「スカヨハとアダム・ドライバーの演技力がバケモノ」マリッジ・ストーリー kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)
スカヨハとアダム・ドライバーの演技力がバケモノ
このタイトルで離婚の話。
一度歯車が狂うと元通りは無理なのだなぁ、と。
自分も、周りも、制度も。
色々思うことがありました。
弁護士が絡み、なにを目指して離婚するのかがわからなくなる。勝ちってなんだ?
じゃあ本人たちの気持ちが変わればすべて収まるのか……というとそうじゃない。
一度はずれた歯車は戻らない。
”自分の気持ち”も込みで翻弄されてしまうのは見ようによってはコメディかも。
スカヨハとアダム・ドライバーの演技力がバケモノ。
派手さゼロの脚本と演出で2時間20分惹きつける。
そりゃ主演男優/女優賞に納得っすわー
現実でも全然ありえそうな話。
驚きの展開とかまったく無い。
米国らしい離婚裁判を軸にしたドロドロした離婚話。
劇的に音楽は流れない。ポップコーン食べるタイミングが無いヤツ。
印象的なカメラワークも無し。
でも役者が魅せる。
ここまで演技で魅せる映画は久しぶり
個人的な難点が子供がまったくかわいいと思えなかったこと;
自分が男だからチャーリー側から見ちゃうからかなぁ。
ただ”何にこだわってるの?”ってのがわからなくなるのもこの話の醍醐味なのかも。
ってことはまんまと策にハマってる?
登場人物たちの感情が高ぶったときに使う単語や発音が妙に気持ちいい。生々しいー。
ミニマルのなかのアクセントといいますか。
生理的に好きなやつ。
あとアダム・ドライバーってやっぱすごい役者だな、と。
顔、体格、声……どれもが個性的。
個人的にはちょっと上手くいかないみたいな役、なにかに振り回される役のときが好き。
自分はカイロ・レンってキャラが苦手なんやなーと再認識;
ホント中の人は大好きなのです。
偶然にもジョジョ・ラビットを思い出すシーンとSW ep9を思い出すシーンがあっておほーってなりました。
ジョジョ・ラビット → マリッジ・ストーリーの順番で見た人は絶対思いましたよね?
ジョジョー!ロージー!