「エマの考えは、たしかに恐ろしい考えだった」エマ、愛の罠 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
エマの考えは、たしかに恐ろしい考えだった
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この奔放な話の根底には、主人公エマからのポロへの愛を、いや、それだけでなく、言葉にすれば "人類愛" なのだが、そうではなくもっと狭い範囲から始まる "全員愛" とでも呼ぶべきものを感じる。こんな話を映画として成り立たせているのは、一にも二にもエマ役のマリアーナさんの中性的な圧倒的な "美"!!!! その、微笑んでいるかのような無表情で、最初から最後まで貫かれている。
ねえ、この映画って、なんか危険な映画なんじゃないの?? "色彩的な映画" にとどまらず、ちゃんと映画が成り立っている。すごく感情をコントロールされているように感じる。怖い。 ただ、それだけに、圧倒的な凄さを感じる。
男も女も、大人も子供もない、全てが対等な中での、衝動としてのダンス、愛、SEX という世界。
エマが言う、「私が狙っていることを知ったら、驚くよ」 という言葉。ホントに驚いたよ、エマ!!
全然、好きではないけれど、凄い! きっとこの作品、凄い!
恐ろしい映画。個人崇拝に陥っていく姿の始まりが描かれているのだと思う。「21世紀少年」でいう "ともだち" だ。気をつけよう。
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