オフィサー・アンド・スパイのレビュー・感想・評価
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オフィサー・アンド・スパイを見て感じたこと
1 スパイ行為により投獄された男を巡り、上層部に抗いながら真実を追求する軍人の姿を描く。
2 映画は、スパイ容疑で有罪となったドレフュスの軍籍剥奪の公開披露の場面から始まる。とても絵画的で重厚な場面づくりとなっている。そしてその雰囲気は最後まで崩れず史実の映画化としてやや重たいものの格調高く進んでいく。
3 事実を隠蔽し、証拠を捏造していく軍部上層部の憎々しい醜悪な姿。それに対するピカ−ルの高潔な姿は、絵柄としての対比は明確すぎるほど戯画的となっていた。そして軍部という組織の人間でありながら信念に基づき対峙する中佐の心意気やカッコ良さ、知識層の後ろ盾を得て司法に舞台を移す賢明さに感情移入してしまった。
4 中佐は、ユダヤ人を好まずドレフュスの逮捕に職務上関わっていた。その一方、ドレフュスの無実を信じ、妥協することなく組織に徹底的に楯突き、投獄までされる。それでも挫けない。何故にそこまでするのか?行動原理は全くもって理解し難い人物である。私生活では、未婚で政府高官の妻と不倫関係にある。ポランスキーは、この人物を史実にそってあるがままに捉えていたように思う。そして、映画的にはラストの中佐と不倫関係にあった女性との会話は、味のあるシ−ンであった。
5 本作は、終局に向けて急転直下のあっけなさではあったが、ポランスキーは途中のダレることのないドラマ仕立てや巧みな人物造形、サスペンスの醸成に冴えを見せた。
隅々まで丁寧に描かれた硬派映画。想定外、ラストの1分で泣かされた。
決して親ユダヤではない、けれどもおかしいことはおかしい。真実を追求するその純粋さを貫くだけのことの困難さ。これは過去のこと、、、ではないのだろうなとに思わされる。
19世紀末のフランスの町並みが美しい。「太秦」のような人工的なロケ地を設けなくても、ロケ地には困らないのだろうな?と思われる国が羨ましい。
一番びっくりしたのは、急に中世かよ!?の決闘シーン。当時の法体系?慣習を学びたい
。そもそも私はドレフュス事件を理解していなかったのだ。近現代史、学び直そう!
ところでラストのシーケンス。決して人間同士ウエットなつながりはなかった二人、であるがゆえドライに互いをリスペクトしつつも、主張は曲げず物別れした男二人の筋の通し方。ラストの字幕にグッときた。
ラストシーンいいですね!
127年前の実話 ドレフェス事件、長い裁判で結局有罪。7年後に無罪判決!
ピエールの行動は、素晴らしい!想像を絶する困難だったと思います。
弁護士を打った若者は、将軍の指示?
恐ろしい現実
強い。。
釘付けとはこういうことなのかと。
実話なので抑揚もなく淡々と過ぎていくのだけど。。
正義、信念が、ピカール、ドレフュスどちらも揺るがない。。
誰のためとかではない、真実を突き止めるには強靭な精神、そして何より恐れず卑屈にならないこと、わかるけど大変だよ😅
ふざけたこと言わして頂くと 登場人物のほとんどがフランス軍人で 時...
ふざけたこと言わして頂くと
登場人物のほとんどがフランス軍人で
時代のせいかほぼ皆が同じような口髭だったので
顔の見分け方が難しかった。
映画は良かった。
〝誰か〟ではなく、自分の職務に忠実であることの強さ
ピカール中佐。
この人の本質的な強さ、それは人間性に目覚めたとか、反権力とか、思想・信条が強いとか。
たぶん、そういうことではないのです。
公僕として、とことん仕事と職務に忠実なのです。
だから、少し想像力を働かせれば、〝上〟がなんらかの関与をしているはずだ、証拠だって握り潰されてしまうのではないか、などとわかるはずなのに、それほど深く考えずにラインの上司に報告してしまうのです。馬鹿正直なほど真っ当なのです。
彼にとっての優先事項は、真犯人放置によって、彼の務める国家への損害が拡大するのを防ぐために、真犯人を早く逮捕することであって、冤罪を晴らすのはその結果に過ぎないのです。
たぶん左遷された後も、現地での仕事は淡々と責任感を持ってキチンとこなしてたと想像できます。
仕事のスタイルにブレのない人への信頼…これって結構強いのです。
プライベートな付き合いが無くても、この人は信頼できる❗️と思うことは実際の仕事の中でもあります。
ウエットな人間関係から生まれる信頼は、時には、〝裏切られた〟というように反転することもあって、実は脆いし、そもそも本当の意味での信頼関係なのかも疑わしい。
事件に関する歴史的な背景などの知識がなくても、自分の仕事、自分の職務、自分の役割をしっかりとやり続ける人がいることが、どれだけその社会にとって得難いことなのかを勉強できます。
つまらなかった。私の期待が大きすぎた。
ドレフィス事件は、無実のユダヤ人が犯罪者に仕立て上げられて、フランスで大事件になったことは知っていた。その内実が分かる映画かと思っていたら、ドレフィスの冤罪を晴らそうとする軍内部の将校の物語だった。ポランスキー監督も90歳近くとなり、かっての鋭さはもうなくなっている。テンポもゆっくりで退屈してしまう。
主人公がショーン・コネリーに似ていた。昔、日本で活躍していたモデル兼女優のジュリー・ドレフィスというフランス人がいた。彼女は親戚なのだろうか。
テーマは、不正の追及ではなく、ユダヤ人差別の方か?
所属している組織の不正を知った時、自分ならどうするだろう。この映画の主人公のように、ことを荒立ててまで正義を貫こうとするだろうか?もしかしたら、波風の立たぬよう見て見ぬふりをして、丸く納めてしまうのではないか?フランスの歴史的な事件が題材ではあるが、日本でも同じような事件は起きており、どうしても自分に当てはめて考えてしまう。
ところが、ラスト近くになって、これは、そうした正義を貫いた人間を称える映画ではないらしいということが分かってくる。裁判としては敗訴の連続で、冤罪の確定は字幕で説明されるのみ。軍の上層部が失脚したという描写はなく、不正を追及した主人公は栄進するものの、ドレフュスの昇任の願い出は却下されてしまうのである。歴史的事実を正確に描いただけなのかもしれないが、それにしても、劇映画として、勧善懲悪のカタルシスがなさ過ぎる。
結局、監督が本当に描きたかったのは、ユダヤ人差別の根深さと、社会の分断の深刻さだったのではないか?そんなことを考えさせられるラストだった。
後味の悪さ
実際の事件通りに話が進むので、モヤモヤイライラ。
軍がでっち上げた証拠の捏造クオリティが低すぎて、そりゃ騙せないだろうと何度もツッコミたくなる一方で、権力者側が口裏を合わせて押し通す恐ろしさはリアリティたっぷりでありました。
ただ、軍部とカトリック教会の反ユダヤ主義と反共和制・右翼国粋主義者の台頭により、国家が再審派と軍肯定派の二つに分断されたことが事件の背景でありながら、軍だけにフォーカスして教会や政党の関与が、わずかしか描かれなかったのが不満だったことと。
主人公のピカール中佐は、自身の潔白のためと、軍の風紀を正すために裁判で戦うので、最後までユダヤ人のドレフュスが差別されることについては当たり前だと肯定的な態度なのがつらかったです(史実通りなのかもしれませんけれども)。
個人への差別に集約した見せ方が、テーマ(ユダヤ人差別の悪質さ)は伝わるという判断だったのかもしれませんが、まぁ、後味の悪い作品でした。
これが狙い通りだったとしたら、とても「映画賞で好まれる」作りなんだなと思いました。
ちなみにこの事件がきっかけで、フランスでは政教分離政策が進んだことと。
欧州のユダヤ人差別の酷さが露呈し、ユダヤ人国家建設を目的とするシオニズムが提唱され、イスラエル建国に繋がっていったこととが歴史的意義ではあったのですが、そのあたりには触れられていませんでしたね。
アインシュタインも、キリストも、キツシンジャーも虐げられしユダヤ人なら、日本人も同様なのだ‼️❓
監督の生涯背負うべき罪は重々承知の上で、かなりの名作です。
史実を誇張することなく、事実だけでこれだけ見応えのある作品にした、歴史ものとしては、意外なことに最高品質です。
何故なら、予断と偏見なく、客感的でありながら、芸術的であるのは、シンドラーのリストと双肩と言えるでしょう。
ナチスに七百万人殺されたユダヤ人ですが、日本人は米国に五百万人殺されています、無抵抗の民間人がです。
監督の罪は許し難いですが、日本にも気概がある映画人が現れることを祈念いたします。
映画ファンなら、必ず、是非。
面白い。
予告通りだった。観て良かった。フランスの史実みたいだが、軍の政治的な理由で無実の人が有罪に。それを正義感から救う物語はあっという間に夢中にさせてくれた。
話の繋ぎが少し雑に次々と展開するが、チンタラ長いのや中弛みが嫌いな私には簡潔で答えが随時出てスッキリし好み。
昔も今も社会は政治と正義の戦いだなと思った。
しかもどこの国も同じ。
フランス語が聞き慣れない為、ちょっと難しい映画に感じる人もいるかも!?(雰囲気は日比谷シャンテでやりそうな映画)
けど内容は分かり易く面白いので是非お薦めです。
toho新宿は初日でも人が少なく貸し切りに近かった。
残念だな。面白いのに。
お尋ね者が描く歴史的冤罪事件
お尋ね者の身でありながら自由を満喫しているロマン・ポランスキー監督。この監督が、歴史的冤罪事件を描く。メタ的ブラックジョークなのか、新たな視点で人間の醜さを白日の下に晒すのか、興味は尽きない。
大衆桟敷の前で、軍籍を剥奪されるドレフュス大尉。軍人の象徴的なアイテムである軍帽、階級章、サーベルが次々と剥がされたり、折られたり、これ以上ない屈辱を受ける。
この冒頭のシーンだけで、1984年当時のフランス社会が持っていたユダヤ人への偏見と差別が、軍人・民間人ともに根深いものであることがわかる。構図も美術セットも素晴らしく、期待できる滑りだし。
ところが、それ以降は単調で緊迫感がないシーンが続いていくので目がショボショボする。文豪ゾラの裁判が始まるころになって、ようやく緊迫感が出てくる。証人尋問では、原告・被告ともに相手の弱点を抉る攻め方をして、とても見応えがある。
最後のドレフェスが放った最大級の皮肉は、地位も名声も得たポランスキー監督自身への自己批判と解釈したい。
が、ちょっと待てよ。真犯人のエステルアジはイギリスに逃亡して人生を全うしている。このことに触れてないし、エステルアジの生き方は誰かに似てない?
実に多種多様な知識が要求される内容。要覚悟(補足いれてます)
今年155本目(合計429本目/今月(2022年6月度)1本目)。
まずは…。日本での公開ではどうしてこのタイトルにしたんだろう…。
原題の J'accuse は、作内でも登場するエミール・ゾラの「私は糾弾する」ですが、日本では「まぁまぁ」知られているような気がします。その前提だと、「なるほど、これを扱った内容なのね」ということがわかるのですが、日本語版タイトルではわかりにくいです。
※ accuse は、accuser「~を告発する」の直説法現在の1人称の活用。
映画自体はここや公式ホームページでも紹介されている、ドレフュス事件を扱うもので、この史実自体は120年ほど前の比較的新しいもので、論争の余地があまりなく、淡々と進みます(逆に「ドレフュス事件」を知っているとつまらないかも…)。
高校世界史でも扱われている内容で、この事件自体が、ユダヤ人によるユダヤ人のための国歌建設を提唱するシオニズム運動につながり(映画内では明示的には出ない)、この事件自体はフランス第三共和政における冤罪事件を扱う(この事件によって、当時一大勢力だった軍隊勢力が衰えた)ところ、それも明示的に出ない以上に、後半はさらに「日本とは異なる裁判制度」の知識まで要求され、かなりマニアックな作りになっています。
少なくとも120年ほど前の事件なので、制度や思想の在り方も現在の日本やフランスと余り変わらず、本事件で扱う「冤罪事件」がフランス国内を二分したのも、結局は、個人の有罪無罪を論じる以上に「ユダヤ派・反ユダヤ派」、あるいは「ドイツ寄り、反ドイツ寄り」といった明確な思想を持った高度な議論に、ある事件に対して国民の考え方(ここでは、フランス)が司法で争われるようになったのも、フランスではこの事件がきっかけです。
内容的には大半はドレフュス事件を扱うものですが、内容的にマニアックな作りで、
・ ドレフュス事件それ自体
・ ドレフュス事件の背景にあったことがら(ユダヤ人に対する思想等)
・ エミール・ゾラに代表される当時のフランス文学、新聞・雑誌などにおける、表現の自由に関する事情
・ フランス国内の裁判制度(120年ほど前ですが、現在も維持されています)
…という幅広い知識を要求されます。ほぼほぼ文系寄りで理系要素はないかなという感じです。といっても、私、理系なんですけどね…。
事件自体は実際に起きたものだし、それを説明しても二番煎じである以上にネタバレになるので(誰が真犯人だとか何とか。ただし、これらも「ドレフュス事件」で調べるとわかってしまうので注意)これらはあえて省略します。
採点要素としては以下が気になったところです。
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(減点0.3) 扱われている内容に「フランス国内の裁判制度」があります。この事件は現在では冤罪事件と結論づけられていますが、字幕の説明がわかりにくく、かつ、日本の司法と異なる制度であるため(現在、2022年も)、この部分がどんどん出てくる後半は、「裁判制度」や「日本と異なる司法形態」といった概念を知らないと理解度が極端に落ちます(辛うじて字幕から読み取れる程度。「破毀院」の意味が漢字で類推できることによる)。
さらに字幕内で日本には概念として存在しない「破毀院」という語が出て(何の説明もない)、ここで???になりそうな気がします。
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▼ フランスの(当時の)司法形態について(映画内で扱われている事項)
・ 日本では裁判制度は、最高裁を頂点にした「一つの司法形態」しかありませんが、フランスなど、日本がそもそも明治時代に民法などをまねた(当時の)フランスなどは、行政裁判とそれ以外(民事・刑事、その他)(司法裁判)は違う制度で、前者の行政裁判に対する最高裁(に相当するもの)が「国務院」、後者の司法裁判(民事・商事など)に対する最高裁は「破毀院」という、司法体系が異なる2つの制度があります(細かいところはあえて省いています。文字数が足りません)。
そして、映画内で最後に登場する「破毀院」は、(ここでは、フランス国内の)法律の解釈問題を扱う「法律審」(ある事件に、裁判所が下した判決に対して、法律適用の可否、法律違反の有無のみを争うのみの裁判)であって、この破毀院により、この映画内で扱われている人物は「法律自体が最高法規(通常は憲法)に違反、法の適用が違反」として救済されています。
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※ 「法律審」に対し、「事実そのものがあるのかないのか」を主に争うものを「事実審」といいます(日本では、通常は地裁と高裁が担当します)。
※ フランスに破毀院は1つしかありませんが、このことによって、「フランス国内における法の適用、解釈の統一化」が実現されているのです。
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ただ、これらのことがらは日本の教育では教わらない内容ですし、さらに他国の裁判制度の話なので、後半、法律ワードが飛びまくる部分で力尽きるんじゃないか…と思います。
少なくとも日本の現在の制度にありませんし(日本では、行政訴訟も行政訴訟以外も、(一つの)裁判所の類型で争われる。ただし、行政訴訟には行訴法が適用されるなど、扱いは異なるようにはなっている)、「法律審」「事実審」といった説明は全く何らなく、物語後半の裁判の話は、字幕では「破毀院」が突然出るだけで(これを理解するには「法律審」「事実審」の知識が必要)、「そもそも裁判制度が違う」2つの裁判制度に属する展開を同時にしているところ等、前提知識がないと???な展開・理解になってしまいます。
このあたり、日本とフランスで司法制度が全く違ううえに、そういった説明は一切でない(さらに、ドレフュス事件そのものや、エミール・ゾラに関することは当然表立って出る)ことも考えると鬼難易度で、「本国以外で放映されることを想定していないのでは…」と思えます。
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▼ (参考/フランスの政教分離とドレフュス事件)
ドレフュス事件は、宗教を基底としたユダヤ人差別が根底にありました。
映画内では扱われていませんが、この事件は、フランスは「政教分離」(ライシテ)の考え方を(現在の考え方では)不完全ではあるものの取り入れるきっかけにもなりました。
このドレフュス事件が完全に解決する1906年の1年前、1905年に「政教分離法」が制定され、カトリックの国家支配を否定し(結果として他宗教を認め(=政教分離))、さらにユダヤ人等の外国人(ほか、黒人など)の基本的人権を尊重するようになったのです。
以後、1946年に法よりも上位にあたるフランス憲法に「信教の自由と政教分離原則」が明記されました。
ただし、(日本と同じように)いわゆる「私学助成の合憲性」が問題となったり、1980年ごろになるとフランスに多種多様な移民が増えたため、政教分離の厳格さをどう考えるか等は現在(2021~2022)でも揺れ動いている、というところです。
※ 日本では、敗戦後の日本国憲法でも取り入れられています(20条、89条)。
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現代にも、日本にもはびこる巨大勢力の闇と隠蔽、文書改竄…。本作からたっぷりと学べる!
歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化した本作の見どころは、歴史的背景を感じる衣装や芸術はもちろん、腐った巨大権力に果敢に戦う男の生き様、“正義”が描かれている。
ユダヤ系のフランス陸軍大尉ドレフュス(ルイ・ガレル)はドイツに軍事機密を漏らしたスパイ容疑で逮捕されが、その背景には、権力にしがみつく軍人や、反ユダヤ勢力の影響が。
ピカール(ジャン・デュジャルダン)がドレファスの無罪の証拠を見つけて、上に報告するも、文書改竄、証拠隠蔽する上層部たち。その非人道的な対応や不条理さにジリジリと強い憤りを感じる。
本作のロマン・ポランスキー監督は自身がフランスで生まれた後に3歳の時にポーランドに移住。第二次世界大戦中にナチのユダヤ人狩りで両親を収容所に送られ、自身も逃亡生活を送るなど壮絶な経験をしている。そんな彼だからこその作品、力強いメッセージがひしひしと伝わってくる。
※以下ネタバレ
あの手この手で証拠を隠蔽しようとする哀れな上層部とその下僕たち。最後の大逆転には嬉しいものの、イマイチすっきりしない描き方。あとは、アンリ少佐は自死だったのか?ラストのラボリ弁護士を射殺した男は何者?雑木林で追いかけてどうなった?
などなど謎がたくさん残るところが少し残念。
とはいえ、サスペンスとしては見応えのある作品。ドレフュス演じたルイ・ガレルの普段のイケメンっぷりが見られないことにも驚きと、彼の役者魂に感服!あの頭は特殊メイクなのかしら?
J' accuse
19世紀末仏陸軍の軍事機密スパイ冤罪事件:ドレフュス事件については、面白そうだったのでよく知らないまま鑑賞
まず仏の反ユダヤ思想には驚く 軍も最初からドレフュスを犯人に仕立てようとしていた節がある ネットも連絡手段も発達してない時代なので、専ら手紙が証拠となるんだけど、それですらやれ偽造だとか結局調べなおす気は皆無 人権、機密が漏れるよりも、軍の威信の方が大事な人達だったらしい 誰が新聞社にリークしたのか謎だけど、世論に訴えた作家のエミール・ゾラはとても勇気が有ると思った
少しばかり長くて、いつか撃たれるんじゃないかとヒヤヒヤした 外出着がどう見ても、ポアロにしか見えなかった
史実とは知らずに!
淡々と物語が進行します。進むに連れて、あれっ?これは?どうなるのか?と思うのですけど、フランスの史実など?全く知らないので、えっ?決闘しちゃうの?そして!真実の追求が勝利を得られるのか?
まぁまぁの見応えでした。
フランスにも反ユダヤ主義は残っていた
軍の隠蔽工作に対する糾弾はわかるが、ユダヤ人に対する差別は全く払拭されていないと思った。
しかし、フランスはこの約40年後にナチスと戦う。
フランスにも反ユダヤ主義は残っていたのだと思う。
なにか煮えきらないストーリーと思ったが、監督の経験が煮えきらない映画を作らせたと感じた。監督はフランスとポーランドの二重国籍だが、ユダヤ系で、フランスに対する愛国心は無いと見受ける。
同じ様な顔しているので、相関関係が分かりづらかった。
また、眠かった。
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