「ずれたレビューですが心配」トップガン マーヴェリック こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ずれたレビューですが心配
息詰まるような緊迫感と単純にかっこいい。トム・クルーズがお年を召していても現役でとにかく頑張っている。という点は面白く観ました。
ここからはこの作品に対しては的外れな感想になってしまうと思います。この作品お好きな方は見ないほうが良いでしょう。
設定として仮想の敵国のウラン工場を破壊するのが彼らの任務です。が、これどうみても北朝鮮がモデルなのは丸わかり。かつてアメリカ大統領がならずもの国家と評しましたが、セリフにも同様の表現が登場します。
世界平和を脅かすから破壊するってんですが、過去にお前のとこにウランあるはずだと攻撃し、フセインを殺したのにも関わらず結局実はウランありませんでした~ってことが現実にあったのに。平気でこういう内容で映画をつくるという点に驚きました。
おまけにテロ相手ではなく仮にも国の政策で作られてるウラン工場を攻撃するんだから、完全に戦争吹っ掛けてることになりませんか?太平洋戦争の真珠湾攻撃と何が違うんですか?隠密行動のスパイならまだしも海軍です。こんな指令が出たら、俺たちが開戦させてしまう…というざわつきはないのか?皆無ですね?
ただただトム様マーヴェリックかっこいい、に終始。正直さほど友人の息子の活躍もなく、昨今の風潮に配慮してなのか候補者に多様性持たせたふうですが女性兵士もほぼ活躍なくいなくたって問題ありません。でも教官の元カノは登場しイイ女はヒーローを待ってて癒してくれるって図式。いつの時代?昭和からなんら変わっていない。
これは完全にエンタメ作品。世界情勢世界平和を少しは考えないの?ジェンダーだの多様性は?と思ってしまう私の言うことが作品に対しての感想としては的外れなのはわかっています。とはいえいまだにこんな価値観で、まだ世界の警察のつもりでいるのかっていう驚きにも似た呆れがどうしても湧いて仕方がない。アメリカは大丈夫か?だからトランプがまた立候補してくるのか。