽく綺麗に描けるところを、敢えて「1966年時のリアル」を最新技術で再現している、と!
いや、ホント、おかしいわ、この映画。これを望むのは「本当にコアな一部のマニア」だけだよね。DAICON 4の出品作品を撮ってるんじゃないんだからwww
そして、更に凄いことに今、気付いた気がする〜!
本作を見てて、ウルトラマンやメフィラスの映像にちょいちょいエヴァを感じていたんだけど。これが庵野風味だと思ってたんだけど。
違うね!!!
「エヴァの方がウルトラマン」だったんだ!!!
そう!成田 亨ウルトラマン!
脚本・金城哲夫氏が依頼した「いまだかつてない格好のいい美しい宇宙人」を実現するデザイン。
番組上の都合で後付けされ、成田さんが嫌っていたカラータイマーや目の覗き穴を排した、弥勒菩薩に通じる成田さん本来のデザインであるウルトラマン。
この「元祖成田ウルトラマン」こそがエヴァンゲリオンや使徒のデザインベースに存在していたんだ!
たぶんそう。きっとそう。
うっわぁ、ホント凄い気付きかも。
ニワトリと卵が完全にひっくり返った感覚(笑)
庵野さん、どれだけウルトラマンが好きなんだ!本当に筋金入りだな!
きっと子供の頃から、ウルトラマンが好きで好きで堪らなかったんだな。
そのまんま、学生時代も、就職後もずーっと変わらなかったわけか。
なんだか、庵野さん、ガチで好きになってきたぞ?
ザラブ・メフィラスの流れは金城さんかー。
この辺りからはもうドラマも音楽も「新生・現代版ウルトラマン」としてグイグイくるが、すっかり受け入れる気持ちは整っていた。
ゴジラと違い「ウルトラ怪獣」という食材を用いた「コース料理」にせねばならないから「何が出てくるかな?」と料理人の手腕を楽しみに食卓にて待たせて貰ったが、ゴメスからゼットンまですべて大満足な選択であった。
(宇宙忍者や脳タリン髑髏は原典シリーズでもすっかり食傷だから要らんw)
神永=ウルトラマンだとバレる展開はメビウスが重なった。(平成ウルトラマンはティガからマックスは一切見ていないがメビウスだけは全話見ている。理由はわかって貰えると思う。)
八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)も嬉しかった。
浅見のフジ隊員も楽しかった。(個人的には8分の1計画が去来した)
そして、ゾーフィ。
え?ゾーフィ?ゾフィーじゃないの?
暫し、記憶検索。
あったわー!ゾーフィ。ゼットン星人と混同されてたやつな?だから、ゾーフィがゼットン持ってきたのかー(うぷぷ)
そう言えば、エンディング曲はM78じゃなくてM八七。
非常に納得。子供の頃、ゾフィーの技が「M87光線」なのがずっと疑問だったんだよね。そして、後から円谷英二の元設定ではウルトラマンの達の故郷はM87だったと知るわけで。
(メシエカタログのM78とM87を比べて貰えば両者の違いは明らか)
本作内のゾーフィのあり方を知りたく、鑑賞後にネット検索。
なるほど、ゾフィーとは全く別人設定。マンの事もリピアって呼んでたものね。リピアもハヤタと融合したウルトラマンとは別人という事だね。世界観、了解です。
新作味付けの中では、神永がレヴィ・ストロースの「野生の思考」とか読んでるの、めちゃくちゃ好きだ。
田村班長始め、宗像室長、神永、浅見、滝、船縁の禍特対メンバーも雰囲気ぴったりでとても良い。
メフィラス=山本耕史は実に良かったと思う方々も多い事だろう。(説明不要ですね。)
そして、これまた大切なことに今、気付いた。居酒屋シーンのBGM、「日本沈没」なのは理由があると思ったけど・・・。
そう言えば、これ、監督は庵野じゃなくて樋口真嗣だ〜(笑)
いやぁ、思いっきり忘れてた。というか意識になかった。樋口監督ごめんなさいw
実相寺アングル、実相寺パース、実相寺カットも多用しまくりだなー、と思っていたのだが。これ、さっき検索のついでに知ったけど庵野さんは一切指示出してなかったんですってね。
樋口さんは多少意識しただろけど、他の撮影スタッフやCGチームが自発的に実相寺さんを意識しまくりだったという事でしょうね。もちろん、それは「庵野さんの為に」(笑)
いやぁ、エヴァがリリースされた当時も凄い影響力だと思ったけど、庵野さんという人は周囲に及ぼす影響力が本当に凄い人なんですね。何かそういうモノを持っているんだろうなぁ。
笑ったのが、エンディングロールクレジットの、モーションアクター陣。
ビンさんの次に「庵野秀明」が(爆笑)一体どこに入ってたんだろう?
メフィラス?ザラブ?スペシウム光線とか八つ裂き光輪やっててもおかしくないなw
他にも、庵野さんの名前いっぱいクレジットされてたし。監督だったら凄いけど、監督を樋口さんに押し付けてやりたい放題好き放題だったのかもしれないなw
いずれにもせよ、円谷英二氏、円谷一氏、成田 亨氏、金城 哲夫氏、宮内 國郎氏、実相寺 昭雄氏、古谷敏氏、他、原典制作スタッフへの深い深い敬愛を随所に感じる素晴らしい作品でした。
(リスペクトではなく、敢えて「敬愛」と書きたい。またオマージュも使いたくない。リブートなのだから細部に数々の片鱗が彩られていて当然なのだ。)
さて、改めて評判を見れば・・・。
あ、結構、賛否両論なのねw
なるほど、言われてみればよほどのウルトラマン好き以外は行間読むの無理過ぎるよね。(シン・ゴジラも子供は置いてきぼりw)
「本作単体」として見るには色々と弱いのか。
ただ、作中なんども「マルチバース」という単語が登場している。
滝くんが本郷さんと同じ城北大学ってのも気にかかるんだよね。(滝って名字も、もしかしたら関係ある?)
リピアが何故地球に来たのか?命2つ持ってきてないから、リピアは本当に死んじゃうのか?
(あと、この時「ゾフィー」って言わなかった?もしかしてゾーフィと別宇宙の「本物のゾフィー」なの?)
その辺りもきっと「次作」で解き明かされると思いたい。(滝の件は仮面ライダーね。)
本作は「シン・ウルトラマン序章」に違いないと確信しつつ、続編を待ちたいものであるw
なんだかんだで楽しめた
賛否両論ありましたが、なんだかんだで面白かったです。
シンゴジラを想定していくと、また違うし、ガッツリウルトラマンを想定していくとこれまた違うし。
要は期待しすぎないで観に行くのがちょうどいいと思います。
ディスリではなく、それくらいの気持ちの方が変に構えずに楽しめると思います。
また、予告編とか多少のネタバレを見ても十分楽しめると思います。逆にネタバレを見ても何の話をしてるのかよくわからないってくらいなので、それくらいの心持ちで是非見てほしいです。
ただ相変わらずテンポは良くて、話もさくさく進んでいくので興味ない人でも飽きるより先に映画が終わると思います(笑)
三部作にして欲しかった
全体的にスピーディな展開だし、「シン・ゴジラ」との連続性も感じられる内容だった。
要するにゴジラ撃滅で国連安保理に核を使わせなかった日本は「その道のプロ集団」だと認定され、米軍も弾代だけだしゃB2は送るしバンカーバスターも使っていいよとなり、災害慣れしている日本人は「禍威獣」が出てきても「またか」としか思わず、通常兵器が効くだけゴジラより遙かにマシだとあしらい続け、ゴジラ退治に一役買った物理化学官僚集団の後釜として「禍特対」を設立し、直接攻撃役を担う自衛隊、在日米軍の上位指揮に位置付けた。
やがて本格的にヤバい禍威獣が出現しだしたことで見るに見かねた正義の善人ウルトラマン(ルピア)が助けてくれるようになる。
ウルトラマンが善意の存在だとなると今度はウルトラマンを貶めるザラブが出現する。
ウルトラマンの正体が神永だと暴露された上、拉致され、偽ウルトラマンの暴虐で信用を失墜させると既婚者の葛城ミサト的な神永のバディ浅見が信頼に応えて神永を救いザラブの謀略を暴き倒す。
すると一連の禍威獣騒動の黒幕メフィラスが地球人類と取引して巨大化の仕組みであるβシステムを供与する見返りに地球人類を生物兵器として内戦させようと画策し、ルピアとの停戦交渉を求めるが拒否したことで戦闘になるものの、ゾーフィの介入を知ったメフィラスはアッサリ退く。
一連の事態を監視監督していたゾーフィは地球人類の危険性を感じて最終兵器ゼットンを送り込み、一度は敗北したウルトラマンは人類への情報提供で滝ら科学者たちの解析で共闘してゼットンにリベンジするが・・・という話。
ただ、勿体ないのが折角の設定と展開とが生かし切れていないこと。
山本耕司演じるメフィラスはビジネスマン的な存在でとても魅力的な悪役。
「シン・ゴジラ」では臨時内閣の一員だった嶋田久作が大隈総理に、竹野内豊が「謎の男」として劇中終盤に登場する。
三部作設定であるなら、第一部を禍威獣激闘編とでも位置付け、禍特対と自衛隊、米軍が協力して事に当たるが対処しきれなくなるところでウルトラマン登場とし、レッドキングあたりをラスボスにして、ラストで外星人の存在を仄めかす。神永とルピアは身体は一つ心は二つの曖昧な存在となる。
第二部は外星人謀略編とでも位置付け、国際宇宙ステーションの作業員が拉致され、βシステムで巨大化した上で地球外星人母星に奇襲侵攻し、ウルトラセブンを彷彿とさせる光の星の戦士たちに殲滅され、星団評議会が地球人類を生物兵器となり得る脅威だと危惧し、調査責任者のゾーフィを正式派遣。騒動に便乗したザラブやメフィラスがそれぞれの思惑で暗躍する。
第三部が地球命運編と位置付け、外星人による度重なる地球人類拉致事件とメフィラスの提供したβシステムによる人類決戦兵器ウルトラマンアースとルピアの共闘で数々の脅威を撥ね除けるが、逆に増長した地球人類はβシステムを各国が要求し国家間対立の火種に。星団評議会の脅威意識は強まり、中立的に差配し強攻策に反対するゾーフィが星団評議会の決定に押し切られる形で最終兵器ゼットンを用意するものの、ゾーフィはルピアの真意を問い質した上でどうするべきかの最終的な結論を地球人類の精神活動に最も通じるルピアに委ねる。
そんな形であれば政治的な動きと外星人の策動、地球国家間の共闘論とβシステムの扱いや神永の帰属を巡って荒れる展開となり、ウルトラマンアース(エヴァンゲリオンのオマージュでありウルトラマンAとも通じる精神的に未熟な少年少女の化身)が鍵を握ることになり、元公安所属の加持リョウジ的な神永本人とルピアの対立葛藤共闘と揺れ動く展開となり、ウルトラマンと禍威獣の戦いで一般市民の死傷者犠牲者は増えて世論は二分し、あくまで地球人類側の警察官僚という立ち位置の神永とルピアは葛藤対立し、ルピアは地球人類に協力すべきか見限るべきかで苦悩する。
禍威獣が日本にしか出現しないのも元々の光の星の戦士たちのルーツが日本にあり、ゾーフィ、ルピアら光の星の戦士たちとは生物兵器たる起源もつ日本人がその姿を変え、大きな戦いを通じて発足した星団評議会から信任と共に戒律を課された存在だとなれば、過去の経緯を知る外星人たちが一番脅威になりそうな日本と日本人を早めに叩くなり、懐柔しておきたいとの説明がつく。
そして、地球人類は未開でこそあるが繁殖力に富み、その知性は時として外星人たちの高度理論を看破する侮れない存在と規定すれば、大逆転劇を可能にする叡智も備えた存在だとなる。
なんにせよ妄想が膨らみ、シン・ウルトラマンの世界観は無限に拡大する。
戦闘シーンにおいては殊に空中戦においては着ぐるみでは再現が難しかった多彩な動きが表現されていてその象徴たるカラータイマーが逆にないことで、エヴァにあった活動限界を悟らせない趣向となっている。
評価が分かれているのにも納得
公開からだいぶ経ってようやく見てきました。今回この映画を観て、率直に感じた感想としてはイマイチだったということです。敵がコロコロ変わったり、途中から話が難解でついて行けなかったことから、映画の流れを掴めなかったため、僕はあまり面白いとは思えませんでした。ただ、しっかり話の流れを理解できさえすればもっと面白く感じらたのではないかと思います。
「百聞は一見に如かず」わたしの好きな言葉です
禍威獣の存在が当たり前となった日本。
次々と出現する禍威獣対策として国の精鋭部隊【禍特対】が設置される。
そんな中、突如として謎の銀色の巨人が現れ、禍威獣を撃退し始める。
付けられた名はウルトラマン。
果たしてウルトラマンは一体何者なのか?
人生初4DX鑑賞。
4DXの感想は後で書くとして、映画本編は確かに面白かった。
ウルトラマン自体は全然観たことがないくせにウルトラ怪獣は好きだったので、ウルトラQやウルトラマンへのオマージュが満載でニワカの身としても十分に楽しめた。
ただ、もう少し戦闘シーンや禍威獣の出現シーンが多ければ良かったとも思った。
外星人との戦いも迫力満点で良いんだけど、戦闘のビジュアル的には禍威獣との戦闘の方が好きかもしれない。
そして何と言っても登場人物のキャラクターが良い。
禍特対のメンバーももちろんだが、やはりメフィラス山本が本作のMVP。
なんとも形容し難い異質さと胡散臭さが光っていた。
話題の例のセリフで是非流行語大賞を獲ってほしい。
結構公式が大々的にネタバレをしているのが気になる。
サプライズ的な演出どころかラスボスとか話の核まで迫っているのだが、これはネタバレしても面白いですよってことなのかな。
個人的にはウルトラマン知ってて期待してる人ほどネタバレ非推奨。
ここからは4DXの感想。
1番自然で素晴らしいと感じたのが風の演出。
足に何かが触る不快感(冒頭のカイゲルのとこ)や敵からの光線が来たときに出る首元の熱風なんかもとても良かった。
ただ、乗り物系の主観で観れる映画の方が向いているかも(今だったらトップガンとか)。
どうしてもウルトラマンを客観視してしまうからそこに違和感を感じた。
また、ドアの開閉の振動とか机の上に物を置くだけでも座席が少し揺れるのでそこは無くても良いと思う。
映画に集中出来なくなるかと心配していたが、それはなかったので良かった。
オタクがオタクへ送る映画
同日2回鑑賞し、様々なレビューを見て思った感想です。
まず、この映画は「あの頃のウルトラマンが見れる!」っと思っている方は残念ながら満足出来ない作品だと思います。
つまり、歳を重ねるにつれ特撮から離れた人を引き戻す為の映画では無く。
年甲斐も無く、ウルトラマン含め特撮を愛して止まなかったオタク達に向けた映画なんじゃないかと感じました。
というのも、各種オマージュやカット割、台詞回し等が小ネタや公式設定等を頭に叩き込んでる位の有識者じゃないと追いきれないレベル。
それでいて、「こんな設定だけど、現実的じゃないだろwww」っと心の中で1度はツッコミを入れた事があるであろう、無茶苦茶な原作設定や各種演出の1つ1つに現実味を帯びる様に設定をリブートしているのは好印象でした。
その反面、あまり知識のない方からすれば話のテンポ感も含めて置いてけぼりを食らってるだろうなぁ〜っというのもヒシヒシと伝わりました。
テンポ感を良くした事は別に悪く感じない。
寧ろ、「え!?もう105分経ったの?」というくらいドラマシーンと特撮シーンの比率やテンポは素晴らしいと感じた一方で、そのテンポ感の中に詰め込まれる専門用語や設定。
予備知識がある人は、その早いテンポの中でも、持ち前の知識と紐付けながら理解し、面白さを持続しながら観る事が出来るでしょう。
対して知識のない人は設定を理解する前にあれよあれよと話が進んでいき、更に専門用語のオンパレード。
まるで好きなものを語って段々と早口になるオタクが如く展開。
正直オタク以外の人はウルトラマンが活躍するシーン以外は結構退屈だったろうなぁ…と思います。
何故、ここまでオタクを強調したレビューになったかと言えば、それだけ愛しているものを上手く表現してくれた事への感謝と心の底から満足出来る映画を作ってくれたリスペクトがあるからです。
個人的に言えばこの映画は100点です。
ただ、フラットな目線でこの映画を観れば
実は1回観れば満足レベルだと感じましたので
星3つに留まっています。
最後になりますが4DX版はオススメしません。
寝てしまった
不覚にもウルトラマン出場辺りからウトウト。長澤まさみさんファンなので観ましたが、内容が全く分かりません。寝てしまう前の序盤に関しては、面白く観ていました。なのでどうして眠くなったのか不明です。
4DXで鑑賞
長澤まさみの匂いが嗅げるのでは?という卑しい思考のまま
これは4DXで鑑賞せねばと意気込んで行ってきました。
4DXは観る作品によっては揺れ過ぎやエアが多すぎて映画に集中できないのですが
シン・ウルトラマンは戦闘とドラマパートがハッキリ分かれているので
比較的ドラマパートに集中できた
メフィラス星人までは非常に面白く観ていたのだけど
ラストゼットンのエフェクトがなんか他の禍威獣と比べて強そうじゃなくて
少し残念だった。
カメラアングルが庵野さんだなと思う
撮影場所でいろんなアングルを探っていたのか元々コンテ段階でアングルを決めていたのかが
気になるところだが
GoProで撮ったからかなのか独特な構図は良いのだけど画質にムラがあり
数カットなら気にならないのだけど多用されているとなんか気になってしまった。
円谷プロ版のウルトラマンが好きな方は少し抵抗があるかもしれないが
これはこれで面白い試みだなと思う映画でした。
マルチバースを匂わせる雰囲気があったけどシンシリーズはいずれ交差することが
あるのかな?あるんだったらこんな感じかなと空想させてくれるのが良いですね。
最後に匂いはなかったです。倫理観大切ですね。
あ、なるほど、宇宙人や!
なかなか面白かったです!
なによりウルトラマンの、人間の姿に似てるけれどビミョーに人間じゃないフォルムが秀逸!「あ、そうや、ウルトラマンって人間じゃなかったよな、納得」でした。カッコよかった!
主題曲、良かっただけに、エンディング映像と共に聞きたかったです。
醒めた映画
シンゴジラ同様、セリフが早口なわりに緊迫感がない。
早口なのにスピード感もない。
引き込まれない。
場面の切り替えの間が早いので、ついていけない。
頑張ってカイジュウを倒す感じが全くない。
そういう意図で編集してるんでしょう。
最近、流行りの作りかたなんでしょうけど、
でも映画なので、びっくりしたり、笑ったり、ドキドキしたかった。
単なるプロモーションビデオになっている。
この映画を作った人達のファンだけの映画なのかな。
ゼットンが、地球を壊すための、ゾフィーが持ってきた兵器になってるけど、
特撮カイジュウ映画を皮肉っているのか、とても壊せそうにない兵器なのに
ウルトラマンの変身パワー?(はっきり分からないが)で壊してしまう。
今度作る時は、特撮の演出と人間の演出する人を分けてほしい。
三池監督がいいな。
シン仮面ライダーも期待できないので、動画配信サービスだけでいいですよ。
ヒーローとは、なんてありがたい存在なんだ
全世代、全日本人に対して製作されているのがよくわかる。
そのため、(シン・ゴジラのような)なにかに全振りしたような、尖った作品にはなっていない。
もっと大衆寄りにも、もっとマニア寄りにも、もっと芸術作品寄りにも作れたろうに
このへんがちょうどいい、バランス感覚に優れた作品。
興行的にも成功するでしょうし、それなりに各ゾーンの観客の満足度も超えてきている。
これは非常に良い商業映画ですよ。
個人的にはもっと、色々と再会したいやつら(怪獣、星人)がいっぱいいたんだけれど、
尺を考えると仕方ない。
仕方ないというよりも、この尺でこれだけ詰め込んだなという感想になるあたり、
満足感でいうと、やっぱり素晴らしい映画だなあと感じる。
特に、ゾフィとゼットンはこう解釈するかという展開には唸った。
(思わず「おおーっ!」と声が出たのは、ゴジラ ファイナルウォーズ、モンスターX → ギドラ進化以来)
なにより、災害から、核廃棄物保存施設や街を「守ってくれる」「味方」が、こんなに頼もしく、
有り難い存在だという事を、本当に強く感じた。
ヒーローというのは、人間側が勝手に抱くイメージだけれども、
やっぱり、人間という存在は弱く、強い者守護者に憧れるのは本能なのだと思った。
ウルトラマン世代はやめた方がよい
若い人には面白いのだろうか?
昔テレビで感動していた世代には全く別のウルトラマンである。
やたら説明調で変に冷めた作品であった。
「ウルトラマン」のパロディ?
よく「ウルトラマン」という名を使うのをよく許したものだ。
客寄せパンダにしたのか?
期待がしすぎて?
これほどつまらなかった映画は何十年ぶり。
懐かしさを求めて観てはだめ。
映画好きな大学生が、予算をたっぷり貰って作った作品のよう。
全編通してではないが、カット割りが凝り過ぎてイチイチ見づらい。
セリフが淡々としてて、意味不明な単語を列べられて頭に入ってこない。
笑わせようとするがさむい。
長澤まさみの巨大化には冷める。
狙ってるのかもしれないが、CG(?)のウルトラマンには力強さがない。
監督さん、何周も考えすぎじゃないの?
メフィラス。私の好きなキャラです。
作中での登場時間は短いにも関わらず、強烈なインパクトを残していきました。
間違いなく今作品のMVPでしょう。
メフィラス周りの話は好きです。
あとは……正直スケール感の小ささとCGの質感が気になりましたかね。
個人的な感想ですけど、シン・ゴジラより予算削られてません?
あと役者の演技ですが、シン・ゴジラではあの仰々しい喋り方が会議劇に合ってましたが、今作は人間ドラマ的な部分がある程度強いので、あの演技は違和感がありました。
それからゼットン戦は……もうちょい何とかならんかったんですか?笑
ただ映画としては概ね満足してます。
4回目行くか検討中です。
ウルトラマンは真っ裸なのか。
初代ウルトラマンを視聴した自分にとって、やはりウルトラマンの格闘はスペシウム光線と八つ裂き光輪です。これが見られただけでももう十分。でもテレビ時代の特撮の時間制約のためつけたというカラータイマーがなかったのはちょっと残念でした。あとは科特隊が映画ではスーツ姿の事務屋になってしまい、ビートルではなく自衛隊のヘリで出動というのも、現実ではそんなものかとも思いました。作戦室はノートパソコンと折りたたみパイプ椅子というのもなんだかしょぼい。そして見応えのある格闘シーンよりも会話シーンが長く、これを真剣に聞けるか、あるいは寝てしまうかにより評価が分かれてしまう映画のようだ。
ウルトラマンを見たことがなかったけれど
ただ怪獣とプロレスしているイメージしかなかったが、ウルトラマンが地球にきて、戦い、そして去っていく背景がしっかり描かれていた。
途中メフィロスには地球を支配させちゃっていいんじゃないかなって思うところはあったけど戦い続けるのが正義のヒーローってことで無粋な考えなのかな?
ラストシーンは当時の予告の誤植を元ネタに作られたらしい。昔からのウルトラマンファンっぽい青年が映画後に「もうシンシリーズは見ないわ」と言っていたので不満な部分があったのかもしれない。しかし、ウルトラマンをほとんど見たことがない身としてはとても楽しめた。
全1258件中、201~220件目を表示