「テキーラの君」彼女は夢で踊る Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
テキーラの君
広島に実在したストリップ劇場「広島第一劇場」を舞台に、劇場が閉館を迎えるに際し、社長が昔を思い懐かしむ話。
最終日に向かう現在の話と、社長が若かりし日にBARで踊り子と出会い劇場で働くことになった話とを織り交ぜながらみせていく。
今から20年ぐらい昔、会社の社員旅行的なもので旅先にストリップ劇場があると必ず行く大先輩がいて、何度か連れて行かれたことがあったなーと思い出してみる。
当時20代だった自分からみてもエロスとは異なる独特の面白さだったな~とか、小さい劇場の方が比較的面白かったなーとか、ある程度経験積んだであろうベテランの踊り子さんの方が面白かったなーとか…。
片手ぐらいしか行ったことないのにw
「ストリップはストリップ」というセリフからしたら、自分のストリップに対する印象が、本当に好きな人からみたら間違いなのかも知れないけれど。
劇中でストリップのシーンもあるけれど、これっぽっちもエロさは感じないし、クリープがまたハマることハマること。
主人公の淡い思いのノスタルジーに浸り、夢に浸り、ストリップという文化やそのノスタルジックな雰囲気に浸り、何だかモワッと霧の中で、夢現の様な時間だった。
そして鑑賞翌日追記。
何だろうな…雰囲気にハマり過ぎました。
そして、この空気感を上手く書けないのがもどかしい、そして、余韻の長さも素晴らしい。
たまたまだけど、少し酒が入った状態で鑑賞したことによる相乗効果があったのかも知れないけれど、おっさんには是非浸って頂きたい作品
Bacchusさんへ
毎度です!女も酒も映画も嫌いだよ、って言うおじさんにはうけそうに有りませんがw
全国上映予定が2回延期になったので心配してましたが、なんとか陽の目を見て良かったです!
お酒の神様 今晩は。
”主人公の淡い思いのノスタルジーに浸り、夢に浸り、ストリップという文化やそのノスタルジックな雰囲気に浸り、何だかモワッと霧の中で、夢現の様な時間だった。”
的確で詩的で美しいレビューですね。流石です。
私も今作は、冒頭のレディオヘッドの”クリープ”が流れる中でのあのシーンで、一発でヤラレました。
まさか、邦画で”クリープ”があれ程合うとは・・と思った作品でもありました。
では、又。
(今作品、もっと多くの人に見て欲しいなあ・・。広島在住ではありませんが・・)