「トム・クルーズが映画界のエース・パイロットであるということを証明した、文句なしの傑作娯楽映画! 持ってけ星5つ🌟🌟🌟🌟🌟」トップガン マーヴェリック たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
トム・クルーズが映画界のエース・パイロットであるということを証明した、文句なしの傑作娯楽映画! 持ってけ星5つ🌟🌟🌟🌟🌟
エリートパイロット養成機関、通称「トップガン」を舞台にした青春航空アクション映画『トップガン』(1986)の、実に36年ぶりとなる続編。
教官として、三十数年ぶりにトップガンへと戻ってきたマーヴェリック大佐。
彼はとあるインポッシブルなミッションを達成するため若きパイロットたちを厳しく指導していくのだが、その生徒の中にはかつての親友グースの息子、ルースターの姿もあった…。
○キャスト
ピート・”マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐…トム・クルーズ(兼製作)。
親友グースの息子、ブラッドリー・”ルースター”・ブラッドショー海軍大尉を演じるのは『ダイバージェント』シリーズや『セッション』のマイルズ・テラー。
マーヴェリックのかつての恋人、ペニー・ベンジャミンを演じるのは『ビューティフル・マインド』『スパイダーマン:ホームカミング』の、オスカー女優ジェニファー・コネリー。
極超音速テスト機「ダークスター」計画の指揮官、チェスター・”ハンマー”・ケイン海軍少将を演じるのは『トゥルーマン・ショー』『ゼロ・グラビティ』の、名優エド・ハリス。
音楽を担当するのは『ダークナイト』トリロジーや「DCEU」などで知られる、名匠ハンス・ジマー。
👑受賞歴👑
第95回 アカデミー賞…音響賞!
第94回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー…作品賞!
第46回 日本アカデミー賞…最優秀外国作品賞!
第65回 ブルーリボン賞…外国作品賞!
…地球に生まれて良かったーーっ!!😭😭😭
と本気で思わせてくれた、最高の続編映画にして至高の痛快娯楽映画。
トム・クルーズと同時代の人間として、この地球に生まれてきて本当に良かった…!
日本国内だけでも興行収入が130億円越え。全世界の興行収入は約15億ドルで歴代12位(2024年現在)。トム・クルーズのキャリア史上最高なのはもちろんのこと、歴史的大ヒットとなった2022年最高の話題作!
地元の映画館でも約5ヶ月に渡り上映を続けていたのですが、先日ついに最終日を迎えまして、せっかくなのでその日に合わせて鑑賞して来ました☆
正直、元々この映画を観る気はほとんどなかった。
前作も大して好きな作品じゃない上、今更その続編って言われてもねぇ…。しかも戦闘機とか全然興味ないし。
実際に鑑賞するまで「大ヒットらしいけど、俺には関係ないし〜〜。勝手に盛り上がってればぁ〜〜🥱」くらいのテンションだったことは白状しておかなくてはならない。
この際だからもう一つ白状しますが、これを観るまで完全にトム・クルーズのことを舐めてました😅
もちろん、現代ハリウッドを代表する役者であることは認めていましたし、それなりにリスペクトはしていたのですが、やっぱりどこかで「引き際を見誤ったロートルなアクションスター」という印象は拭いきれず。
「なんかあれでしょ?キムタクの上位互換みたいな存在なんでしょ?時代遅れのオジさん俳優だけど、頑張ってるじゃん」。
みたいな感じで、完全に舐め切ってました。
この場を借りて謝罪致します。トム・クルーズさん、あなたは世界最高のアクション・スターだ!💖
生身のアクションに拘り命懸けのスタントに挑戦し続けるトム・クルーズと、空を飛ぶ事に執着し命知らずなパイロットであり続けるマーヴェリックの姿が完全にシンクロ。
若きパイロットたちの先頭に立ち、彼らを導いていく様は正に現映画界におけるトム・クルーズの立ち位置そのもの。
本作のマーヴェリックは完全にトム・クルーズ本人のアバターである。というか、本作はトム・クルーズによる所信表明演説みたいな映画である。
CG技術の発展により、生身によるアクションがどんどん減ってきているこの時代。
トム・クルーズのようなアクションスターはもはや化石のような存在であり、いずれ全て淘汰されてしまうのかも知れない。
しかし、それは今ではない!
リアルなアクションのみが生み出すことの出来るセンス・オブ・ワンダーを信じ、とことんまでそれを追求することこそがトムの生きる道であり、限界までその道を突き進む!それ以外の生き方は知らんっ!!
映画全体からこのような主張がビンビンと伝わってきて、興奮で体の芯から震え上がった!
身体一つでくぐり抜ける危機の連続。信じられないスタント・アクション。手に汗握るスリルと興奮…。
人間の内なる野生を解き放つかのような信じられない映像を観たくて、未だに映画を観続けている私のような人種もいるのです。そういった人間の琴線に触れる最高の主張!最高の所信表明演説だったよトム・クルーズ👍
本作がなぜ最高なのかというと、とにかく観客の見たいもの、聞きたいものを衒うことなく提供してくれたから。
昨今の続編映画には、これまで築き上げてきたものを裏切ることで観客を驚かせようとするものも数多く存在する。
そういう映画、私は大嫌いです。大好きなシリーズならなおさら、そういう事じゃあないだろうがっ!!という気持ちになってしまう。
前作を完全に踏襲したOPとED、お馴染みの「Danger Zone」、依然として最強パイロットかつ軽薄な性格のままのマーヴェリック、ルースターの歌う「火の玉ロック」、対立するトップガンの生徒、最高難易度のミッション、F-14vs最新機体、お馴染みのトム走りなどなど、前作のファン、そしてトム・クルーズのファンなら涙して喜ぶ展開のオンパレード。そこには一切の裏切りがない。
なにより最高だったのはヴァル・キルマー演じるアイスマンの登場。
癌に苦しみ、役者の命である声帯を摘出するという苦難を経験したヴァル・キルマーの現在を知っているからこそ、あのアイスマンとマーヴェリックの再開シーンには心を揺り動かされた。
そしてそのシーンの直後にやってくるのは、ムキムキテラテラなヤツらによるビーチ・フットボール🏈
もう泣けばいいのやら笑えばいいのやら…笑
この一連のシークエンスで、この映画のことを大好きになりました😊
ストーリーの展開にも全く裏切りがない。ここぞというところでピンチに陥り、ここぞというところで仲間が助けに来る。
もうこの既定路線的な展開が本当に気持ちいいんだ!
娯楽映画なんて、本当にそういう事で良いんです。知能指数5くらいになってワーキャー出来る単純さ。それこそ我々アクション映画ファンが求めていたものだったのです。
泣かせる展開や熱い展開もさることながら、冒頭からギャグ要素も満載。
マッハ10とかいう異次元なスピードを持つテスト機が空中爆発したにも関わらず、顔に炭をつけただけで生還してくるマーヴェリック。ここはほとんどドリフのコント🤣
テキトーなハンドサインでやり過ごそうとして、「いやゴメン、やっぱ無理だったわ」みたいな感じで敵機に襲われるところなんかも完全にギャグ漫画みたいな展開で、いい意味で肩の力が抜けました。
こういう緩急の付け方が本当にうまい作品だと思います。
あーもう好きなところがありすぎて書いても書いても終わらないっ!
映画を観る喜び、映画を撮る喜び、楽しむ喜ぶ、楽しませる喜び。放つ側も受け取る側も、みんなみんなニッコニコ😆
どこまでも多幸感に満ち溢れた、史上最高の娯楽映画!この多幸感の前では、脚本の穴とかご都合主義とか、そんなことは全く気にならない。むしろプラスだわ!
ペニー・ベンジャミンとかいうお前誰やねんキャラ。一応旧作にも名前だけは登場していたようだが、そんなことを覚えていた観客が一体何人いたのか?
さも「私も旧キャストです」という具合に振る舞っていた彼女だが、ファンサ的に考えるなら当然ここはケリー・マクギリス演じるチャーリーが登場するのが妥当。ただ、ケリー・マクギリスとジェニファー・コネリー、さぁどちらがトム・クルーズの相手役に相応しい?と問われれば、そりゃあジェニファー・コネリーってことになっちゃうでしょう。それに、旧作ファン以外からしてみたらケリー・マクギリスよりもジェニファー・コネリーの方が見たいしね。
ということで、このペニーって誰やねん問題も自分の中では無問題。むしろ現代の観客のニーズに応えた名采配だったと思います。
もしも今宇宙人がやってきて「世界デ一番面白イ映画ヲ教エロ!モシソレガツマラナケレバ、地球モロトモ宇宙ノ塵ニスル👽」と言われれば、自分ならこの映画を宇宙人に献上するだろう。これを観て「ツマラン」というような奴らとは宇宙戦争も辞さんぞこのやろう!!
トム・クルーズはやはり映画界のエース・パイロットだった✈︎
観客の期待を裏切らず、観客の期待は上回る完璧な王道エンターテイメント。文句のつけようのない、完璧な娯楽映画です。
リスペクトを込めた星5つを受け取ってください⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
大絶賛ですね。
CG全盛時代に、体を張ったスカイアクションを今年60歳になるトム・クルーズがやると、それだけで喝采です。
また、本作のスカイアクションの迫力は、映画館の大画面でなければ体感できません。映画館で観ることを前提にしていているのもgoodです。
さらに、主人公の生き様は、トム・クルーズの生き様に重なるものがあってgoodでした。
トム・クルーズには、まだまだスクリーンで躍動して欲しいです。
では、また共感作で。
-以上-
たなかなかなかさん
そもそも興味なかったことのリバウンドでしょうか、大絶賛ですね。
勿論、異論ありません。
トムはキムタクの上位互換…面白いです。私は常々キムタクは日本のトム・クルーズだと思ってきました。
どんな役にも身体ごと成りきって、でも、どこを切ってもトム/キムタク。これがスターというものですよね✴️
裏切らない王道ストーリーで、それでも観客を驚かせる…これが出来そうで出来ないから、この映画は異例の大ヒットとなったのでしょう❗