「上がり過ぎた期待値」シン・ウルトラマン Yu0911Sさんの映画レビュー(感想・評価)
上がり過ぎた期待値
シンゴジラの成功で今作は期待値が高過ぎましたね
エヴァンゲリオンの出来を考えるとゴジラが奇跡でこんなもんでしょう
しかもゴジラは基本単独の1本映画として出てるものをリメイク
ウルトラマンは極端に言うと全話の中から抜粋して1本にまとめた形です
ぶっちゃけゴジラでうまくいってたのだから2部作とかにしてもなんとかなったのでは?と思う
簡単に内容説明するとしたら
「ウルトラマンをより現実的に」
なんだけど
庵野の性格がよくでてるというか
よくある疑問点とか
ウルトラマンの初期設定とか児童書のマニアックな設定をひろってる感じでした
一番わかりやすいのは
カラータイマーなし
初期デザインではなかったって有名なやつですよね
あとはウルトラマンは全裸なのか
とか
最後しか撃たないスペシウム光線(今作はバンバン撃つ)
とか
ベータカプセルってなんで必要なのか
とか
なんでウルトラマンなのがバレないのか(今作はすぐ全人類レベルでバレる)
とか
色々ありましたね
ゼットン=ゾフィーってたしかなんか適当に描かれてた児童書かなんかに載ってたやつですよね?
ゾーフィとか私にはよくわからない変更もありました
正直この光の国の設定はイマイチだなと私は感じましたし、マルチバースって言葉も今の流行りで無理矢理取ってつけた感があって嫌でした。
また庵野のらしい捻くれなんですが
バルタン星人とかベムラーとかレッドキングとか有名どころは出してきません
庵野らしいといえばらしいのですがちょっと捻くれ過ぎててここもイマイチでした
あともう最初の予告からわかってたのですが
CGが酷いですね
予算が全然違うから仕方ないんですがマーベルなんかを見すぎた我々にはCGがPS5にも負けてるのでは?
レベルでした
とにかく浮いてる
ウルトラマンのスタイルはたしかに人が入るスーツでは無理なのはわかりますが
あのレベルのCGなら怪獣含めてスーツの方が良かった
キャラクターもシンゴジラと同じような人ばかりで
あまり魅力がなく
またこういうキャラかみたいな感じでした
ルー大柴みたいなキャラがいなかっただけマシですかね
とにかく全てがイマイチでした
最後もブツ切りが酷くて
どうせ
「この先は皆さんの想像に」的なあれですよね
庵野もワンパターンですよ
ゴジラと同じ
たぶんこの作品を評価する人はただの庵野信者か庵野の性格的な部分とかも気にならず完全にフラットに観れる人だけでしょう
私は庵野の捻くれ具合等々とゴジラとの被り具合など色々気なってしまいダメでした。
まぁ逆にシン仮面ライダーの期待値が相当下がって良かったかもしれないです
予告の時点で非常にスタイルの悪い足の短い1号
ポーズを取るも中が素人なのか面の向きが全然合ってない2号など不安しかないですからね
とりあえずシンゴジラが奇跡の出来だったのがよくわかりました。
今作は監督は庵野じゃないとツッコミが入りそうですが
作風的にもスタッフロールの庵野登場具合からも実権は庵野だったのは間違いないでしょう