「痛い苦しい、それでも一度繋がったものは切れない」マリッジ・ストーリー JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
痛い苦しい、それでも一度繋がったものは切れない
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クレイマークレイマー、ブルーバレンタインがあるこの時代に、この映画が在る価値とは何だろうか。
これはマリッジストーリーだ。主役は子供でも、仕事でもない。ただ二人の人生の一部を切り取っている。ストーリーは山と谷が激しく繰り返されるが、一度繋がったものは消えない。「矛盾しているけど、ずっと愛している」まさに、そういうことだろう。
二人ともに傷つき、痛みながらも、同じ道には戻らなかった。というより、戻れないことを悟っていたのかな。
アダムドライバーがこれまた、最高の怒鳴りを魅せてくれましたな。あの5分だけでも込められた意味は大きい。ただ、二人とも演技がプロすぎて、ナチュラルさが欠けていた気がしなくもない。少し舞台を見せられている気にならなくもなかった。
スカヨハも今までで一番庶民的で好感が持てた。あの奔放な感じと母性溢れる感じが最高でした。彼女そのものって感じがしなくもない。私の中のスカヨハはあんな感じ。
ローラダーンも大げさま身振り手振りでマリアを語るところなんて、良かったですな。あれは名シーン。
しかし「毎朝、君なんか死なないかと思っている」は印象的だった。また、その後の号泣。しんどかった。しんどかった。
あと調査員のおばはんは何であんな感じなん。急にめちゃシュールで笑えたわ。
それと音楽もよかったよね。サントラがほしい。
すごく二人にいい人生を歩んでほしいと祈るけども謎に共感できないだった。思えば、クレイマークレイマーのときも同じことを思った気がするなあ。
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