全裸監督のレビュー・感想・評価
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何のためのモザイクか議論のきっかけになるといい
描きにくいものをズバリと描く思い切りの良さがとにかく目を引く作品だが、脚本も総じて完成度が高いし、美術などの金のかかり方もTVドラマとか明らかに異なる。山田孝之をはじめ、役者陣の芝居も非常に質が高い。80年代バブル末期の勢いとグレーな繁栄がよく描けている。彼らの生き様自体が、現代へのアンチテーゼになっていることは間違いないが、現代社会へのメッセージ性を高く持ち上げずに描いたことが良かった。
後半はやや善悪の構図をわかりやすく対立させすぎかもしれない。ポセイドン企画が巨大な悪者で、村西がそれに徒手空拳で立ち向かうという構図にはめすぎな感はあるが、基本的に娯楽作品なので、それもアリだろう。
AVのモザイクの必要性についての議論が活発になるといいと思う。他国では無修正が当たり前のものが、日本ではヤクザのしのぎになり得るのは、それが違法だからだが、そもそも違法にしておく必要は本当にあるのか。ヘア解禁以降、性描写の規制が変わっていないのは時代に即してないので、本作のヒットを機にその議論が活発になればいいと思う。
エロが過ぎるが、熱いヒューマンドラマ
映画のタイトル以上に人情味があり、ユーモアがあり、残酷さがあり。。たくさん詰まった映画だと感じました。
私は女性です。絡みのシーンの多さに嫌気が差して途中で観るのをやめようかと思いました。
ですが、最後まで見て良かったです!
人間の弱いところ、温かいところ、不器用なところ、打算的なところ、おかしなところなどなど、あらゆる面が見えるよい映画だと思います。
俳優さんたちの表情も細部まで表現されており、心情も丁寧に描かれています。
個人的には社会勉強になる映画だと思います。
ただ、エロが強すぎますが(笑)
この強いエロも重要なコントラストなのかなと私は考えてます。
周囲の人におすすめしたいのですが、おすすめできる人が限られてしまうので、この熱い思いをレビューとして記したいと思います。
黒木香というミューズ
発売?当時、村西監督に寄せた山田孝之のちょい太めの白パンツ姿のシーンにギブアップ。美しくないセックスシーンはやはり苦手。(笑)でもこれだけ騒がれてるのに見ないてはない。で、やっと観ました。
黒木香さんがもてはやされてた当時は子育て真っ最中。可愛いのにおばさん喋りの変な女の子と思っていたけど、今観るとすごい女性だったんだなと思います。
ドラマ自体も面白かったけど、やはりこのドラマは彼女のもの。
シーズン2で段々黒木香が薄れていくの、というセリフがあったけど、立派に黒木香をやり遂げたと思う。
いくつもの奇跡が重なって彼女は産まれた。あっぱれ。
3時間未満で「映画版」は難しいか
シーズン1が2019年8月、同2が2021年6月…。世間の話題を集めてずいぶん経った作品をようやく、まとめて見た。
ネトフリに面白い、見たい作品があるものの、カネを払ってまで見ようとまでは思わなかった。しかし、今年5月から配信が始まった相撲界を舞台にした「サンクチュアリ」を見たいがために、遅ればせながらネトフリを契約し、ようやく本作、全16話を見た。
面白い、よくできている。カネをかけて作っているので、アラを探す方が難しいくらいである。
とはいえ、村西とおるという人物ができていき、アダルトビデオ界でのし上がっていく様を描くシーズン1のほうが見る側はドキドキし、次の展開が楽しみに見られた。シーズン2になると、彼が失敗し、人もカネも離れていく転落する姿がメーンとなってしまい、どうしても見る側の高揚感は大いに殺がれ、ちょっといたたまれない内容になっていった。
そもそも、全部合わせれば10数時間もの長さ。それをパソコン経由ではほとんどの場面で1.5倍速で見た。それでも少なくとも12-13時間くらいはかかったはずである。
昔のように、ビデオに録った連ドラを見るのとは違う。
面白いドラマとはいえ、やはり今の時代には長すぎる。
ドラマに限らず、エンターテインメントに限らず、表現作品=映像や小説なども含め=は、あれ?もう終わり? と思わせるくらいの長さが丁度いいのである。
やはりこれは長すぎる。
むずかしいとは思うが、表題に書いたとおり、3時間未満の劇場映画にできるものなら、それをもう一度見てみたいものである。
周りの女優やスタッフ、ヤクザの話をそっくり切り落とし、村西とおるという超絶タフな男を描くだけでいいと思うのだが…。
シーズン2になって、興味を殺がれる、見ていて辛い展開になっていったのは仕方ないが、最終話で見せる主演・山田孝之と最後まで村西についていく男を演じた玉山鉄二のやり取りはなかなかによい。そのまま、エンディングにボブ・デイランのライク・ア・ローリング・ストーンに流れていくのもジーンとさせられた。
ただ、この部分のやり取りはハリウッド映画のパクリらしい…が。
筆者にとって初めて、配信ドラマを批評したけれど、やはりここは映画ドットコムである。
せいぜい3時間の映画作品を批評する場であるべき、と思う。
長さを短くした映画版を見たい、と思わせる内容になっているのはそれはそれで評価する。
今のところ、ネトフリ配信ドラマから映画版ができてはいないのだよね?
今後はどうなのだろうか。
性革命
この映画を、裏寂しいピンク映画館でなくNetFlixで見ることができる、これこそが村西とおるや黒木香、そして村西軍団全員が夢見ていた性革命。それが実現した映画だと思う。
村西とおるの突き抜けたところ、人としてなっていないところ、全てをさらけ出していて、まるで自分を見るようで泣けてくる。。そんなほろ苦い、エグい、そしてエロい映画だ。
ドラマとして完成度は高い
実話としてとかより
村西がトップの営業マンからポルノへ転身
ビニ本販売や、ビデオ業界へ
逮捕されたり大手から睨まれ潰されそうになっても立ち向かっていく様は面白いドラマだったが
他の人も書いてる方いたが
女性にはポルノを極めていくところはイマイチ理解できないし
極めた結果AV女優も本番をせざるを得なくなり、それは風俗界でもだろうし
基本は禁止されても陰や裏ではするのかもしれないが。。
ポセイドンの社長の事は認められないが
ある意味、本番をしないと言うポリシーを貫けたのなら良かったのに。
偏見かもしれないが
男性のエロへの欲求は底知れず
だからいつの時代もエロ関係は儲かるんだろうが
あまりにも底知れずキリがなく厚かましいぐらい貪欲に思えるのは女性目線だからか。
黒木香の事はよく覚えている
女性としてすごい女性が現れたと思ったし
他の飯島愛だってアダルト出身だったけれど
そんな事は関係なく好きだったなぁ
アダルトを一つの手段としてる女性はいいと思う。
でも、結局はそれで成功するのは一握りで
殆どの女性の権利は認められていない。
令和になっても女性の貧困問題も解決されていないのは
女性軽視が抜けないからだろう。
良かった点は
ドラマの中でバブル期の映像や音楽
懐かしく良かったなー
あの頃、町の何の変哲もない場所にビニ本の自動販売機があり、夜中に慌てて買う人がお釣りを忘れて、翌日子供がそのお釣りをとって駄菓子を買うのが近所で横行していたのを思い出した。
コンドームの自販もなぜにこんなところに?って場所にあり、今思うと人気がない場所だから買いやすいのね。
空き地や団地にエロ本よく落ちてたなぁ
懐かしい
結局のところパート2も見る。
山田孝之が好きだし
他の俳優陣も見応えがあるから
ポルノに関しては
外国の女優が言っていた様に
あなたのはマスターベーションなのよ
そうなの
日本のアダルトは全て男性のマスターベーションの為の物。
それが1番のひっかかりだなぁ
このドラマが見たくなったのは
ジャンポケ斉藤のモノマネを見たからで
アダルト業界を全く知らない、興味がない私みたいな部類にもこの映画の存在を知らしめたのは良い宣伝になったんやろな
追記
パート2まで見ました。
転落していく様は見事。
ただ、バブル崩壊で転落した人は村西とおるだけに限らないが
一世を風靡し大金を手にした者、またそれと恋愛した者
誰も幸せじゃないのがお金のこわさか。
この2人と小室哲哉と朋ちゃんがダブってしまった。
全く才能の種類は違うけど
あと、パート2までみて思った一言
村西とおるってただの口の上手い詐欺師やん。
全話通して
玉山鉄二良かったな
最近あんまり見ないけど
いい役者さんだ
ドラマにすべきではなかった❗
誤解があってはいけない。シーズン1とシーズン2に分けたことで村西とおる監督の半生を単にノンベンダラリンと描いただけになってしまった。シーズン1だけなら間違いなく★5だがシーズン2を描くことで村西の半生が単なるエロスとタナトスの二律背反と言う誠に陳腐な仕立てになってしまった。僕はドラマは俳優陣の力量で、映画は監督の力量で決まるものと言うスタンスをとっている。ただこのドラマに於ける山田孝之はもう素晴らしい以外の何ものでもない。シーズン2にやたら60年代から70年代前半のアメリカンサザンロックを終始流し、安易にアメリカンニューシネマを模してる感じもとても嫌らしさを感じた。シーズン2は90年代ちゅうじゅんからこうはんn
代の筈でBGMでのライクーダやボブ・ディラン、ジョーン・バエズとかのカップリングは頂けない。シーズン1とシーズン2では監督が違うような気もするがいずれにしても総監督がいるわけで、このちぐはぐさ加減は頂けない。
思ったより人間関係の派手さは弱め、S2に期待
正直なところ、あまりイケなかった。いつもビハインドな感じがしていて、どうも逆転劇には見えず。金の力に驚かされるばかりで。
さすがはNETFLIX、と思わせる多彩な街のセットと豪華絢爛な街の彩り。華やかな時代が持つエネルギーを存分に感じる。それだけに、そこまで役者が映えにくくなっていた節はあると思う。
なんと言っても、村西とおるの半生だけに山田孝之の腹の括り方の凄さを感じる。エロにぶつかって喘ぐ生き様は確かに漢らしい。しかし、役者が映えにくいと言った様に、逆転劇には見えず、8話もあっけらかんと終わった気がしている。それぞれの序章と考えれば妥当なのかもしれないが、イマイチ弱く入り込めなかった。
個人的には川上奈々美の回が好きかな。ホントにAV女優かってくらい演技がきちんとハマっていて、結構胸が締め付けられた。まあ、これが状態化していたと思うとここの利権も何もない業界にはなるよね、とは思う。
シーズン2なら…という人も多いので楽しみにしておこう。果たしてどんな性革命が起きるのか。
笑いあり!アダルト業界の原点と昭和の風情のリアルあり!
冴えない営業マンが紆余曲折あってアダルト業界で全裸監督として業界を開拓していく様を描いた物語。実話に基づいている点も魅力の一つ。
「失うものがない人生」「裸で産まれてきたのだから、裸のまま死ねばいい」「恥じることはない」など村西監督の成り行きを知っているからこそ、ふさわしい言葉で印象に残った。
昭和の風情、アダルト業界の原点といった見たこともない景色は、自分の知らない時代で新鮮だった。そして何よりも活気があって、昨今のコロナ禍とは大違いで、時代の違いを感じられた。
ビニ本や販売店が繁盛していた時代は、アダルト業界の発展途上でありながらも、池沢が業界を占めていた。独占するために規制を設け圧力をかけたり、裏社会や警察の力を借りたりで、圧倒的に有利な状況にいた。池沢に逆らえばどうなることか。業界の誰もが池沢の手の中で商売をしていた。
そんな中、折れない信念を持ち、断固として己の道を突き進む村西監督が繰り広げる性革命は、まさに革命者。
作品はコメディ要素も多く、特にチーム村西は一人一人のキャラが濃くて、全8話を毎度面白さを期待して鑑賞できたし、期待を上回る各回だったと思う。
舐めてました。面白かった!
どんな世界でも極めることが大切だと教えてくれました。どんな仕事にも情熱をかけること。真剣に生きること。沢山学びました!このドラマはエロを描いてるんじゃない。生きざま、ビジネス、戦い方が描かれてる。映像、音楽、役者、ストーリー、ビジネス、ヤクザ、警察、昭和平成、最高!山田孝之は本当にすごい俳優さん!
ハイカロリーの全マシドラマ!
シーズン2で完結するという事で、シーズン1から一気見。
見る前は
エロ7:コメディ3
くらいかと思っていたら
バイオレンスでシリアス要素が強く、そのアクセントとしてエロとコメディがあり、緩急がうまくつけられていると思った。
現代では、ネットを検索すればすぐにエロ画像は見られるのに、地上波では深夜でも女性の胸は見られなくなっている。
それどころか、巨乳に見える着衣の女性や、二次元のイラストが批判され、排除する声も。
30年以上も前に、「女性自らが性に奔放になっても良い」と主張していた黒木香の方が、余程フェミニストの魂を持っていると思ったりもした。
昭和から平成に移る時代の街並みや、ヘアメイク、ファッション、空気感などもかなり忠実に再現されているので、それを楽しむ事も出来る。
見終わった後にはぐったり疲れるが、心地良い疲労と、活力が湧いてくる。
女性目線から一言
“エロ大国日本”の基礎を作り上げたAV監督の物語ですね。
評価している人の多くが男性なので女性目線から書きますね。
2019年配信された当初からおすすめ絶対見て!と言うのが全員男性ばかりで、周りの女性からはそんな、声聞きませんでした。(私の周りだけかな?)
実際、1話だけ見てお腹いっぱい、胸焼けして2話以降見ていません。
生々しい感じが受け付けないんですが、他の女性はどうでしょうか。
ある研究では女性はセクシーな女性が嫌いという研究が出ています。嫌悪感はそこから来るのかな?(SEXそのものはとても好きですが、人のは見たくない、たとえ演技でも)
シーズン2もめちゃくちゃ話題になっていますが、私は観ることはないでしょう。
最高に面白かったです。
ただ 映画業界に多大な迷惑をかけたイメージフィールド社が製作しているのが気に入らない。
散々いろんな業者のお金踏み倒した会社がのうのうとこういうのに関わっているてのがね。
映画界テレビ界もこんな製作会社使うなよ。と思う。
ナイスです!!
フィクションも入ってるのでしょうが、村西監督スゲー!!の一言です。
AV業界、ヤクザ、警察がスリリングに絡んでいく様は圧巻でしたね。
村西監督が自分のエロスを極める為に果敢に切り込んでいく姿に
終始引き込まれました。黒木薫も本当に凄い!民法ではこんな
凄いドラマ見れないですね!!
AV聡明気を駆け抜けた巨匠に完敗!!
1話から一気見してしまった
英語教材を売る成績の芳しくないサラリーマン村西。
妻には不倫され、会社は売上を持ち逃げされ倒産し、どん底にいると、トシと出会う。トシとビニ本を販売する商売をはじめAV業界へと流れていく。
ジャンポケ斎藤さんの物真似を先に見てしまっていたので、パンイチの撮影とか、ホラ貝の、シーンとか斎藤さんそのままだった。誇張してるかと思いきや。
第1話の営業トークもままならない村西とAV業界に染まってからの村西が違いすぎる。自信を持てばわたしたちはなんにだってなれるんだ、と思った。
AV女優の黒木香の存在感がすごい。
親に縛られて育てられたお嬢様。母子家庭なのになぜかお金がある自分の家の秘密を知ってしまい、自分も自由に生きたいと思い、興味のある、性の世界へ足を踏み入れていく。
もうなんというかエロではなくたしかに芸術だった。黒木香自信がこれは哲学ですと言っていたが、本当にそんな感じ。ホラ貝を吹いていて明らかに変な演出なのになんかじっくりみちゃう。不思議。
山田孝之、満島真之介、玉山鉄二、小雪、ピエール瀧など、Netflix限定のドラマにはもったいない豪華キャストでみんな体当たりです。
日本のエロ業界の歴史がわかるのと、当時の日本の雰囲気が、ノスタルジックでよい。
ビニ本はビニ本でロマンがきっとあったんでしょうね。
いまは簡単にネットにエロが落ちているからなあ。
バランス感覚がナイスです!ファンタスティックです!
いまさらながら視聴したのですが、8話いっき見してしまいました。
なんといってもシリアスとセクシーとコメディのバランスが絶妙で嫌味なく見ることができました。
こういう攻めた内容や、お金のかけ方をしたドラマを見ていると民放ドラマの限界をどうしても感じてしまいます。
どの役者さんもキャラを立てるのが上手でよかったのですが、個人的にはリリーフランキー、石橋凌、國村隼の3人がむちゃくちゃかっこよくて好きでした。
しいて残念だった点を挙げるとしたら、1シーズンでまとめようとしてせかせかした展開になっているところでしょうか。Netflixもここまで話題になるとは思っていなかったのかも知れませんが最初から複数シーズンで作る予定だったらもっと濃密なストーリーになっていたかも、と思うと少し残念です。ただ、8話でひとまず完結という手軽さもここまでのヒットを助けたのかもと思うと何とも言えませんが。
どちらにしても、とてもインタレスティングな作品で、シーズン2も期待です。
全42件中、1~20件目を表示