「19世紀フランスで実際に起こった冤罪事件を元にした映画。」オフィサー・アンド・スパイ caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
19世紀フランスで実際に起こった冤罪事件を元にした映画。
19世紀のフランスで、機密情報をドイツに流したというスパイ容疑をかけられた男と、それが冤罪であることを証明しようと軍の権力に立ち向かった男の物語。
いつも思うのは、日本人から見ると、ヨーロッパの人達のユダヤ人に対する感情は本当にわかりにくいということだ。
なぜ、それほど嫌われるのだろう?20世紀に台頭したナチスだけかと思うと、フランス人からも嫌われている。
ドレフュスという男がユダヤ人であったことと、冤罪とは無関係ではないだろう。
冒頭は何がどう動いて、何が起こっているのか、わかりにくい部分もあるが、後半になるにしたがって、冤罪の輪郭が浮かび上がり、真実に従うピカールという男がマスコミをも動かし、軍の隠蔽する冤罪の証拠を暴いていく姿が描かれていく。
ロマン・ポランスキー監督は様々なマイナスイメージがあるが、映画を取り続けている。
はっきり言って、真実はわからないが、映画はそれなりの見ごたえがある。
ぜひ、劇場でお確かめください!
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