「よくぞ映画にしてくれた」オフィサー・アンド・スパイ Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
よくぞ映画にしてくれた
ドレフュス事件を描いた映画が上映中と知って、すぐに見に行った。「オフィサー・アンド・スパイ」。邦題は英語だけど、原題はズバリ、J'accuse. で、正真正銘のフランス映画(イタリアと共同制作)。ゾラでなく、真実を伝えた勇気ある軍人ピカールが主人公。素晴らしかった。
権力による隠蔽や情報操作が再び高まっている現在に、この映画をぶつけてきた直球の心意気に惚れる。フランスにとっては不名誉な史実をよくぞ映画にしてくれたと思う。むしろ、こういう真実のために自己犠牲ができる軍人がいたこと、彼やドレフュスが後には復権したこと、また、こういう映画も作れるフランスは大したものだと思う。
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