「客観的に評価するのが難しい。ウルトラマン世代なので、映画館の大画面...」シン・ウルトラマン えみりさんの映画レビュー(感想・評価)
客観的に評価するのが難しい。ウルトラマン世代なので、映画館の大画面...
客観的に評価するのが難しい。ウルトラマン世代なので、映画館の大画面で見られるだけで興奮した。
斎藤工とまさみちゃんが良かった。西島さん、田中さん、竹野内さんも。
そして、庵野さんの世界。シン・ゴジラと同様、官僚制や日米の関係、軍事技術に群がる世界軍事政治、日本の政治家の馬鹿さ加減、現場チームのやはりオタク的な淡々とした仕事への使命感等、トーンは同様。
でも冒頭の題字から、怪獣やウルトラマンの緩やかな動き、武器の少なさや単純さ、造形は美しいとはいえ表情の少なさ、画面のぼやけた感じなど、ウルトラマンの時代のノスタルジーに満ち満ち、ていながら、PCや科学の現代のレベルの記述など、見事に時代の新旧がミックスされていた。
解離的な感じの西島は最適だし、同様、冷静で、しかし、西島と同様、熱さや暖かさがあるわけではなく、むしろ本当は何を考えているのかわからない、オタク的な感情の田中がいい。まさみちゃんは、コンフィデンシャルで見せた、やはり何を考えてるかわからない、しかしプロ的で優秀で、綺麗で、なかなか良かった。まさみちゃんの巨人はサイコーだった。
斉藤君もキャラが生きていた。
ウルトラマンが昔ながらの正義の味方な感じが、ほとんど個人の趣味くらいの感情に翻訳されてるのも現代的だと思われた。
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