「可能性や柔軟性というものについて」フェアウェル 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
可能性や柔軟性というものについて
中国が舞台の現代物は私には珍しかったので、何かと新鮮で興味深く見ることができた。
もし早くに本人に告知していたら、気落ちしてがっかりしてしまい、治るものも治らなかったのかもしれない?
病気に限らず、「あなたはこうだ」と決めつけてしまうのは良くないのだろうな。
人間には柔軟性というものもあり、いろんな可能性を秘めているという面もあるはずだから。
曖昧さ、臨機応変な柔軟性、ごちゃこちゃしてスッキリしない状態、そういうものから生まれてくるパワーや可能性は捨てたものじゃないかもしれない。
そういう点で、ナイナイの妹は聡明だった。彼女は肝っ玉が座っているようで、目付きからして違う。「時がきたら私から話す」とキッパリ言い切った。様子を見て決めるのだ。全てを考慮して自分で判断するというその自信と柔軟性が素晴らしい。中国でも男より女のほうが精神力が強いのか。
そして彼女の判断は正解だった。
なかなか面白かった。
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