「総集編をリメイクした感じ」シン・ウルトラマン ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
総集編をリメイクした感じ
総集編をリメイクした感じでかなり期待とはずれていた。
ターゲットが完全に当時初代ウルトラマンを大好きだった50代男性〜60代前半に
限定されている感じでそれ以外の人にはウケないのではないであろうか?
変身シーンや、タイトルロゴの出方、エピソード、カメラアングル
雰囲気など初見のひとにはまったく理解しがたいものであったはず。
怪獣(禍威獣)やストーリーも初代ウルトラマンのものに乗っ取っていて
2時間の上映時間にそれらをショートで怪獣をぶっこんで来るので
映画としてはかなり浅い物語となっていた。
科特隊(禍特対)の設定がホントに意味なくて全く
出なくても問題ないくらい位置づけがひどかった。
これならオレンジのユニホームを着た長澤まさみを出したほうが
よっぽどオタクにウケたのではないだろうか?
バディなどと言って登場した割には二人の関係は描かれてなくて
これだったら自衛隊に怪獣対策チームとか設置して自衛隊隊員で
良かったのではないだろうか?
一番許せないのはゼットン。
あれはないなー。ウルトラマンを倒した宇宙最強の怪獣と
ウルトラマンの死闘を見たかったよ。
なんだか変なロボットみたいな最終兵器として登場させちゃって
がっかりだった。
マルチバースとか都合いい言葉で適当に整合性を取ろうと
するのをやめてもらいたい。。
ボク的には1つの大きなストーリーがあってそれに絡めて
いくつかの怪獣が登場するというちゃんとした物語が見られるものと
思っていた。
あれでは一部のひとには大絶賛されるであろうがほとんどの人には
何だこりゃ?と受け入れられないだろう。
シン・ゴジラより評価下がること間違いないな。
また世界観もマーベル映画のように大人向けになっているものと
勝手に思っていたのでかなり肩透かしを食らった感じだったな。
バルタン星人が登場しなかったのは続編を考えているからなのだろうか?
と、ちょー辛口なのに評価4なのは、そうは言っても
ウルトラマン世代で何度も見て育ってきたボクとしては
ウルトラマンが飛んでたり戦ったりしているだけで胸熱だった😭
どうしてもそれ以下は評価できないので、
ぼくのレビューはなんの参考にもなりませんので
悪しからず。。。
11月25日
アマプラで2回目の鑑賞。
印象は1回目より面白く感じた。
一度も見ていなかったときは自分の思うウルトラマンとかけ離れていたことに
よってひどくがっかりしたことにある。
今回は一応どんな構成になっているかわかっていたのでその点での残念感が薄れていたからだ。
ある意味安心して見れたと思う。
ただ前回同様にオムニバス形式っぽい構成はやはり一つ一つの話が深堀されないところに
残念な気持ちが大きいいかなと。
最近のネットフリックスでドラマを見ることが多くなってきて、それにより感じることがある。
それはドラマの方が映画よりストーリーやキャラクターの深堀ができているということ。
なので映画のように短い時間でありながら尚且つオムニバス的な構成はどうも内容の薄さを感じてしまうのだ。
まあ、庵野さんの原作?リスペクトによるノスタルジックな映画にするというものになっているので
そこは作り手のワガママでやるしかないんだけどさ。
そこはいいとして兎に角ゼットンのあり方が今回みてもやっぱり本当に残念で、
ゼットンに立ち向かうウルトラマンがコミカルで安っぽいのが本当に我慢ならなかったな。
太陽系消滅などと大げさなとこまで持って行かないで最凶の怪獣という形でウルトラマンと
等身大で戦わせてほしかった。
全人類存亡の戦いにもかかわらず緊張感ゼロのバトルは悲しかったな。
でもやっぱり面白かったんだけどね。
本当に続編をバルタン星人でやってほしい。
庵野さんよろしく!