「タイトルなし」シン・ウルトラマン ソルトンさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
序盤から怪獣と闘うウルトラマンの姿が観れてテンションが上がる。
昭和の特撮っぽさを残しつつ令和の技術で今の人が観ても見劣りさせない絶妙な映像バランス。玩具のような直立姿勢で飛び回るウルトラマンが印象的だった。狙った事なのかは判らないが「ジュワッチ」すら言わずに無言で闘うウルトラマンが思いのほか不気味で序盤の敵か味方か判らない感が凄く出ていた。空を見上げると薄っすらと見えるゼットンもスターウォーズのデススターのようで不気味。
中盤からは宇宙人交えた政治的な話やウルトラマンが闘う理由等に焦点がシフトしていく。コレはコレで興味深く昔のウルトラマンも、こんな感じだったのかなと観返してみたくなった。子供の頃に再放送で見ていた頃はウルトラマンが闘っていれば幸せだったので怪獣の名前以外は1ミリも頭に入っていない。
ウルトラマンの敗北から始まるゼットン戦は人類+ウルトラマンで挑む最後を飾るに相応しい闘いとなるはずだったが盛り上がったかと言えば微妙なところ。激しい闘いが無くとも人類が一丸となっている姿は、あんなVRヘッドセットとつたない英会話だけでなくシッカリと描いて欲しかった。
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