喜劇 愛妻物語のレビュー・感想・評価
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【”それでも、妻は”幸福を呼ぶ赤いパンツ”を穿いている・・。セックスレス2カ月の夫婦の面白きロケハンロードムービー。面白くて・・、ホロリとします・・。】
■印象的なシーン及び突っ込み
1.売れない脚本家、豪太(濱田岳)の妻チカ(水川あさみ)の夫に対する毒舌が凄い。
”うぜー、息すんな!””死んじゃうよ・・””死ね!”
といったシーンが1000回位繰り返されるのであるが、何故か嫌な感じがしない・・。
2.豪太の提案した案がテキトーな編集者に受け入れられ、家族で香川に行くことに・・。
ー青春18切符で東京から香川までって・・。豪太の年収50万円だもんなあ・・。-
3.旅行先での節約術の数々
チカの予約したホテルはシングル・・。チカは豪太と娘アキ(新津ちせ)をフロントを通させ,自分は電信柱をよじ登り、必死の思い出裏口から部屋へ・・。
ー豪太に罵詈雑言を浴びせかけても、自分が頑張るんだね、チカ・・。-
酒好きのチカは試飲用の赤ワインを水筒に・・。
4.豪太の執念の2年ぶりのセックスを求めての面白きモノローグの数々。
ー妻の態度を観察しつつの独白がとても、オモシロイ・・。素直に言えないところが尚、オモシロイ・・。-
5.チカの親友由美(夏帆)の後押しもあり、漸く合体した後、少し夫婦仲は改善するが・・。そして、家族三人で訪れた寿司屋でチカがぐいぐい呑む日本酒は”コシノカイテン・・越の回転?腰の回転?・・、小ネタもおかしい・・。
ー夫婦の夜の営みは大切ですな・・。ー
<豪太の力作の脚本が何故かボツになり・・川辺で妻の口から出た言葉・・。
親子三人で抱き合いながら大泣きするシーンで、ホロリと来てしまい、冒頭からアップになっていた赤いパンツの謎が明かされて再びホロリと泣き笑い・・。
チカの毒舌は夫の脚本家としての力を信じるが故の、”応援”であり、“愛”であった。
濱田岳さんは勿論の事、水川あさみさんってこんなに素晴らしい女優さんだったのか!という嬉しい発見も出来た作品。
足立伸さんの書いた脚本の映画を、今後も観たいと改めて思った作品でもある。>
コシノカイテン
水川あさみに濱田岳。絶対イケそうな根拠のない自信がありました。確信に変わるのにさほど時間は要りませんでした。
やっぱりタンクトップには赤パンツ。
新津ちせちゃんの困った顔の演技すごく良かったです。海水浴場の監視員のあの腹!ソフトクリーム柄の浴衣の光石研も普通に良かったです。なんと言っても、女子高生が白眼むいて腰振りながら伸ばし棒でうどんを伸ばすシーンがエロくて圧巻でした。
10年前だったら、アタシのパンツも立派なテントを張っていたでしょう。
水川あさみはもちろんアタシのかみさんではないからこそ、妄想してしまうのですが。夏帆のセリフもいやらしかったですね。
あのパンツはピンクに見えました。それだけ長く大事にはいている証拠。夫婦愛ですね。深紅の赤パンツは東京ではなんと言っても巣鴨商店街のマルモです。たぶん赤パンツを買うシーンは巣鴨ですね。私も赤パンを世話になった人の還暦のお祝いに買ってあげたことがある。男用も充実しています。還暦のお祝いに浦和レッズのファンの人なので、レッズの赤いシャツをあげたいが、幹事がパンツまでは予算が足りないというので、下は巣鴨の赤パン(ボクサーパンツ)で間に合わせたのだ。気が利くアタシは奥様用の赤パンツも買って幹事に渡した。蛇足ですが、その御仁はたぶん奥様ではない人に履かせた可能性が高いとみんな言ってました。
讃岐うどんのコシ(腰)は足踏みによって生まれる。惜しむらくはやたらと合体に持ち込みたい豪太がチカにマッサージする場面で、「しつけーんだよ、そんなにマッサージが好きなら、アタシがあんたの中途半端なこいつを鍛えてやるよ」とふんずけるシーンがあれば☆5つでした。
香川の寿司屋で水川あさみが呑んでいた冷酒の名前はコシノカイテンでした。腰の回転。気付いた? 気付かなかった人はもう一回観て下さいね。
この映画シリーズ化できると思いますよ。釣りバカ日誌には及ばなくても5シリーズぐらいは行けそうです。 水川あさみはテレビドラマで看護師長役(主演は中島あやみでしたが、彼女の方が主役だと思ってとても楽しみに観ていたアタシ。 松竹じゃないけど、もしかして、日本映画の金脈堀当てたかも。初日のシアターは中高年の方が多かったです。それだけ、シリーズ化できそうな笑って泣ける邦画への期待が高いのではないでしょうか。
さて、次回作はどこがロケ地になるのでしょうか。豪太は絶対車の免許取ってはダメです。大久保佳代子はレギュラー決定ですね。次回作のお酒の名前も楽しみです。
喜劇じゃない。悲劇 愛夫物語
悲劇 愛夫物語 というタイトルにした方が、内容的にはしっくりくるはずだ。
香川の旅の終わりに家族3人抱き合って、路上で罵りあって泣いて笑う姿は悲喜こもごもで、情けなすぎて笑うしかない悲劇そのものだ。
水川あさみ演じる妻は、映画の最初から最後まで、ずーっと怒ってる。
けれど、いつも幸せを呼ぶ赤い勝負パンツをはいて、実は夫の成功を誰よりも祈って経済的にも夫を支えて愛し続けているのだ。
濱田岳演じる夫は妻を愛しているのだろうか。女性目線で観ると、妻や他の女性への飽くなき欲情は感じたが、愛妻物語という程の愛情が感じられない。
喜劇というタイトルの割に1箇所も笑えないし、痛快で明るい話の展開ではない。
シングルの部屋に3人で泊まるため塀を乗り越えて忍び込んだり、3人でかけうどんを2杯しか頼まなかったり、貧乏ゆえの悲哀も感じる。夫の書いたシナリオは日の目を見ることはなく、まさに悲劇の連続だった。
お色気目線での見どころとしては、水川あさみの赤いデカパン姿のお尻と大久保佳代子の胸の谷間くらいか。その需要があるかどうかは別として。
その他には、夏帆のロングワンピース姿のみずみずしさも印象に残った。
テレ東の深夜スペシャルドラマ?
結婚や離婚を考えている人に見て貰いたい
「百円の恋」「嘘八百」などで知られている脚本家の足立紳さんが、自らの体験を脚本、自ら監督した作品。
正直に話すと、本作品の内容、内容をストレートに受け入れてしまえば、こんな夫は嫌、こんな奥さんとは一緒にいたくない、子供がうざいとなりますが、色々な見かたでみるのなら、ある意味、人間の幸せの有り方や考え方に関して考えさせられます。
見る人にとっては賛否両論になるだろうけど、私も食えない時代があり、小言を言われても懸命にサポートしてくれる家族がいるのはいいなと思うし、逆に考えれば、本当に好きでもないのに、お金だけある人と結婚して、そのステータスだけ味わっている人もいるだろうし、私自身、男と女はある意味、友情で結ばれる事はないと思っていますが、時にこう言った家族の話を見ると、男同士や女同士のような男女の付き合いもあるんだなと感心させられる。
結婚にしても、子供を作るにせよ、人生を歩むにしても、人間覚悟がいると思いますが、この夫婦は、ある意味、その覚悟の上で、夢や可能性を信じて、今の今ままで生活してきたのかな・・・・・
私的には、羨ましくなります。
男性の本音、女性の本音も見れて私的には、面白かったな・・・・・
良い映画と言うよりも、今、離婚をしようと思っている人や、結婚を考えている人にこの映画を見て欲しいかな・・・
結ばれた者同士の覚悟や思いやりの根っこのようなモノがあると思うね。
笑って泣ける映画ではなく、笑いながら泣ける映画
大声を出して笑いながら、胸が締め付けられて涙が止まらない。
ごく稀にそんなシーンに巡り合います。
私の場合『SING』の洗車のシーンや、『ビフォア・サンセット』のラストのダンスシーンなど。
表面的な“出来事”として捉えると可笑しくて笑えるシチュエーションだけど、そこに至る二人の思いが胸に迫って泣けてくる…
そんな、主観と客観が同時に自分の中に入ってくる感覚に、ものすごく興奮するのですが、
これって映画ならではの体感ではないでしょうか?
『喜劇 愛妻物語』も、そんなシーンがある映画でした。
しょっぱなから、水川あさみのパンツのアップ!!
くたびれた毛玉に目が釘付けww
ものすごい生活感は、近所にいそうな感じで引き込まれます。
男の「ヤリたい!」気持ちの熱量は理解出来ないものの、妻とのセックスに向けての計画と努力の空回りが笑えました。
原作が小説なので、主人公の心情がナレーションで語られるのですが、その声がモロ『W座』
ホントやめて〜〜〜!!
WOWOWに『W座からの招待状』という番組があって、毎週ハズレ無しの厳選された映画を堪能しています。
番組の冒頭に、その日に放映される作品からの招待状が届くスタイルなのですが
文:小山薫堂、絵:信濃八太郎、声:濱田岳、音:阿部海太郎
なんとも贅沢な招待状で、とくに濱田岳さんの声は、普段より抑えたトーンの中に穏やかな温かみがあって、心地良く映画の世界に誘ってくれます…って、まさにその声で!!
W座の素敵な声が、セックスしたい男の心の内を切々と語る!
キモさ倍増〜ww
そんな、妻とのセックスに向かってあの手のこの手を駆使する夫に対して、もはや反射神経で拒否する妻の斬れ味が鋭いww
不甲斐ない旦那に愛想が尽きている妻から
スラスラ出てくる暴言は、酷過ぎて笑えます。
美人でしっかり者の妻は、苦しい家計をやりくりする一家の大黒柱。
酒の飲みっぷりもカッコイイです。
立て板に水の罵詈雑言マシーンと化した妻の聞くに耐えない言葉を、セックスしたい一心で受け流す夫。
上辺だけのご機嫌取りは、負のスパイラルにハマっていきます。
でも、愛想は尽きても、愛は尽きていない。
むしろ才能を認めているからこそ苛立ちも強く、罵詈雑言も奮い立って欲しいと思っているがゆえ(?)
それなのに、チャンスを逃しても愚痴るだけの夫に対してついに…!
好感度が下がるであろう、濱田岳のエロに必死な演技が凄かったww
そしてラストの何とも言えない表情も絶妙!!
笑いながら愛しさに包まれる映画でした。
追記:大久保さんのグイグイ来るエロスと、夏帆ちゃんの匂い立つエロスも見どころです。(^^)
水川あさみの怒りっぷりが最強!☆!☆!☆!
2019 32nd TIFF
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