「アイドルみんな頑張れ」みぽりん KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
アイドルみんな頑張れ
アイドルとは何か、アイドルに求めるものとは、アイドルは人間であるべきか否か。
サイコスリラー×地下ドル事情。
怖い人も頑張るアイドルも好きなので楽しく観られた。
六甲山の奥にひっそりと佇む山荘の中、苦行のボイストレーニングが始まる。
妙に現実的で心底ムカつくヤバさを持つみぽりん先生。
いるよね、最初は普通だと思っていた人が実はゴリゴリに精神を病んでたとか、変なポイントで急にキレ出すとか、そういう人。自分の固定観念を強く押し付けてわけわからなくしてくる人。
そういう人に限って「自分は違う」とか言いがちなのよね。
明らかに見下したキレ方をさせるものだから、観ているだけでストレスがググッと溜まってくる。
優花の生徒らしい態度やたまにイラッとしている辺りはなんとなく私の感覚にも近くて、まるで私が怒られているような気分になった。
みぽりん先生の恐ろしさはもちろんだけど、さりげなく後ろに何か居るのが一番怖かった。
オカルト風味も感じられる嬉しさ。
急激な方向転換とカオスなクライマックスに笑わされる。
終盤のダラダラした付け足しはかなりウザかったけれど、ラストカットがすごく良くて爽快に観終わることができた。
優花がアイドルしてるところをもっと観たかった気持ちがある。
人気投票で1位になれる所以を知りたい。
正直あの感じで1位とかソロデビューとかは普通にありえないと思う。
しつこく繰り返す市民税ギャグが結構苦手だった。
住民税よりも年金と保険料のほうがしんどいでしょ。
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