「その眼差しの先にみえるもの」異端の鳥 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
その眼差しの先にみえるもの
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第二次大戦下欧州のどこかの田舎の村で、疎開して叔母と暮らしていた少年が、叔母の死により村を離れることになり、何処とも知れぬ自宅を目指し渡り歩いて行く話。
前評判でかなり酷く疎外されたり残酷だったりと聞いていたけれど、そうですか?
確かに何事もなく幸せ、ではもちろん無いし、中盤ぐらいに主人公が直接キツい仕打ちを受ける描写もあったけれど、どちらかというと拾われてお手伝いして寝食提供されるという流れ。
土に首まで埋まったジャケットも虐待じゃないし。
キツい仕打ちを受けるところも、それまでの流れからみると、追い打ち掛けられる前に何でそこから離れなかった?
その時に決意していたってことかも知れないけれど…。
まあ、そこが転機だからねえ。
火事は誰も気付かなかった?
主人公は関係ないけど、列車の件は何故森を待たない?&ママ何でそこに留まってた?
孤児達はいつ見抜いた?
等は特に気になったところで、全体的に雰囲気作りに振りすぎて、淡々としていたり、わざとらしく感じて演出が鼻についたり。
個人的に、もっと生々しいのが好みなもので。
とはいえ、ストリーやエピソード自体は非情に自分の好み。
揉まれて擦られて、絶望から這い上がりつつ、良くも悪くも「大人」になり、色がついていく成長の物語が熱く悲しく恐ろしかった。
太陽の帝国の舞台を欧州にして、少し誇大化した感じ?
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