喜劇 愛妻物語のレビュー・感想・評価
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ゲスの極み…だけれども…
この旦那、相当なゲスです。というのは、何かといえばセックス、セックスと、性的欲求の捌け口を捜しているのですから。自分で処理できるのならばまだマシですが、それでは足りない模様。なぜゲスといわねばならないのかは、お察しいただけることと思います。仕事でも家庭でも浮かばれないからこそのありさまなのだというのは理解できます。ただ、救いなのは、そういうゲスなありさまを戒めてくれる「愛妻」がいたからではないでしょうか。妻に対する態度もなかなかにひどいのはそうなのですが、本当に孤立無縁の状態になったらと考えると、なんとか持ち堪えているのは、妻であったり家庭であったりのおかげなのだろうと思います。見ていて無様な男の姿とて、なりたくてなったわけではないというところには少し共感します。誰しもひとには見せないだけで、何かしらの闇を抱えているものですから。
足立伸は第二の山田洋次になるのでは…?
原作は読んでおらず、脚本を読んでから鑑賞。
脚本を読んでいる時から、既に自分の頭の中ではチカちゃんのセリフが水川あさみさんの声で再生されており、作品を観てもやはりハマり役だった。
今作は足立伸さん夫婦の実話がもとになっており、脚本・監督も自身がやられているということで、チカちゃんが缶チューハイにストローを挿して飲んでいたり、家のお茶がいい具合に薄かったり、たぶんここはリアルなんだろうなと考えながら観るのが面白かった!
吾妻さんのキャスティングが大久保佳代子さんであること、夏帆さんがすっごくイヤらしく撮られてるところなんかは、作品からも分かるように足立伸という男がいかにスケベなのかが伝わってくる 笑
観に行った時には一席ずつ間隔を空けるという規制がなくなっていたため、多くの人たちと鑑賞をすることに。
夫婦で来られていたり、年齢層は割と高かったかな。
チカちゃんの罵詈雑言や皮肉が発せられる度に笑いが起きており、ラストでは隣の女性は涙しておりました。
まさに笑って泣ける作品。
作品と観客たちが作り出す雰囲気が、最近だと「男はつらいよ」「家族はつらいよ」の時以来だった。
というか、山田洋次作品以外では感じられなかった劇場全体が一つになる感覚があった。
原作「乳房に蚊」は読んでいなかったが、これの次作にあたる「それでも俺は、妻としたい」は読んでおり、こちらの実写化はもちろん、是非とも足立家を扱った作品を作り続けて欲しい。
観たことを激しく後悔できる映画。
ウダツの上がらない亭主(濱田岳)に対し、10年間、セックスレスを押し通し、罵詈雑言をノンストップで浴びせ続ける女房(水川あさみ)による、言葉によるDVをノンストップ115分間も押しつけられる、もう勘弁してください以外に言葉も出ない、いったいこのどこが「喜劇」なのか理解もできない作品でした。
全然ハッピーエンドじゃないよ。
売れない脚本家でダメな夫だけど性欲だけは立派な豪太とそんな夫に毎日暴言を吐く奥さんチカとその娘アキの香川旅行珍道中。
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この奥さんの口の悪さが最高で、絶対水川あさみこの役の時ストレスとかなかっただろうな。邦画で特に女の人は口悪いってあんま無いけど、かなり爽快な口の悪さでした。
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あとは、女子会の描き方上手い。特に女子の下ネタ話、監督も脚本も同じ足立紳さんだけど、この人男なのに女子会に潜入したことあるんかってぐらいあれはほぼリアルだった(笑)どうです、男の皆さん、女の下ネタは全然見てて笑えないでしょ?なんなら居心地悪かったでしょ?.
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でも最後なんだかんだ2人は幸せそうには見えるけどこれって、ダメな男から離れられずにとらわれちゃう女から見たらホラーな話だよ。
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きっとこんなに毎日暴言を聞かされて夫の方が可哀想だと思ってる人多いと思うけど、この旦那からしたら暴言吐かれるよりヤラせてくれないことが妻への最大の怒りなわけで。
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なんなら、あの大久保佳代子との関係が奥さんにバレるわけでもなく、ただ何も解決されず事実として提示されたことがホラーだわ。あの男は奥さんともヤレて結局浮気相手ともヤってるだろ。
キレッキレの妻からダメッダメの夫への愛は感じたけど。。。
私には、あまり笑えませんでした。
何より、娘・アキがかわいそうでした。
両親が言い合い、妻が夫をけなしてる姿を見せる。
何なら、ダメなパパだとママに言い聞かされる。
親より早く起きても、一人でテレビやYouTube見てて。
そこが先導してしまいました。
私自身もよく言われていますが、
本当にいやだったら一緒にいないかな。って
結局、香川に取材旅行について行って、免許のない夫に代わって運転してあげる姿。
親子3人でシングルに泊まろうと電柱をよじ登る姿。
巣鴨の赤パンツを色あせるまで履き続ける姿。
手書きの原稿をパソコンで打ち直す姿。
映画化されるかもしれない主人の名前の入った脚本をこっそり見る姿。
って、おい!!
夫の事、ダメッダメとか言ってるくせにしっかり愛してるじゃないの。
タイトル、愛妻ってなってるけど、この映画、愛夫じゃないの!!
愛は感じたけど、
でも、子供の前でパパを悪く言うのはやめてほしい。
※ワンデーフリーパスポート 1作目。
否定姫
恐妻であるチカさんの容赦ない罵倒に
中盤までは嫌な気分になったものの、
愛情が無い、或いは愛された事ない人では無いから、
子供の事は大切にしてる。可愛がってる。
常にイライラして家族を罵っていたら、
むずかる子供に手をあげるのかとヒヤヒヤしましたが、
決してそんな事は無く。
まあ、目の前でいつもあれだけの喧嘩してる両親を見て育ったら、卑屈になりそうだけど、、
しかし
チカさんはセリフ聞いてるとずっと否定的。
気の合う友人のユミちゃんの話を聞く時も
肯定してる感じは無かった。
自分の話はずっと愚痴だし。
10年も稼ぎが無くて、家事にも参加しないダメ夫と暮らすとマイナス思考の塊りになっちゃうんでしょうか。
ラスト、夫の書き上げた原稿を
笑いながらパソコンで打ち込むシーンにホッコリ。
なんだなんだ、やっぱり惚れてんのねと。
鬼のパンツはいいパンツ
予告が中々面白そうだったので鑑賞。
予告を見ただけでも濱田岳と水川あさみがお似合いだと分かる。役柄もすっげぇ合ってるし
案の定、かなり笑えました。
そして案の定、お似合いでした。
もうね、もっと見たいです。深夜ドラマ化希望
年収50万円の超売れない脚本家、豪太(濱田岳)は超鬼嫁チカ(水川あさみ)と娘アキ(新津ちせ)ととても幸せとは言えない暮らしを日々送っていた。
2人の掛け合いが最高なんですよ。
腹の底から笑える。久々に劇場がたくさんの笑いに包まれていました。「海キレイ〜!」のシーンが1番好きです
香川に旅行に来ているだけなのに見応えバッチリ。
テンポよく会話が進むので全く飽きないし、かといって間のとり方はちゃんとしているのでしっかり笑える。
沈黙の間の2人もスゴい。なんとも言えない表情で、それにまた笑えてしまう。
細かい演出もあって綺麗にまとまっている。
あの妙な音楽もピッタリでニヤッとしてしまうし、泣けてしまうところもあってよく出来てるな〜と。
まぁ、でも映画だから急展開が欲しかったかな。
うわ、どうなるんだろ。と思うところは所々あったが、なんか物足りない。そこを求めてもしょうがないか。
友人の後押しは大切だなと。
1人じゃなんにも出来ないんだなと。
言いたいこと言えて、助け合って、本当は愛し合っている夫婦。理想かもしれないな
意外と色々と考えさせられました
でも、かなり笑えるいい作品でした。
レビュー薄くなってしまったけど、オススメです。
ダメダメ夫への怒りとあきらめと愛着
オープニングのテーマ曲・・・アレンジされてメロディが変わってますがすぐにわかりました。
(あ、これ、「阿修羅のごとく」のテーマ曲だよね)
原曲はトルコの行進曲だとは知っていましたが、この際なので検索すると、『ジェッディン・デデン』というトルコでは一番ポピュラーな軍楽曲(メフテル)で、実は歌もついているとは初めて知りました。ちなみにこのメフテルというものが現在の行進曲の原型みたいです。
怖いんだけど、なんだかユーモラスなこの曲がちょっと脱力系にアレンジされていて、救いようがないクズ夫に妻のイライラがどんどん募っていく、緊張感に可笑しみを添えています。
濱田岳さんのニヤけた顔が最高にムカつき、さすがの演技です。水川さんのあまりに見事な罵詈雑言が心地よく響いて、ちょっとうとうとしてしまい、二人がイイ感じになった所を見逃してしまった↷配信になったら必ず観ます。子役の子もうまかったけれど、実年齢より幼い役をやっているんでしょうか。抱っこをせがむのは無理があったので、もう少し小さい子にするか、おんぶに変更してあげた方が良かったかな。
勝手に
122本目。
奥さんからしてみれば、勝手にシゴイてろ。
男の立場だと笑えるけど、笑えない。
したいと思った時って、どんな手を使ってでもと思うもん。
香川での最後のあのシーンはカメラワークも含め凄く良かったと思う。
何だかんだで男の本能、女の本質を画いていると思う。
足立紳、監督の才能もすごいよ…そして水川あさみはベストを叩き出してしまった◎
めちゃくちゃ面白かった。お互いに慣れ過ぎて普段の思いやりが凄〜く薄まっているリアル過ぎる夫婦の感じにはかなり圧倒されたし、自分も同じような言動しまくってるな…ってとこで心が痛くなる瞬間はかなりあったけど、とにかく面白かった。足立紳って本当脚本もそうだけど、映画監督の才能相当ある…ってとこを監督作品見てこれでもかってぐらい見せつけられる。今回のは自伝的小説を自身で脚本・監督してるってのも良かったけど、それを見事に唯一無二の凄い映画作品として世に出してて、マジで尊敬だよ…脱帽だよ。
キャスティングももう凄い良い。てかこの映画に出てる人子役含めみんなしっくりと役にハマってるし演技バカ上手いし、キャリア爆上がりしたなって感じだった。(子ども役の新津ちせちゃんは、割とよく見る…?と思ったら、エールの森七菜幼少期や3月のライオンのももやってた子だと気付いた。そこにいるだけで良いってぐらいとても良かった)。語彙力が乏しいからこんな事しか言えない、というより、なんか本当素直に、映画見た感想を、感情を伝えようとすると上記のような文になりました笑。
ここからは自分の勝手な考えだけど、日本アカデミーって審査員達が「今年の5本はこれですね」って映画を選んで、大体そこから主演女優賞だの助演男優賞だの新人賞、監督、脚本賞だの自然と選出されてきますよね。そして作品自体を(あの日本アカデミーの中で)評価されなかった作品でも、その中で極めて良い動きしてた俳優陣が各種賞にちょこちょこ出て最優秀とっていくパターンもよくありますが(菅田将暉の「あゝ、荒野」、蒼井優の「彼女がその名を知らない鳥たち」、安藤サクラの「百円の恋」でとった最優秀主演とかまさにその類)、今回の水川あさみはそうなるんじゃないか…?ってぐらい最高に良かった気が。勿論作品自体も、夫婦のリアルや性や、家族の感じや、好きな事や夢で食べていきたいけど上手くいかない日々が目を覆いたくなるぐらいの現実が如実に描かれている上に、ロードムービーのような形で進んでくエンタメ性のある展開もあってめちゃ面白いし評価されるべきなんだけど、割とこの手の映画は単館系扱いでレースから外されがちだから(そこに吉永小百合や天海祐希や舘ひろしなどが出てると外されないがちだけど)、作品自体が大きくピックアップされないにしても、マジで水川あさみだけは最後の砦として順当な評価を与えられて欲しい…!!と強く願わざるを得ないぐらいの演技だった。あの演技を見るためだけに行ってもいいぐらいの。(主演の濱田岳も言わずもがな演技ばか上手くて、水川あさみ演じるチカをめちゃくちゃ苛立たせてチカ目線で見てる私もめちゃくちゃ苛立たせて、相変わらず良かったけど、あの人の場合「アヒルと鴨〜」とかで既に日本映画界での存在感と言うか立ち位置が確立されているので割愛しますw)
水川あさみ良かったな、すっごい良かったな。
私が思ってる以上に超良い評価(既にされてるんだろうけど)されて欲しいなぁ。
家族愛よりも性的欲求が勝る描き方ってどうなの?
例え稼ぎが少なくても、夫が家事も育児もしていて、それで仕事に対しても自分からアクションを起こしているけど、なかなか仕事に結びつかない上での恐妻ぶりであるとすれば、「もうちょっと認めてあげてもいいよ」と思うし、理不尽な怒りをぶつけられているようなものと感じられるのだが、モデルがどうかは知らないが、明らかに今作で言えば妻の恐妻ぶりは夫側に原因がある。
妻がパートをして支えていて、節約もしているのに、作る料理にケチをつけたり、手伝わないし、仕事もしない。更に妻が料理を作ることがあたりまえのように携帯をいじっているような姿を見て、心地よい妻がどこにいるだろうか。
それでも妻は本気で「仕事を変えろ」とは言わない。ということは、才能は認めてくれているのだけど、意欲や態度が気に食わないのだ。クリエイティブな仕事をしている人であれば、そこを認めてくれているというのは大きいと思う。
夫の取材のために、パートを休み、宿泊料や交通費は明らかに奥さんから出ているわけで、そこにまたケチを付けてくるって...どういう神経してるの...罵声飛んできてあたりまえ。
そこをはき違えて性的思考にベクトルを置いている今作はどうなのだろうか。
何かといえばセックスレスを解消する方向に話が向かってしまうし、相手にしてもらえにいとなると、大久保さんと浮気しようとしたり、泥酔いの女性にいたずらしようとしたり...浜田岳が演じているから、なんとなくやんわりとしているのだが、よくよく考えると相当なゲス野郎だ。
がんばってはいるけど、上手くいかない夫婦の関係性や掛け合いを喜劇にしたいということは、なんとなく伝わってくるのだけど、家族愛よりも私欲に向いた描き方はどうなのだろうか...監督自身がモデルなのに、自分をここまでゲス野郎にする必要性ってあるの??
ウチの4,500円は、他のウチの45万だから!
なるほどね、監督の足立紳の自伝がこの映画のベースか。「百円の恋」の脚本で有名になったものなあ、とちょっとプロフィールを眺めてみたら、「志乃ちゃんは~」も「恋」(岡田奈々)もそうだったのか。どっちもいい映画だったよ。
それに比べてこの映画はまあまあ。とにかく豪太のダメっぷりが全編を通しているので、受け入れない人にはキツイ、苦い、歯がゆい、苛立つ。半面、チカの鬼嫁っぷりは、イタイ、切ない、見苦しい。これでは”悲劇恐妻物語”でしかない。さらに、音楽が、その感情を煽っている。でも、「別れる!」を繰り返すチカが実行に移さないのは、実は豪太の才能を愛してるからだと後でわかる。それは、川べりで3人で泣き笑う姿で十分伝わってくる。いいじゃないか、こいつらがそれでいいのなら、こいつらの好きにさせとけよ、って、けして投げやりに言うのではなく、薄笑いと苦笑いの混じった顔で言いたくなるよなあ。
喜劇なの?
高評価の人が多いので人によって感じ方が違うのか。私には恐妻というよりかなりDV寄りのグレーゾーンにしか思えなかった。旦那は喜んでるようだから問題はないんだろうけど…。
「セックスレス」がテーマの一つになってるけど、真剣に悩んでる人には参考にならないと思う。あんな悩みじゃないだろうし。
それから、妻がケチなのはいいけど、ビジネスホテルのシングルに親子3人で泊まるために妻だけ塀から不法侵入とか、ワイナリーで試飲用のワインを水筒に詰める(夫も最初はビビっていたのに結局自分からペットボトルに詰めていた)とか明らかな犯罪(しかも成功)は笑えない。せめて従業員に見つかって説教の一つもされてほしかった。旦那の酔っぱらい女性の介抱事件もそう。被害者面してるけど、おまわりさんに見つかんなきゃ実行してただろうに。
ついでに、青春18きっぷで東京から高松まで移動するシーンの詰めが甘い。PR記事ではそれも売りだったようなのでちゃんと詰めて欲しかった。
・東京~高松間では乗るはずのない電車に乗っていた。撮影協力がJR四国になってたので、全部四国で撮ったからなんだろうけど。JR西日本はロケサービスやってるんだから使えばよかったのでは。
・東京を始発で出ても今の平日ダイヤで高松に着くのは17時37分。夏とはいえあんな日の高いうちに着くのおかしくない?(途中で宿泊した描写もなし) しかも途中で乗り遅れてるよ…。
・ 途中で降りた駅でちらっと映る駅名標がJR四国仕様(想定される行程では高松駅以外ありえない)。上からダミーの駅名標を貼ったりすればよかったのに。
・奥さんが犯罪的なケチなのに、マリンライナーの指定席(親子3人で1,320円)に乗っちゃうの?
あれ、なんだこの既視感
どっかで見たぞ、この風景。駅前シリーズ?寅さん?違う!あっ、わが家だ。
キッつい嫁、うだつの上がらない旦那、まるでウチじゃないか。
見ていて辛くなってきた。嫁さん(水田さん)、まだ言うか、やめてくれ…。
喜劇ってお笑いじゃないの?だまされた。でも、こういうのがペーソスちゅうの?
うー、辛い。
終演後回りみたら、仲良さげな夫婦連れの多いこと。辛かったのは私だけ?
週明けのワイドショーで舞台でのちせちゃんのセリフ、「うちの両親はこんな感じじゃない。作り物だとわかっていても、もう少し仲良くしてくれたら」。
絶対子供はそう思うよねぇ。
きょ〜
俺、頑張るから。
一見、だらけているように見える夫でも、その人なりに頑張っていたんだ。人それぞれ頑張るレベルは違う。からこそ助け合う必要があるのではないか。みんなで泣き笑いして乗り越える。そんな物語だった。
p.s.
R15でもいいんじゃないか??
映画館に行こう!
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