「結婚式で歌われる子守歌に悪意と差別を感じる。僕は。」フェアウェル マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
結婚式で歌われる子守歌に悪意と差別を感じる。僕は。
僕の解釈としては、
異国の中国社会の中で、空気の読めない大和民族の新婦と空気の読めない余命幾ばくもないおばあちゃんのお話と感じた。
死を間近にした者はだいたいの事は分かると思うけどね。
しかも、何で中国へ急きょ帰ってきたか?いとこの結婚式何でしょ。しかも、日本人と中国人の結婚式。
それが完全に無視される演出になっている。
話の流れとして、そんな状況を鑑みれば、当該主人公はやがて気付く流れになるはずだ。だが。
つまり、この映画は「泣き役」映画だ。
本音は。
中国はアメリカにとって仮想敵国。そして、アイデンティティも違う。大きな違いはあるが、中国はアメリカを「美国」と敬称して、理解するように努力している。それに引き換え、大和民族は「トンチンカン」そのものだよ。だから、大和民族なんかほっといて、中国に目を向けて って見えるが。
事実に基づいたウソの話かもしれないが、この映画での大和民族への扱いに悪意すら感じる。
確かに大和民族は絶滅にひんしているYELL○Wなお猿さんかもしれないが、西洋諸国から見れば外見は同じ。しかも、一人っ子政策をとっているがゆえ、やがて、彼の国の資本主義経済も大和の様になるのは目に見えている。
余談だが、もっと近いお隣の国はもうすぐ、少子高齢化社会の資本主義経済に突入するはずだ。つまり、大和民族と同じ絶滅に瀕するはずだ。
それはともかく、この映画はガンの告知とか老人に対する扱いとか東洋と西洋のアイデンティティの違いを描いた映画ではない。なぜなら、演出家のリテラシーはフォーチュンクッキー並みと言う事が理由さ。
一般的に言って告知よりも「放射線治療法を受ける受けない」だと思うが。具体的言えば、終末医療は世界的にそこにあると思う。
ニューヨーク(ヨーロッパ)に住んでいるからと言って、ハイソサエティとは限らない。そう言えば、PLAN7○もニューヨークだった。
個人的には、自分以外の婆さんや爺さんの余命なんて全く気にならない。
なぜ?4点?それは日本人の俳優さんの度胸を買った。