「うーん。二番煎じ感否めず」シン・ウルトラマン あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん。二番煎じ感否めず
冒頭からウルトラQの流れでちゃんと世界観を作ってくれており、あの頃の記憶が歴史的史実だったかのように錯覚させてくれる。この導入部や良し。
とにかく細部に渡りリアルタイム世代への気配りがすごい。「貴方のこだわり、分かってますよ〜。ちゃんと反映してありますから」というシーンの数々でニヤニヤ止まらず。
飛行時の思いっきり人形感とか実相寺監督リスペクト感とか円谷プロ特有の爆発音とか、数え上げたらキリが無いが個人的にはかかってくる電話のコール音に一番萌えたなあ。あの近未来感(当時)にゾクゾクする。
ただこれを娘に見せたら「なにこれシンゴジラのマネじゃん」の一言で終わる気がする。荒唐無稽な話をさまざまな理論(こじつけ)を駆使して大人も納得する形に仕上げるのはオタクの矜持として大いに賛同だが(ガンダムのミノフスキー粒子みたく)、なんせもう同じことやっちゃってるからなあ。「シン・ライダー」に「〜対」って組織が出てきたらもう観ないかも。
それにしても巨大化するのにスカート姿はまずいでしょう。む、いや待てフジ隊員の時も「これがスカートだったら」と悶々としたような記憶が…。そうか俺たちの見果てぬ夢を実現してくれたのか。ここまでの拘り、ありがとう庵野、樋口ペア!
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