「映画としてはつまらない」オフィサー・アンド・スパイ マクラビンさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としてはつまらない
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史実なのだからつまらなくても仕方ないのだが、この内容なら再現ドラマで十分。上層部に逆らってまで真実を暴く動機が不明で、ラストも再審しても有罪。ピカールとドレフュスに関係が生まれるわけでもなく、淡々と事実を重厚な語り口で見せられるだけの映画。フランスの「反ユダヤ感情」が影響していることは見ていて重要なのだが殆ど説明されないのも不親切かな。
不倫してる清廉潔白でもないピカールがそこまでして真実を追い求める理由が不明だし、クライマックスの法廷シーンも消化不良で、敢えてカタルシスを感じないように演出してるとしか思えない。映画を見に来ているんだからせめてそこはスッキリして劇場を後にしたかった。自らのキャリアに重ねた結果だったのか?
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