「空想特撮シリーズへの原点回帰」シン・ウルトラマン 井上智裕さんの映画レビュー(感想・評価)
空想特撮シリーズへの原点回帰
1966年に始まった空想特撮シリーズの正当な後継作品です。
現代の科学やSF要素を取り入れてアレンジしていますが、それによりウルトラマンに一定のリアリティを持たせ、かつ空想要素もふんだんに盛り込んだ意欲的作品だと感じました。
あえて「特撮色」を出していたり、円谷作品の後継を意図した演出に加え、アニメーションの手法や声優の起用など庵野監督らしい工夫が観られる点も面白いと思いました。
また、シン・ゴジラからの継続部分?なども観られ、シン・シリーズ的要素もあります。
純粋に・・・例えばマーベルやDCシリーズと比べると、明らかにローカル色というか、日本人を対象に作られた作品で、一部のベテラン俳優さんの演技が嘘くさい点がザンネンですが、昭和から続く日本特撮映画の後継作として観れば、歴代の中で最も良くできた作品だと思います。
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