劇場公開日 2021年2月19日

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ベイビーティースのレビュー・感想・評価

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4.5新感覚に満ちた余韻がずっと胸に留まり続ける

2021年2月26日
PCから投稿

出会いの場面から鮮烈だ。ハッと心を掴まれ、そのまま吸い込まれそうな気持ちになる。目を離すと何をしでかすか分からない青年も、登場するたび見違えるほど髪型を変える少女も、おそらくお互いがお互いにとって、欠けたパズルを埋め合わせるような掛け替えのない存在なのだろう。たった一人で生きるにはあまりに足元おぼつかない二人だが、一緒にいると全てのバランスが調和したみたいに最強。少女の両親もまた、勝手気ままなように見えて、少女への愛情は決して揺るがない。それぞれの心の機微が、表情の変化が、独特のパステルカラーと音楽に彩られながら、とても愛おしく映る。「難病もの」という一言で片付けるのは避けたい。本作が描くのは原因から結果への一直線ではなく、むしろその過程であり、瞬間だ。遠くの未来を見つめることがままならない彼ら。だからこそ一瞬一瞬がある。透明感に満ちた生命の躍動がある。新たな表現の神様に魅入られた秀作だ。

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牛津厚信

4.0死の恐怖からの解放と生の喜びをアウトサイダーがもたらすアイロニー

2021年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

重い病を患う16歳のミラ。家は裕福で、精神科医の父と、精神的に不安定な母。ミラが立つ駅のホームに電車が入ってくると、背後からミラにぶつかりながらまだ走っている車両に急接近する若い男モーゼス。タトゥーだらけでいかにもヤバい雰囲気の彼に、ミラは恋をする。ミラが連れてきたモーゼスの外見から、両親は2人の仲を歓迎できない。彼が薬目当てで家に侵入したりするので、不安は的中する。

だが、インテリで常識人の両親が決してミラに与えられなかったものを、モーゼスは与えてくれる。法律や道徳といったルールに縛られず刹那的に生きる彼と共に過ごす時間の中で、恋する感情が大きくなるのと同時に、迫りくる死の恐怖を一時的とはいえ忘れて解放されたのではないか。考えてみれば、誰もがやがて年老いて死ぬという揺るぎない真実から逃避し、無限にも思える一瞬一瞬に没頭することが“青春”なのかもしれない。

難病と青春を組み合わせた映画は多々あれど、紋切り型になるのを巧みに回避し、ヴィヴィッドな映像と音楽のセンスも相まって心に残る一本となった。

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高森 郁哉

3.0難病もの

2021年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公は女子高生、難病で周りは腫れ物に触るような感じ。
そんな彼女に自然に接してくれる男が現れるが、別の目的があった。
みんな個性が強いので、ピリピリしながら観続けることに。

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いやよセブン

2.5家族も彼氏も薬漬け

2021年7月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

興奮

悲観的に感動を煽るようなワザとらしい演出描写は控えめに若干、不親切にも思える説明不足な感じ、この類にそこを考える要素は不必要にも??

日本の少女漫画をアイドルとイケメンでよくある感じもするが、大衆向けより監督のセンスが随所に、それが良いか悪いか??

全員集合の図、弟いるし家族と和解していたのか、妊婦さんまでご丁寧に、雑な演出。

それなりに裕福な家庭でなければ不可能な奇妙でもある闘病生活を、まぁ飽きずには観れるかな??

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万年 東一

3.5娘を持つ身としては…

あささん
2021年5月25日
iPhoneアプリから投稿

もし自分の娘が…と思って重ねて観てしまい、とても胸が苦しい。

色鮮やかな色調、美しい空、ピアノとヴァイオリンの音色
が物語の哀しみを和らげている。

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あさ

3.0乳歯のような少女

りやのさん
2021年5月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

重病で頭髪の抜けてる16歳のミラは、家族から縁を切られ孤独な不良モーゼスと駅で偶然出会った。モーゼスはミラを優しく扱い、ミラはこれまで自分の周りに居ないタイプの野生的なモーゼスとの刺激的な日々で生きてる事を楽しんでいた。ミラの生命の終わりが近づく中、両親もミラの意思を尊重してあげるようになり、そして・・・という話。
これを観て、何を感じれば良いのかよくわからなかった。
自分の子供が余命いくらもない状況になった場合、親としてどう考えるか、って事?
死の直前にミラの乳歯が抜けるが、これが題のベイビーティースなんだろうけど、あれ?一本だからツゥースか?、で何なんだろう?
よくわからなかった。

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りやの

2.0状況を説明してくれる

Scottさん
2021年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「どういうことなんだろう?」と思うシーンがけっこうあって、それが後から説明される。
状況設定が考えられてるから、それなりに観るかな。

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Scott

3.5キラキラと切なさと…

2021年3月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

いくつかの上向きなレビューに急かされ上映終了間近の駆け込み鑑賞!

病を抱えた裕福な少女ミラと不良青年モーゼスありがちな恋物語であるのだかいくつかの章に区切られた展開に期待が膨らんだ

若者の初恋の高揚感や微笑ましさと
やや常識ハズレな登場人物達の情感や毒気を含むエピソードにも興味を抱いた

本能のまま生きる娘への愛しさ溢れる眼差しに奥行きを感じさせてくれた父親役のベン・メンデルスゾーンの好演は秀悦でした

幻想的で切ない結末はやるせなかったですが
鮮やかな色彩映像にポップな音楽🎵
まんまと作品の世界観に引きずり込まれた刺激的なロマンスでありました

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ねもちゃん

4.0うまい、うまいよ、この話

2021年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

乳歯には乳歯の一生がある。

大人になるための2段ロケットのように。
永久歯が育つまでの間、大人の準備ができるまでの間、乳歯はしっかりと働き、抜けてその一生を終えていく。

下の歯の乳歯が抜けたら、空高く投げ上げると永久歯が立派に生えてくるって言われたっけ。
乳歯が抜けたら大人の歯・・・すくすく永久歯が育つためのサナギみたいな歯、それが乳歯。小さい頃、早く乳歯が抜ければいいのにって思ってた。

乳歯の一生の終わりは大人の始まり。
けど、なかなか抜けない乳歯が1、2本あったっけ。
それは大人になりきれない自分の証なのか、まだまだ準備不足の表れなのか、それともまだまだ終われない乳歯の意地なのか。

大事に大事に痛くないようにケアしたり、やんわり抜こうと思ってもなかなか抜けない。けど、放っといたら気がついたら抜けてた・・・・。
そんなのが1、2本あったっけ?
それも何かのタイミングだったのかな?
当たり前のように抜けるはずなのに・・・。
他の歯は大人のはになっているのに、この1、2本が乳歯のまんま。

けど、無理に抜くんじゃなくて、生え変わりでなくちゃね。
それまで乳歯は精一杯生きてくれるんだろうね。
いつかは終わる一生。
役割が終われば、大人の歯にバトンタッチ。
だからこそ、精一杯生きたいよね。

でも中にはそのまま大人になりたい乳歯もいるのかな?
そのまま大人になれるって思っている乳歯もいるのかな?

乳歯にも乳歯の一生がある。きっと。

乳歯の擬人化を脳内展開してしまう作品。

秀作です。

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バリカタ

4.0わたしの若草物語の三女役だった若い女優さん。また、病人の役です

2021年3月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

母親が精神的にすごく不安定でした。父親は精神科医。
場面の説明が画面の端に入ったり
変わったテイストでしたが、好きな映画でした。
冒頭、父親の精神科医が患者さんと机でまぐわるシーン。次の患者さんは4時半だから、時間はあるけど、早めにくるひとなんだとか。おいおい。
なんだ、奥さんが患者かよ。それは同情申し上げます。オーストラリアの精神科医は出張診療メイン?
お向かいの妊婦さんは双子並みのお腹なのになかなか生まれない。どうやら、シングルマザー。ちょっと変な人。
お父さんが親バカ過ぎる映画でしたけど、おじさんはお父さんに共感せざるを得ませんでした。
電車を何本もやり過ごす最初のシーン、いいですね。興奮して鼻血がでたのかなぁ?と思ってしまいましたが、自分のTシャツを脱いで拭いてあげるなんて、グッときちゃいました。

16歳で抜けた乳歯をグラスに入れてからキスをする。抜けた歯の歯肉を舌がまさぐる快感を想像するとなかなかエグいものがありました。しょっぱいのかなぁ?

あの奥さんと娘が死んだあとの生活を考えると暗澹たるものがありますが、隣人たちと共有したあの日々は彼にはきっと救いになったと思いました。

ミラ役のエリザ・スカンレンがとてもよかったです。旬の彼女といった感じでした。

最後の海のシーンは昔のATGの映画みたいでした。

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カールⅢ世

3.5圧倒的な喪失感

CBさん
2021年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

不眠症ー突破口ーちょっとだけ上向きーロマンス(第1部)ーロマンス(第2部)ー恋物語はひと休みーありふれたキラキラの日常ーシャワータイムの習慣ー再びアナの診療の日ーミラ退院ー招かれざる訪問者ー変化の訪れー死者との心の対話ー海辺にて

各章には、上記のような小題がついている。
しかし、そんなことより、本作は、「人が死ぬ、いなくなる」 ということの圧倒的な喪失感、無力感を味わう映画だ。

最後のテロップでは、音楽なしの浜辺の映像で、波の音だけが聞こえている。そして、その波の音も途中で遠く小さくなっていき、無音となる。・・・これほど、人がいなくなることを、疑似体験させる映画があっただろうか。そういう意味で圧倒的な映画だった・・・強烈。

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CB

4.5全部盛りだった…

2021年3月7日
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鑑賞方法:映画館

ちょっとしたワルに惹かれちゃう病気を抱えた少女、みたいなラブストーリーかと思ってたし、観始めはそう思ったし、なんなら「あらすじ」で書いちゃうとそう見えるのだけど、違ってた。
十代半ばのどうすれば良いのが分からないままのエネルギーや焦燥感、思い込みや一途さに、愛したいこと、愛されたいこと、愛されることの重さ、愛することの辛さ、そのうえ親としての複雑さや中年の危機に「幸せってなんだろう」まで入った、全部入り盛り盛りの、人生みたいな映画だった…
主人公ミラを演じたエリザ・スカンレンも良かったのだけど、登場人物の中で最も多くのことを知り考えて行動することになる父親役のベン・メンデルソーンが本当に素晴らしかった。コレは父親目線のひいき目ではないと思う…
タイトルになっているタイトルバックのシーンが良いね…

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ぱんちょ

4.5きらきらしたもの

2021年3月5日
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やられた。
久々にやられました。。
ラスト15分位涙が止まらなかった。

裕福な家庭で大切に育てられ重病をかかえる16歳のミラと、家族から愛情を受けられず家を出されその日暮らしの不良青年のモーゼス。

初っ端二人の出会いのシーンが鮮烈、効果的でもう掴みはオッケーで、そのままずっと引き込まれました。
ミラの両親も娘を失う恐怖、ミラも16歳らしい思春期の揺らぎと自らの病気の恐怖と受け入れや生きることへの渇望、モーゼスへの恋心、モーゼスも親から拒絶されて傷ついていたり、ミラからの真っ直ぐな気持ちに戸惑い迷って、皆んな苦しんでる。

モーゼスは情け無い程、最低な事するんだけど、
映画の根底には人生の悲哀や優しさや愛情が静かに流れていて、日常の素晴らしさ、感情の機微を丁寧に優しく浮かび上がらせ様々なエッセンスをさり気なく加えながら段々と色味を帯び強い輝きを放つようになり、ラスト近くになると命と愛の尊さが痛いくらいに感じられて涙が自然と流れ出て止まらなかった。

カメラワークもなんの気ない表情のアップなのだけれど、何か印象的で惹きつけられるシーンが沢山あって、ストーリーと上手に混ざり合い、ラストへ込み上がってくる私の感情と涙。やられたって嬉しい感覚です(笑)

派手では無いけれど。
何もない退屈そうな砂場の砂を丁寧に日に透かして見つめていくと、綺麗なダイヤモンドが沢山💎見つかる。
そんな映画が大好きです。

感情の機微を丁寧に優しく浮かび上がらせていて、
バシュティバニヤンのJust Another Diamond Dayを使うなんて、その感覚、大好物ですよ。
監督の今後の作品が楽しみです。

3月3日のひな祭りに観る映画としてはハードだったけれど、観て良かった。

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まゆさん

2.5メインの4人

2021年3月4日
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鑑賞方法:映画館

が4人とも深い闇を持っていて、命の短い少女の初恋が主題ながら、ずっと心の重さを持ちながら見る作品です。

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ごっとん

3.0終盤まで、

かんさん
2021年3月3日
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ストーリーが、わかりませんでした。
そういうことだったんですね。
最後は、いい終わり方だったと思います。

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かん

2.0病気の娘をかかえた両親の葛藤

さん
2021年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

評価で3.6だった事から観に行ったが、残念ながら終始イラつく様な感じで私には消化できない内容だった。これは恋愛映画ではなく、病気の娘をかかえた両親の葛藤を描いた物であり、何ものっけから両親のSEXシーンを出さなくてもいいだろう!と言うイラつきから始まった。
まだ乳歯がある様な女子高生が、たまたま駅で出会った不良に初恋を感じてしまったのだが、その不良たるは実の母からも家を追い出されており、両親としては娘が好きだからと自分たちこそ毛嫌いしているのに娘のためと家に住まわせる。
しかし、夜に病気の娘を連れ出し置き去りにしてしまうなんて愛もへったくりもないよな。ただ本来のワルではないから同情と便利さで同居していたに過ぎないじゃないのかな。
さらに父親に至っては、近所の奧さんにキスしたり精神科医にも関わらず奧さんひとりまともに扱えていない。娘を心配する余り動揺していても精神科医なんだからね。主演のエリザスカンレンは、丸坊主で頑張っていたと思うが、セカチューの長澤まさみ程のインパクトは感じなかったな。

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重

2.5丸坊主

2021年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いわゆるボーイ・ミーツ・ガール的な内容だが、いかんせん主人公2人に魅力が全くない。ストーリー的にも、なんかパッとしない。病はなんなのか、また主人公が突然丸坊主になったり、男の素性が全く不明だったりとか、とにかくすべてにおいて説明不足の感が否めない。
期待していただけにガッカリ感が強い作品であった。

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オクやん

3.0ちょっと残念

2021年2月26日
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鑑賞方法:映画館

 情緒不安定というか、登場人物の感情の起伏が激しすぎて、ついていけないシーンが多々あった。主人公のミラは喜んだと思ったら怒り出す、泣き出したと思ったらまた怒り出す。母親のアナも同じように怒ったり笑ったり忙しい。
 客観的に見ればミラは我儘娘だし、アナはジャンキー、モーゼスはチンピラである。父親で精神科医のヘンリーだけが落ち着いた精神の持ち主かと言えば、実は色情狂だ。どの登場人物も感情移入するには無理がある。
 ミラは体の病気よりも前に精神的に病んでいると思う。学校のトイレのシーンがその証だ。友人からカツラを一瞬だけ貸してほしいと言われて貸すが、貸している間は病気で毛が抜けてしまった頭部を恥じるかのように俯いたままだ。カツラなしでは外に出られないのは、病気と本当に向き合えていない心の弱さを示している。粗暴な言動は弱い心を隠すための鎧だ。ミラが病気と向き合うのは帰宅してカツラを外したときだけである。カツラを外した自分を笑ったり否定しなかったモーゼスに愛情を感じてしまうのもやむを得ない。
 アナは自分の想定する幸せをミラに押し付ける。バイオリンを習い学校に毎日行って、常識的なボーイフレンドとプロム(プロムって何だ?)に参加するのが娘の幸せだと思っている。現在の医学はミラの病気を救えず、対症療法としての鎮痛薬モルヒネを投与するしかない。いつ訪れるかわからない娘の死まで、アナは無理に微笑もうとする。
 モーゼスの狙いはミラが処方されるモルヒネである。モルヒネは健康な人が服用すれば脳内快楽物質を分泌させる。要するに麻薬である。モーゼスはそれを売って生活する。つまりそれがモーゼスの仕事だ。自分になつくミラに愛おしさを感じるが、あくまでも通りすがりの男としての姿勢を崩さない。いつ死んでもいいニヒルな生き方だ。死に対する向き合い方がミラに似ている。それがミラがモーゼスに惹かれる理由のひとつである。

 本作品はタイトル(原題も「Babyteeth」)からして、ミラをベイビーティースに喩えて人生の儚さを表現したかったのかもしれないが、儚い人生にしてはうるさすぎると思った。乳歯はあとから生えてきた永久歯に押されるように抜けるが、それならミラの下に健常者の弟か妹を登場させて、病気の恐ろしさと健康な人には病気の人の感覚は理解できないという人間の溝を表現すれば、もっと立体的な作品になったと思う。ちょっと残念だ。

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耶馬英彦

4.0【生きるということ】

ワンコさん
2021年2月24日
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ミラが、ベイビーティースに例えられているのなら切ないなと思っていた。

僕には、「僕の乳歯は標本になってるんだ」と教えてくれた友達がいる。

虫歯などなく、歯医者になど行ったこともなかったのに、子供の頃、一度歯茎が猛烈に腫れて、やむを得ず歯医者に行ったら、奥歯の永久歯が、乳歯に下からめり込むように生えてきて、乳歯の根っこが横に押し広げられて、歯茎が腫れたらしいのだ。
それで、乳歯を取り除いてもらった時、歯科医が「こんな珍しいことはないので、この乳歯を標本にしたいからくれないか」と頼まれたと言っていた。

(以下ネタバレ)

もっと自由でいたいと願うミラ。
過保護と言われようが、少しでも長生きして欲しいと願う両親。
粗暴だが心の優しいモーズ。
モーズは孤独も抱えている。

ミラの日々変わるウィッグは、途中映し出されるFireworksのようだ。キラキラと色が変わり、そして消える。
ミラは、自分が去る前に、思いっきり輝いてみたかったのだろうか。

ミラに向き合い、こうしようと決めても、なかなか思う通りに振る舞えないのは、よく理解できるような気がする。

愛する人が去ることを、人はそんなに簡単に受け入れられるはずはないのだ。

だから、モーズも、ヘンリーも、アナも葛藤するのだ。

最後のビーチの場面、ミラがヘンリーに、モーズを宜しく頼むと言い残す。
うなずくヘンリー。

ベイビーティースは抜け落ちる運命だ。
しかし、残ったものは、強く結びついて、生きていくことは出来るのだ。

ベイビーティースには、あっさり抜け落ちるものもあれば、僕の友達の乳歯のように頑張り通すものもある。
ミラは、自分自身を精一杯生きたのだ。
花火のようにキラキラもしていたのだ。

それがメッセージなのだ。

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ワンコ

3.0トビーが秀逸

Yoichiroさん
2021年2月23日
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映画館でもらったポストカード。映画の後に見ると、切なくなる構図だった。良作

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Yoichiro
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