「こういうのでいいんだよ」トップガン マーヴェリック マークロス子さんの映画レビュー(感想・評価)
こういうのでいいんだよ
トップガン自体は視聴したことはあったが、あくまで当時のオジサマたちが熱中しただけの作品で面白いが手放しに称賛できる作品ではなかったと思う。
しかし、この続編は前作のウィークポイントを改善し見事に昇華させた作品になっているのである。
まず、オープニングは正直前作でも凄くカッコイイと想ったところなのでトップガンアンセムごと使われたのは痺れた。
ウィークポイントとしては時代とはいえコクピットのシーン、飛行シーンがチープだったことである。
今作はここがキャストが実際に乗っている(操縦はしてない)シーンが鮮明でGの感じまで見れる。
あとはやはり前作とのつながりアイスマン役の人は実際に闘病中で声が出せない中参加。グース(前作の相棒)の息子を指導したりしっかりと歳を重ねている描写が描かれている。その中でマーヴェリック自身も老があるなかでも若者に自分の実力を示すシーンがあるのだが当時みていたオジサマ達は私なんかより数倍のカタルシスを感じたことだろう。
しかし、よく言われてる通り仲が悪かったはずの仲間たちがビーチボールだけで団結していくのは…まぁ、日頃訓練でも団結していったとしておきますか。
あとは敵国の設定。こっちからいきなり攻撃を仕掛け、むこうが悪と言う設定はこの時代に…まぁでもトム・クルーズカッコイイし、実際の戦闘機の迫力のある絵、単純明快なストーリー、あとは前作のファンと同じように歳をとったマーヴェリックへの共感、自身とマーヴェリックを重ね合わせる(ここが一番大きいと思います)。当時映画館で前作を観てあの時代の熱量を知っている人たちが羨ましい。
しかし、オジサマでなくても一度見てほしい作品。