「ありがとう。」シン・ウルトラマン CinemaExpressさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう。
熱狂的なファンのみならず、ウルトラマンを見たことある人、好きになった人は、ほとんどの人が楽しめると思う。
従来のウルトラシリーズ(昭和一期)、『シン・ゴジラ』へのファンサービスも嬉しかった。
一部の映画ファンも、ウフフがある。
公開まで伏せられていたネタも、感激した。
特にネロンガ戦までは息つく暇もなく興奮するスピードだった、何回も観なければ!!
空想特撮映画として、満点に近い。
しかし、「一般映画」という目線では物足りなくも、感じた。
期待が大きかったためかもしれない。
もっと観たかった!
制作陣は、もっと描きたいことや伝えたいこと、魅せたいことがあったのでないだろうか??
また、オリジナルのファンがとても楽しめる内容な分、『シン・ゴジラ』のように怪獣映画と無縁だった観客ほど刺さらないかもしれない。
よって、『シン・ゴジラ』ほどの大ヒット、幅広い層の動員は難しいかもしれない。
さらに、長澤まさみさんへの演出が、ジェンダー的に難あり。海外(特に欧米、欧州)での評価は厳しいと思われるところが残念。海外クリエイターへの影響力が凄まじい作品だからこそ、国際的な戦略を意識して、描いて欲しかった。
『シン・ゴジラ』やオリジナルを無視することもできないし、意識し過ぎることもできない。製作予算の都合もあるし、とっても苦労して製作してくれたんだなぁ、と観ていて感じた。
つくってくれた感謝で、エンドクレジットで涙んだもん。
間違いなく、ウルトラマンを東宝配給というビックバジェットで映画化できたのは、『シン・ゴジラ』で大きなコンテンツビジネスとして【怪獣特撮】を甦らせ、功績をつくってくれた庵野さんと樋口さんら制作の皆さんのおかげである。
そして、56年経ったいまでも
おもしろいと実感させてくれるオリジナルへ敬意。
スクリーンいっぱいの夢を魅せてくれた!!
こんなにワクワクした映画は久しぶりだった!!
ジェンダー的な部分は確かにありましたが、昨今のポリコレに配慮する動きは異常とも感じます
そこは変に海外を意識せず、今後も好きなように作ってもらいたいですね
そもそも長文の応酬で、海外の目線などに媚びてない感じも庵野秀明ぽいかなと